万引きは犯罪ですが

スーパーや、本屋の入り口によく書いてある。万引きは窃盗罪で、懲役10年以下もしくは、50万円以下の罰金刑ですと。
しかし、初犯の万引きをいきなりそういう刑罰に処することはしないだろう。
前科もなく、金額がたいしたことなければ、起訴猶予だ。
それを何回も同じことして捕まっていれば、罰金刑、執行猶予、果ては刑務所となる。
しかし店の人も、被害届出すの面倒だから、事件にしないで解決することも多いだろう。
こんなことを書くのは、神田の三省堂が、僕らお客さんに対して、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、と店員がうるさいからだ。
あれは、明らかに万引きを警戒している。
来客を喜ぶには、店員が嬉しそうではないからすぐわかる。
逆にこちらとしては、この人万引きするんでは、と見られているとわかるから、落ち着かず、本をじっくり選べない。
本屋など他にあるから、他に行こうという気になる。
やはり、本屋は落ち着いて本を眺められるところが良い。
例えばジュンク堂のように、椅子が置いてあり、座って読めるところ。
いらっしゃいませ、もうるさくなく、警備員が巡回しているんだろうが、そうと気づかせないところが良い。
しかし、すると、携帯のカメラで撮影したり、中にはペットボトル持参の強者がいるというからどうしたものか。
万引きは犯罪だが、ブックオフのように、買うところがあるから困るのだ。
要は、転売目的の万引きだ。
新宿の紀伊國屋も悲運な店で、新宿東口で、長いこと独占状態だったのが、数年前、目の前にジュンク堂ができて、で、三越の移転とともにジュンク堂は去ったが、今度は近くにそのブックオフができた。
もしかしたら、紀伊國屋で万引きして、ブックオフに売る輩がいるかもしれない。
そんな本屋状態で、潰れる店もあるのも仕方ないが、やはり本は本屋で買いたい。
しかし、三省堂のいらっしゃいませ攻撃には参るが、僕の場合、展覧会図録をもって立ち寄るのがいけないのかもしれない。展覧会図録は大抵透明な袋に入れられているから、怪しむ方から見れば、そこに、買ってない本を入れるかと疑うことができる。
まあ何しろ厄介だ。