だらだら日記goo編

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生きること

2011-01-22 22:22:49 | インポート
母が死んで感じるのは生きていることの尊さだ。
朝起きて飲むコーヒーがうまい、あぁ生きていると実感する。
母は最後まで死にたいとか死にそうとか苦しいとか言わなかった。
もっと生きたかったのだ。
だから僕は母の分まで生きなければならない。
さて今日はリニューアルした東博に行った。
特別展は、平山郁夫と文化財保護だ。
音声ガイドを借りる。
平山の言葉がいくつか引用されている。
桜蘭を取材した平山は、1500年の歳月が凍りついてしまった感じがする、と語る。
桜蘭は4,5世紀頃滅んでしまったのだ。
あるいはバーミアーンの破壊された大仏を前に、破壊されてなお力強く存在するもの、を感得する。
故に平山はバーミアーンを負の世界遺産として残そうと考える。
そして第二部は薬師寺におさめられている、大唐西域壁画の展示だ。
玄奘の旅を平山も追体験したのだ。
この壁画は20年かけて完成したという。スケッチは4000枚だ。
平山は仏教でいう須弥山をヒマラヤ山脈に見立て、敢えて真冬のエベレストに挑んだという。
平山を玄奘をそこまで駆り立てるものは何なのかつい考える。
壁画が完成したのは2000/12/31、最後の筆入れ、入魂の儀式だ。平山はこの瞬間に仏の魂が入ったと感じたという。
神や仏がいるのかどうかは知らない。
しかし人間は人智を越えたものにどうしても行き当たることがある。
僕の場合は父が死ぬときだった。
うたた寝していると急に夢に父があらわれて、もうすぐ電話があるよ、とだけ言ったのだ。
それからしばらくして病院から本当に電話があり、父危篤との知らせが入ったのだ。
広島では原爆を体験した平山はもっともっと生の深みを体験した、だからこそ大いなるものへ祈るのだとおもう。
さて特別展示を後に、トーハクと名前を変えてアピールする総合文化展、以前の平常展示だがあまり代わり映えしなかったな。


2 コメント

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ブログあらしがあってから、ショックで (licoluise)
2011-01-25 12:06:37
ブログあらしがあってから、ショックで
しばらく「だらだら日記」をご無沙汰しておりました。
お母様が入院、そして退院なさって、と思っておりましたのに、
本当になんと申し上げてよいか。
私も10年も前に逝った母はよく夢に出てきます。
きっと父を頼むとか、もっと頑張れとか言っているのかも
自分の時間が持てるようになると、悲しみ、寂しさが募るかもしれませんが、誰もが通る道のようです。
お母様はきっとやさしいokiさんに感謝なさっているでしょう。
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こんばんは。コメントありがとうございます。 (oki)
2011-01-25 22:03:19
こんばんは。コメントありがとうございます。
荒らしというか、IPアドレスは毎回異なっているのでよくわからないのですがー。
無事お通夜終えました。親戚から自分の住む土地について意外な情報がー。
しかし一万包む人もいれば三万包む人もいてまぁ困りました。
お気遣いありがとうございます。明日もありますので早く寝ます。
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