温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2014解散総選挙・・・

2014-11-26 20:38:42 | 日記・エッセイ・コラム
私もたまには政治のことに一言言わせてもらう。
もともと大学では、今はご引退し名誉教授となった、H政大学石坂教授のもとで、マスコミュニケーション論をかじってきた。
だから、世相を切る、という視点は植えつけられている。
いわゆる、マスコミ系を目指していた大学生であった。
そんな、横目線の私が今回の衆議院議員総選挙について、なんとなく語らなければならない熱いものがある。
今回の選挙の与党側の争点は、アベノミクスがこれでいいのかどうかであり、700億円を使って国民に問いただすという。
大きな政治的判断であるから、国民に問うという。
ところで、アベノミクスといっても、言葉は聞いたことがあるけど、いったいその詳細な中身を知っている国民は、いったいどのくらいいるのか・・・!?
そして、アベノミクスが争点と与党は言うが、それはそちらが勝手に決めたこと。
もし、アベノミクスを理解していないことは、勉強不足で一般の国民の常識から外れるというのであれば、それはやはりアベノミクス側の、あるいは、アベノミクスの効果を肌で感じている国民の少数派だけの理解である。
国民の大半は、アベノミクスのアの字も、恩恵を受けているとは実感していない。
ただ、なんとなく、世の中が、前政権とは少しは変わっているのだろうと見ているだけだろう。
しかも、わずかながら景気が上向いているように見える経済情勢は、よくよく冷静に見れば、リーマンショック、東日本大震災後のどん底から、いやが上でも向上するベクトルに、単にアベノミクスの名前が幸運にもサーフィンで言えば、ライディングしていたのではないか。
とにもかくにも、争点をすり替えようとしているアベノミクスより、もっと大事な語るものがほかにあるのではないのか。
国民の実質的な経済の満足感、安全安心な防災対策、将来を見据えたエネルギー対策、雇用、高齢者、子ども・・・。
巷では、これからの政府の日程は、すべて与党不利の案件が目白押し。
だから、これから転げ落ちる寸前の山の尾根にいるときに、過半数を取りたいという発想で、選挙に打って出たという。
それって、日本、国民に視点を置いた判断なのか。
簡単に、総理の伝家の宝刀を抜き出していいのか。
簡単に抜ける伝家の宝刀は、錆びつき宝刀の価値がさがった、なまったものとなってしまった。
もし、アベノミクス、積極的な(!?)外交政策、機密保護、憲法解釈などなど・・・、それも、これも良し悪しを含めていまの安倍政権の手法を国民に問うということであれば、安倍政権は、そう甘い考えは持たないほうがいい。
国民は、様々な情報を自分なりに解釈し、意見をまとめる賢い国民である。
その根底は、今の自分が置かれた環境。
ただし、都会の浮き立つ日々の生活とはかけ離れた、田舎の暮らしながら、何も波風が立たなければそれなりに満足しながら日々を生活する日本の大半の堅実な国民である。
しかし、そんなひたむきな生活に、無理やり、あるいは理解できないアベノミクスはどうだと判断を迫る「押しつけ選挙」は、どう考えても、そんな選挙経費の浪費をするなら、ほかのもっと必要な政策に回せといいたくなる。
もし、アベノミクスのような政策を理解するような国民の努力が必要、あるいは、理解しないから、日本がよくならないという考えは、もちろん為政者の勝手な考え。
それを言うなら、国民も努力しなければならないと真剣になるような、政府の、国会の自粛努力と言うものを示すべきではないか。
それを示さないまま、選挙で国民に政策を判断しろといえば、おそらく安倍政権に対する結果は、語らずとも見えてくる。
コメント
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