だらだら日記goo編

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美術館探訪記

2016-12-03 22:30:08 | 日記
行く頻度は減ったが、美術館には通っているので、まとめて。
.禅展ー東京国立博物館
禅と言えば、道元だと思うが、何故か、曹洞宗はなしで、臨済宗と黄檗宗の展覧会。
黄檗宗は中国から入ってきた訳で、曹洞宗を取り上げないのは理解に苦しむ。
で、展示は、臨済宗と黄檗宗主要寺院を一つ一つ解説して行く為、えらい展示量だ。
建長寺、南禅寺、それぞれゆかりの品々を展示。
で、後半は、禅の文化について展示。疲れることおびただしい。

.戦国時代展、江戸東京博物館
世は、刀剣ブームとやらで、この展覧会も国宝の刀のところは凄い行列。
で、展示はこれまた、○✖️の合戦、とか、あれこれ出て来るので、日本史の知識がないと、頭が混乱する。
どの合戦に誰が出て、分からなくなる。
しかし、総じて、戦国時代、と称するも、一体、いつからいつまでの事か?という疑問が生じるが、実際のところ、研究によって、説はまちまちだという。
更に、戦国大名たちも、戦いに明け暮れていた訳でもなく、中国との交易で、立派な文化を築いていた事も知る。ついこの間、この江戸博から徒歩すぐのところに、すみだ北斎美術館が出来た。近いうち行きたい。

.デビット ホックニー、町田市国際版画美術館
年譜を見るまで、もうこの画家は亡くなっていたのかと思ってたら、まだ存命だった。
ピカソの影響がおおきいようで、ピカソは遠近法を相対化したから、ホックニーもピカソに倣って、遠近法に囚われない。
日本や中国にも来て、日本では、お寺の石庭を写真に収めるが、画面の下の方には、靴下を履いた自分の足を描く。つまり、全く遠近法には拘っていない。
写真を基に版画を創るようになり、それは発展して、コンピュータを使うようになる。
現代美術館が休館中なので、現代美術館の所蔵品を多く借りて展示。

.速水御舟展、山種美術館
これには参った。
御舟と言えば、山種美術館の看板である。
しかし、今回は、あちこちの美術館から借りて、自分の所の重要文化財の「炎舞」は、奥まった、第二展示室に展示している。
それだけ、他のところから借用した作品で、御舟の知られざる姿を明らかにさせようという趣旨の展覧会と見て良い。
欧州旅行した際に、モデルをあちらでは、ポーズを構えさせずに、自然体で写生するのを知り、人物画にも関心を持ったとか。

他にもあれこれ観たが、今年の展覧会ー今の所、山種美術館の御舟がベストと言えようか。