だらだら日記goo編

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音声ガイド安い

2008-10-22 22:55:57 | インポート
ここに近代絵画はじまる。そして世界は◯と□になった。 大恐慌そして芸術は街にでた。
これらの文句は展覧会カタログに載っている言葉だ。
いかにも産經新聞主催らしい台詞で、ニヤリとする。
土曜のリベンジで、府中市美術館に行ってきた。
アメリカはヴァッサー大学に付属するアートセンターの所蔵する作品から、主にアメリカ現代美術を概観する展覧会だ。
コローとかシャガールとか、ピカソとかも展示されるがごく一部。
アメリカのハドソンリバー派から、主にアメリカ抽象絵画が並べられている。
僕は音声ガイドを借りたが、ここは常設のガイドも含めて三百円という安さ、すっかり満足だ!
メイン展示ではないが一点のみあるシャガールがおもしろい。
花束という絵で、おなじみ男と女がだきあっている構図だが、絵が描かれた1952は最愛の妻ベラは死亡し、シャガールはべつの女性と結婚していたという、シャガールはどちらの女性を念頭に絵を描いたのだろうか?
話をアメリカに戻すと、大恐慌のあと、ニューディール計画の一環として、芸術家救済計画FAPに参加したアーティストも話題となる。
アントン.リフレジアーしかり、メキシコ壁画運動のディエゴ.リヴェーラしかりだ。
こういうのはアメリカ美術史では常識だろうが、知らないこちらには新鮮だ。
ジャコメッティもいる、スタジオに座るディエゴだ、彼は1935に抽象と別れをつげたそうだ。
戦後ヨーロッパの具象といえば、バルテュスもいる。
こんな感じで86点の作品が並ぶ。
常設と合わせると結構時間をとられる。
しかしここの警備員は大声で話している客にも帽子をとって静かにするよう頼むなど教育が行き届いている。
音声ガイドの安さ、展示の豊富さなど、府中がますます好きになった。