だらだら日記goo編

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ルオーの世界に浸る

2005-04-19 22:23:27 | アート・文化
今日は国立博物館に行く夢で眼が覚めた。
というわけで上野に行こうかとも思ったが時間の関係で現代美術館のルオーの展覧会に行く。
出光美術館のコレクションからの出品だ、同じ東京なのだから自分のとこでやればと思うがスペースの関係など出光では無理なのだろう。
確かに企画展示室の一階と三階、二フロア使うだけあって素敵な展覧会だ。
一つ一つの絵をゆっくり鑑賞できる、来客も少ない。
ルオーの絵は絵の具の厚塗りに特徴がある、これは画集ではわからないだけにじっくり眺めてきた。
ルオーは何を思ってこんなに厚く絵の具をぬったのであろうかと考える、答えは出ないが。
しかし展覧会の圧巻は「受難」と「ミセレーレ」が一堂に会していることだ。
それぞれ50あまりの絵を一気にみる、改めてルオーの心を思う。
それから僕の眼を引いたのは「葉子」という絵だ。
カタログを購入して調べたら、日本人女性をモデルにしたものだという。
ルオーと日本とのかかわりがテーマとなろう。
言うまでもなく日本にルオーを導入したのは白樺派だ。
出光からの借り物だけでは面目が立たないと感じたのか、現代美術館所蔵の資料も展示されていたが、そこに、ルオーと白樺派のつながりを示す展示があった。
ルオーというと松下電工NAISミュージーアムもルオーをかなり所有している。
この夏にそのルオーと白樺派の展覧会をやるようだ、今から楽しみだ。
ルオーを見たあとは常設に。
常設もかなり様変わりした。
特集展示は愛嘔とナム=ジュン・パイク。
触れたり写真撮影もできるそうだが、作品が壊されるといけないから監視も大変だ。
僕は箱の中に手を入れたら水のようなものに触れてあわててひっこめたがなんだったのだろう。
しかしルオーからいきなり現代作品に来ると戸惑いを感じるのも事実。
もう少し美術館は考えてほしいと思う。
とはいえ千円の価値はある展覧会だ。ルオーは岩手に巡回します。