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条件反射制御法とは

2016-05-28 20:02:58 | 日記
昨日クリニックに行ってきた。
万引きを繰り返すのが病気、クレプトマニアと言うが、万引きは当然犯罪であり、病気なら、自称病人、の犯罪者で溢れかえることになる。
そもそも、ICDにおいても、DSMにおいても、クレプトマニアの診断基準には、個人的に用いる為ではない、というのがあり、ここが判断が分かれるところだと主治医は言う。
要は、個人的に用いる為なら、食料品を万引きする人はクレプトマニアには当てはまらない事になるからだ。
僕の場合は、本や雑誌しか万引きしない。例えば、CDなど絶対万引きしない。
鑑定医は、被告人の場合、自閉症スペクトラム障害の儀式化された行動の中で万引きがなされており、被告人がやめられないのは、万引き行動に限らず、この行動パターンの全体であり、本や雑誌しか盗まないのも、自閉スペクトラム症の特定の対象への執着として理解される、という妙な鑑定書を作られたのだが、それなら、つまり、本屋に寄らなければ盗まないという事になるのだが、本を読むに、内容もわからずに、インターネットなんかで注文して買わなければならないということになるのか?
まあとりあえず今のところは本屋へ行かないと。本以外の物は盗まないわけだからー。
で、条件反射制御法とは何かという話になるが、これは、治療が困難と言われる、薬物乱用、アルコール症、窃盗症、ギャンブル依存症などに対する治療法で新しい治療法だという。
パブロフの条件反射学説に基づいたもので、大脳辺縁系が関わる第一信号系と、人間のみが持つ言語に関わる第二信号系に人間の脳活動の中枢を分けて、薬物や窃盗もそうだけど、第二信号系では、やってはダメ、と分かっているけど、第一信号系に刷り込まれた、薬物や窃盗に対する快感の為に、第二信号系では抑えられない、制御できない、平井慎二という人の言葉を借りますと、例えば、999回覚醒剤を摂取した人は、1000回目の覚醒剤摂取に向かう第一信号系の反射連鎖を第二信号系が止めることができませんと。
ここでおそらく、第一信号系と第二信号系は、ヒュームの言うreason,とカントの言うVernunft,に対応している。
呆けたカントに理性はあるか?という、大井玄さんの本にも教えてもらいましたが、要は、我々がイメージする 理性という概念は、カントによるところが大きく、それに対し、人間でなくても理性を持っていると話したのがヒュームでして、例えば、昭和天皇が研究された菌類なんかにも、合理的な情動とめ呼べるものがあると。
ヒュームは、そんなところまで含んで、理性を定義付けたのであり、実際カントの理性概念は、宗教論において、根元悪、という概念を持ち出すことによって、破綻しているといえる。
つまり、カント的理性に於ける自由とは、あくまで、道徳法則の善を選び取る自由に他ならないのだけれど、どう考えても人間には、傾向性に由来する悪を選んでしまう事実があるのであり、それを自覚したカントは、根元悪の概念に行き着いた訳ですが、話が擦れてしまうので、続きは次に。