温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2024 岐阜県でリニア工事による水枯れが発生・・・

2024-05-17 07:01:00 | 気になるニュース
JR東海社長自ら影響を認めた、リニア工事による地下水の異常。
起こるべくして起こったと思うが、ただ、工事前には十分な調査が行われ、その一つに地下岩層から浸み出る水の流れを事前に調べ、影響がないと結論付けたうえで工事を進めたのではないのか・・・。

でも、想定外の(!?)、不測の(!?)事態が岐阜県で起こった。

今、リニア工事静岡工区の山梨県側から南アルプス大井川源流の複雑な水脈に向けて穴をあける高速長尺先進ボーリング調査を、静岡県の専門家会議は了承したばかり・・。

ただ、水を貯める破水帯がどこにあるか、工事の難所がどこにあるかを事前に調査する高速長尺先進ボーリングさえも、今まで川勝元知事は懸念し調査を認めてこなかった・・・。

当然ながらこの調査は、岐阜県の今枯渇問題となっている工事区間でも同じボーリングをしてきただろう。

その結果影響がないとの調査を経ての工事を進め、この結果となる・・・。

この事案は、まさに、大井川流域の県民、そして川勝元知事が最も声を上げ心配してきたところ・・・。

さて、一旦先行ボーリング調査を認めた県専門家会議は、このまま岐阜県の事案をだまって見過ごすのか・・・?

JR東海社長は、岐阜県の今回と静岡工区は、別問題と言っているが、はたしてどこまで信用でき、何をもってケースが違うというのか・・・!?

岐阜県の事案は、工事周辺の地下水の影響、一方、大井川の懸念は、水脈から100Kmも離れた地下水に影響が出るかどうかなので、ケースが違うという・・・。

しかし大井川の流域の住民は、地下水への影響はどうであれ、大井川に本来流れ出る水自体の減量と岐阜県の枯渇とは水の流れが変わり影響が出たことには変わりなく、それ自体が懸念の根本だ。

とにかく、リニア新幹線は数十年前の計画、現代社会インフラとの検証と今後のリニアの必要・重要性を、JRや政府、国会とは遠く離れた第3者である有識者からの評価が今一度必要だ・・・。

人間は、当初夢描いた思い、出来上がったあとの将来像への期待、そして完成の達成感の想いのパワーは、一旦手をかけたプロジェクトをもとに引き戻すほどのパワーを上回り、はなかなか計画を断念できない・・・。

しかし、行動が弱いながらも心の底に正論を持つ国民一人ひとりの考えが集まり、議論となれば、正しい方向を示すベクトルが生まれ、正しい日本の進む方向が見つかる・・・。

今一度、リニア新幹線というものが、どのような発端から、どのような経緯を乗り越え、どのように実施計画となって具体的工事に動き出していったのかを検証する必要がある。

今になって、興味がいろいろ湧いてくる・・・。
いまさらリニアは、すでに高速社会のインフラが整備されている現代とは整合しない、また、電力の大量消費プロジェクトだ、こんな意見は巷に出ればいくらでも聞けるが、一方、リニア新幹線は今の時点、将来のある時点でどのくらいの重要度があるのか?・・・私は全くその価値が分からない・・・?

正解を用意できるのは、おそらく一人もいない・・・。
過去の計画にしたがい単に遂行するために、高額の税金をつぎ込み、自然を破壊しながら、その挙句、起こらないと自信をもって工事を進めてきたにもかかわらず、起こってしまった水源の枯渇。

こんなことを想定して、岐阜県とJR東海が、県民に影響が起こった場合の対策、補償というものを事前に取り決めていたとは聞いていないが、JR東海社長は想定内だという・・・。

今、JR東海が、湧水枯渇に対して、取り急ぎ上水道の供給配管工事をするとか、掘削して井戸を掘り起こすとかが聞かれるが、ことが起きてからではやはり遅い。

この事案は少なくとも今年2月ごろから影響がみられていたという。
影響した住民からのJR側への抗議は当然今年の初期の段階で行われていたと思うが、世間への報道、枯渇対策がこれからと言う、なんとも心細い遅延の対応・・・。

これを静岡工区とは違うとJR東海社長は言うが・・・、世間、国民は、やっぱり工事は水枯れの影響を各地で起こすのだとだれもが思う・・・。

繰り返すが、こうならない前のボーリング調査では、目の前の断層の構造、水分量は調査できるが、実際の工事での影響までは、あくまでも評価できず、結局、リニア工事のトンネル掘削工事は、やってみなければその影響は分からないということが今回の事案ではっきりした。

島田市長が、まずはボーリング調査を進めればいいというが、調査したところで、分からないことが多くあるということが今回で分かった。
その影響が出た時の責任をだれが補償するかまでを島田市長は覚悟して発言しているのか・・・!?

川勝元知事が現場を去ったあと、急速に静岡工区リニア工事が進む機運が高まってきたが、やはり、他山の石が転げ落ちてきたラッキーな静岡県・・・。

静岡県はちょうど県知事選挙、正に今一度、リニア新幹線の静岡工区の今後について、県内隅から隅で丁々発止、議論を湧き起こすべきだ・・・。
コメント
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