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京都でも見られない京都

2013-10-09 23:02:39 | インポート
なる宣伝文句のついた、特別展 京都 が、国立東京博物館ではじまった。
で、行くが、なんというか、狐につままれたようなー。
展示してあるのは、洛中洛外図屏風と、京都御所、龍安寺、二条城の障壁画だけ。
京都でも見られないというのは当たり前で、洛中洛外図は京都にないし、龍安寺の障壁画は明治の廃仏毀釈で、みんな剥がされ、一部は海をわたり、メトロポリタン美術館やら、シアトル美術館の所蔵になっているから、京都で見られる訳がない。
しかし、そこは、天下の読売、いきなり展示場入ると、大画面の映像で、洛中洛外図屏風を紹介したり、龍安寺の石庭も、映像で、四季の姿を紹介して見所を作る。
洛中洛外図は、室町から、江戸にかけて描かれたが、何しろ京都の街を俯瞰しているので、何処に何が描かれているかわからない。
何処が御所?何処が清水寺?となってしまう。
混雑すると見辛いだろう。
一つの目印が、秀吉の方広寺大仏殿と、家康の建てた二条城だ。
国宝に指定されている洛中洛外図は、上杉本と言われる。米沢藩主上杉家に伝わったからだ。
13代将軍足利義輝が描かせて、織田信長が入手、上杉謙信に贈ったものだ。
そのほか、舟木本と言われる東京がもっているのやら、勝興寺本と言われるなぜか富山にあるのとか、いろんな洛中洛外図がある。
二条城の建築が1603だから、描かれているかどうかで、室町のものか、江戸のものか、判別できる。
京都御所は家康が後水尾天皇のために建てたが、御所の一部は仁和寺のものとなった。仁和寺は今回は全く出てこないがやはり由緒あるなと。
で、石庭の龍安寺。
石庭が有名になったのは、エリザベス女王が来られてからで、昔は池のほうが有名だったそうな。
二条城は将軍が都を訪れるための宿として建てられた。
黒書院、将軍の執務室。屏風を任されたのは弱冠20の狩野尚信。
まあこれだけ。
京都には他にも当たり前だがいろいろあるけど、そういう紹介はしない。
さっさと観れば時間はかからないし、悠久の歴史を想い佇むもよし、椅子が沢山置いてある。
ただ、東京国立博物館はこの特別展覧会だけでなく、今は上海博物館からの、中国絵画の特別展覧会やっているし、常設もあるので、時間が足りないということはない。