今日は夕方から夜にかけて展覧会をはしごすることをきめていた。
ひとつは日本橋高島屋の「北京故宮博物院展」で、Juneさんからチケットをいただいていた、もうひとつはブリヂストンの「夏の常設展示」で、今週の「週刊朝日」にいい評価が載っていたからだ、これは「ぐるっとパス」でただで入れる。
でまず高島屋の展覧会だが清朝末期に的を絞った展覧会は世界でも初とのこと、ラストエンペラー溥儀は映画にもなっているが僕は見ていない。
清朝がそもそも満州族によって建国されたので満州語を覚えることが必須で、漢籍を満州語に翻訳する国家事業ありとか面白い。
そもそも満州の語源のマンジュは文殊に由来して仏教的世界観が反映したものとか、それに加えて太陽の神を祭るなど北方的シャーマニズム祭祀も加わっているようだ。
展示の柱の一つは女帝西太后だが、彼女の衣装だの何だのもいろいろ展示される。
ちょうど日本の皇室の紀子様に男の子が生まれたということで時候を得た展示だ。
清朝末期に西洋料理も伝わった、ナイフやフォークもお目見えする。
なんだかんだで感じのいい展覧会だ。
さてブリヂストンに足を移すと、今回の展覧会は常設展示だが、石橋美術館から借りてきたものもちらほら見受けられる。
今までここの常設展示というと印象派から始まって最後の二部屋が日本画家というのがお決まりだったが、今回は日本画家の展示をあちこちの部屋にちりばめた。
そして最後の部屋は現代の抽象画家の展示になっている、この美術館の志向しているところがのぞかれて興味深い。
しかしモーゲンス・アンデルセンなる現代画家ははじめてきく。
激しくうねる太い黒が印象的だ。
全体的に果物をモチーフにした作品が目に付いた展覧会だ。
明日から大丸で「デュフィ展」も始まる、相田みつを美術館とできればはしごしたいものだ。