だらだら日記goo編

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芸術の秋

2006-09-15 22:45:42 | アート・文化

芸術の秋です、僕は招待券がいっぱいです。

入院中のJuneさんからの「クリーブランド美術館展」「ウィーン美術アカデミー名品展」、東京新聞からの「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」、下にも書いた富士美術館でもらった川崎市市民ミュージアムと三越のチケット、つてでもらった横浜高島屋「秋山庄太郎回顧展」、さらに今日朝日の「アスパラクラブ」で国立科学博物館「ミイラと古代エジプト」の内覧会に当選したことも判明、ブログには書いていませんが国立西洋美術館の「ベルギー王立美術館」と大丸「デュフィ」の展覧会も招待券で行ってきました。

「ぐるっとパス」もあるし、これは有料展覧会に行っている暇なしです。


「孤高の画家」また一人

2006-09-10 22:18:08 | アート・文化

展示カタログにいうごとく「近代絵画史における漫画、新南画、水墨画に対する検証は十分になされているとはいいがたい」

確かに岡本太郎の父、一平、そして横山大観と同級生というわりにはこの画家は知られていない。

しかし近代美術館所蔵の「鵜飼六題」など水墨のにじみやぼかしをたっぷり使い、大観の「生々流転」に匹敵する作品と思う。

洋画から漫画へ、そして日本画へ、さらに水墨画へと転じた近藤浩一郎、その全貌を見渡す展覧会を練馬区立美術館へと観に行く。

卒業制作の「五十三駅」からして僕らは非凡なものを見出す。

卒業制作といえばアトリエで書くのが普通だがこの人はキャンバスを戸外に持って卒業制作とした、その絵は明らかに西洋印象派の影響が見て取れる。

「旅」がこの人の作画の糧となったようだが若いときから旅好きだったらしい。

その後読売新聞社へ入って漫画を描き、川端龍子などの日本画研究「珊瑚会」に所属した、今回はその珊瑚会のメンバーの作品も多数展示されるのがうれしい。

その後ヨーロッパに渡ったが特にめぼしいものは見出せず、ついでに寄った中国の水墨画に徹底した影響を受けた人だ。

後にまた渡欧したときはアンドレマルローと親交を結び、パリで個展を開いたという、知っている人には知っているのだろうが、僕はぜんぜん知らなかった画家だ。

で、水墨では穏やかな自然をたっぷりと表現する、カタログ表紙になっている田植えの風景とか闇夜に浮かぶ白梅とか葡萄とかー。

そこには強烈な主張はないが悠然とした構えがある。

もともと山梨に生まれた人で、当然のごとく富士山を描く。

その悠然とした表現は観るものを圧倒する。

展覧会はいろいろな角度から近藤の業績に迫ろうとする、練馬の常としてすいているのでこちらもたっぷりと鑑賞できる。

「孤高の画家」と呼ばれる人をもう何人鑑賞してきたことかー僕の内面がそういう画家とマッチするのかもしれない。

この展覧会は練馬のあと山梨県立美術館に巡回します。


夜の展覧会めぐり

2006-09-06 21:42:01 | アート・文化

今日は夕方から夜にかけて展覧会をはしごすることをきめていた。

ひとつは日本橋高島屋の「北京故宮博物院展」で、Juneさんからチケットをいただいていた、もうひとつはブリヂストンの「夏の常設展示」で、今週の「週刊朝日」にいい評価が載っていたからだ、これは「ぐるっとパス」でただで入れる。

でまず高島屋の展覧会だが清朝末期に的を絞った展覧会は世界でも初とのこと、ラストエンペラー溥儀は映画にもなっているが僕は見ていない。

清朝がそもそも満州族によって建国されたので満州語を覚えることが必須で、漢籍を満州語に翻訳する国家事業ありとか面白い。

そもそも満州の語源のマンジュは文殊に由来して仏教的世界観が反映したものとか、それに加えて太陽の神を祭るなど北方的シャーマニズム祭祀も加わっているようだ。

展示の柱の一つは女帝西太后だが、彼女の衣装だの何だのもいろいろ展示される。

ちょうど日本の皇室の紀子様に男の子が生まれたということで時候を得た展示だ。

清朝末期に西洋料理も伝わった、ナイフやフォークもお目見えする。

なんだかんだで感じのいい展覧会だ。

さてブリヂストンに足を移すと、今回の展覧会は常設展示だが、石橋美術館から借りてきたものもちらほら見受けられる。

今までここの常設展示というと印象派から始まって最後の二部屋が日本画家というのがお決まりだったが、今回は日本画家の展示をあちこちの部屋にちりばめた。

そして最後の部屋は現代の抽象画家の展示になっている、この美術館の志向しているところがのぞかれて興味深い。

しかしモーゲンス・アンデルセンなる現代画家ははじめてきく。

激しくうねる太い黒が印象的だ。

全体的に果物をモチーフにした作品が目に付いた展覧会だ。

明日から大丸で「デュフィ展」も始まる、相田みつを美術館とできればはしごしたいものだ。


池田大作先生と産経新聞

2006-09-03 21:47:05 | アート・文化

パソコン買い換えて再出発です。

さて今日は八王子の山奥は池田大作センセの富士美術館に犬と猫の展覧会を観にいってきました。

自分のところの所蔵品で展覧会作ればいいのにわざわざ台東区朝倉彫塑館とか、国立近代美術館とか松岡美術館とか山種美術館とかの所蔵品を借りるのはお見事、さすがは池田センセ。

で帰りに三越の「佐野洋子絵本の世界展」、川崎市民ミュージアム「レイモン・サビニャック」の展覧会招待券がおいてあったので当然のごとくいただく。

さすがは池田センセ、懐が広い。

よく見るとどちらも産経新聞社の展覧会、池田センセは産経がすきなのかしら。

以前ユゴーやナポレオンの展覧会やったときは毎日が後援していた、朝日の後援というのはこの美術館ではおそらくないだろうなと考えつつ会場を後にした。