別に友の会会員ではないが、世田谷美術館友の会の会報誌を読んだ。
世田谷美術館は友の会活動が非常に活発なところだ。
なんでもエイプリルフールの日、偽者の館長が美術館館内ツアーをやったという。
その中で「こちらの作品を御覧ください」
「見張る女」という看板の元本物の監視員が客の視線に耐えて座っているという、そんな場面もあったそうだ!
「見張る女」つまりは監視員は公立の美術館は特に厳しい。
いちいち書いているものが鉛筆かどうかチェックに来る。
作品に近づくなとかあれこれうるさいから観客とのトラブルも多いだろう。
美術館側としても困った事態たが、世知辛い世の中だからこそ、そんな監視員を作品「見張る女」として笑い事の種にした美術館の工夫には笑える。
そのうちエイプリルフールの珍事ではなく、実際「見張る女」という彫刻作品ができるかもしれない。