「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

計算尺(受験生ブルースではないけれど。)

2009-06-12 13:59:22 | Weblog

学舎は基本的に、小学生と中学生を対象にしておりますが、一人だけ高校3年生がいます。中学時代から学舎に通っていた生徒です。普通は、中学卒業とともにお別れするのですが、縁あって今でもともに学習を続けております。

その生徒と一緒に今、「数Ⅲ」の微分を、教科書を中心に勉強しているのですが、その味気ないこと味気ないこと。「積の導関数」から始まって、「商の導関数」、「合成関数の微分」、「Xのp乗の導関数」、「三角関数の導関数」、「指数関数の導関数」、「対数関数の導関数」、「第n次導関数」と、やたらめったら、その求め方の学習ばかりです。これらのことが、いったい何に役立つのかも、全く伝達されないまま、長く長く続いています。

どこかの国では、囚人に、穴を掘らせ、掘り終わったらその穴を埋めさせる。という作業を繰り返し行わせる。というのがあるとのことです。この作業に携わる囚人は、すぐに気が狂いそうになる。と聞いたことがあります。人間、意味もなく単純作業を繰り返させられると、やっぱり飽きてしまうし、“おかさん”みたく、気が短い人間だと、少し腹を立ててしまったりします。

そんな中で、一つだけ救いがありました。「指数関数の導関数」のところに、「e=2.71828182845・・・・」という、「e」を見つけたのです。高校に入ってほとんど勉強をしなかった“おかさん”ですが、この「e」という話が何故か、「計算尺」に関係があることを思い出しました。

 

そう、今では電卓という便利なものが出回っているので、あまり必要性がなくなってしまった「計算尺」ですが、確か記憶によると、計算尺のカーソルを動かして目盛りを読むことで、とんでもない難しい計算が、いとも簡単に出来てしまう。という代物だったような気がしました。

そこで、インターネットでさっそく検索してみたら「計算尺推進委員会」というホームページが見付かりました。HPは難しい話も多く、中身は読み取れませんでしたが、今「数Ⅲ」でやっている学習の一部が、どうやら「計算尺」の仕組みと関係があるようです。

簡単ではないので、相変わらず、今学習している「×××の導関数」について、その意味を正確には理解できておりませんが、その考え方の一部が、こんなところに応用されているのかな?と、考えると、しち面倒くさい計算も、少しはやる気になります。

「何で勉強するのか?」という問に対して、とっさには、「新しいことを知ることは面白いでしょ!」とか、「社会に出た時に役に立つから!」、くらいにしか答えられない、だらしのない“おかさん”ですが、その意味付けを、もっとわかりやすく子ども達に伝えることができるよう、頑張っていきたいと思います。

 

コメント (2)
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