温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2024 やはり事が起きてから慌てる・・・

2024-05-21 06:48:19 | 気になるニュース
岐阜県内のリニア工事施工場所で、周辺の井戸やため池の水枯れが発生している・・・。

場所によっては、簡易水道の水源が機能しなくなったという・・・。

これに対し、JR東海はその影響を認めたが、その対応は、事前に想定していたものではなく、応急措置の今からの井戸掘削、上水道の敷設・・・。

一旦水路が変わり、水路が遮断されれば元に戻らない・・・。
JR東海の措置は、一時的に水を供給するということにはなるが、井戸を、ため池を元に戻せと言ってももう不可能・・・。

地下からの湧水で自然の潤いを享受してきた地元民にとって、これからの水の供給は、地上からとなる・・・。

JR東海は、例えば井戸水が枯れ、それの代替として上水道の供給で対応しようとしているが、今までの湧水は無料だが上水道は有料・・・、JR東海は今後永久に補償として上水道を無償で提供するのか・・・!?

井戸を掘削し新たな湧き水を求めているが、その水量はどうであれ、被害にあった井戸やため池を元に戻すだけの湧水量を確保できるのか・・・!?

こんなことを、今まで静岡県は議論してきた・・・。
岐阜県、いや今回渇水となった地元の皆さんは、JR東海から、どのような工事の影響を知らされ、工事着工前に納得して工事を認めたのか・・・!?

JR東海社長は、静岡工区は、工事個所から大井川中下流域は100Kmも離れているので、今回のケースとは違うという・・・。

ここからして、静岡県民の認識と天と地の格差がある・・・。
もちろん、大井川中下流域は、牧之原台地を始めとして、元々自然水が供給されない地形、だから地下水を大切にする地域であり、水の枯渇には敏感に反応する土地柄ではある。

しかし、大井川の源流でのリニア工事で、私たちの回りの中下流域の地下水に影響出るとは真に心配してはいない。

むしろ、毎日見る大井川の河床があらわになる姿を憂い、だから、リニア工事で、毎秒2トン余の水が大井川に供給されなくなるということを重要視するのだ・・・。

そして、まさに今回の岐阜県と同様、工事個所周辺の水枯渇現象を一番心配する・・・。
静岡工区は、そこが南アルプス国立公園であり、ユネスコエコパークだ、その大自然の中、今まで動植物に供給してきた源流の水が、枯渇するという重大な問題を抱える工事である・・・。

今回の岐阜県の事件から想定すれば、静岡工区工事の結果は・・・、周辺の自然体系が崩壊し、南アルプスの今の姿が一変する・・・。

今回の岐阜県の工事の影響を、リニア工事区間の周辺住民、そして全国民は、今一度リニア新幹線の将来にわたる功罪を、しっかりと議論すべきだ・・・。
コメント
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