田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

リコリス・ピザ(Licorice Pizza)

2022年07月28日 18時43分34秒 | 日記

ポール・トーマス・アンダーソンの新作映画『Licorice Pizza』のトレーラー映像が公開 主演はハイム(Haim)のアラナ │ T.O.E.S.

ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』日本公開決定 ─ 全米映画賞を席巻、1970年を舞台にした青春物語 | THE RIVER

Licorice Pizza': Paul Thomas Anderson's return to youth merriment | Daily  Sabah

 「マグノリア」でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したほか、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭の全てで監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督が、自身の出世作「ブギーナイツ」と同じ1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に描いた青春物語。主人公となるアラナとゲイリーの恋模様を描く。サンフェルナンド・バレー出身の3人姉妹バンド「HAIM(ハイム)」のアラナ・ハイムがアラナ役を務め、長編映画に初主演。また、アンダーソン監督がデビュー作の「ハードエイト」から「ブギーナイツ」「マグノリア」「パンチドランク・ラブ」など多くの作品でタッグを組んだ故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンが、ゲイリー役を務めて映画初出演で初主演を飾っている。主演の2人のほか、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディらが出演。音楽は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以降のポール・トーマス・アンダーソン作品すべてを手がけている、「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが担当。2022年・第94回アカデミー賞で作品、監督、脚本の3部門にノミネート。(映画.comより)

 

 

<2022年7月24日 劇場鑑賞>

 この作品は、とにかく評価が高いようですね。でも、正直に言います。凡人な私にはあんまり理解できませんでした。アメリカと日本の価値観や環境が違うのか、あるいは理不尽に厳し過ぎ(ある意味ゆがんでいた)母親に育てられ、ほとんど自由がなかった自分に理解できないだけなのか、その辺はよくわからないのだけれど、とにかくなにがいいのかよくわからない映画でした。

 高校生のゲイリーは、子役として稼いでいるけれど、エンターテイナーの両親は留守がちだから、弟の面倒をみています。偶然出会った社会人アラナに恋をして、猛烈にアタック。「弟に夕食を食べさせたら、いつもダイナー(バー?)で食事しているから、良ければ来て」って誘いをかけます。それは誘うための口実ではなくて、本当に普段からそうしているようなのです。高校生ですよね?なんで弟と一緒に食事しないんですか?なんでわざわざ毎夜食事にでるんですか、仕事でもないのに。夜、弟を一人にするのですか。冒頭から頭の中が??でした。そして、舞台に出ているときに意味不明で下品なことを叫んでクビに。長く子役やってたら、言っちゃいけないことはわかってるはずですよね?でもまぁ、口八丁手八丁の才能があるので、次々とイケそうな商売を思いつき果敢に挑戦してゆきます。この辺の瞬発力・行動力は大したものです。そして、女の子に対しても、常に積極的。本当にアラナが好きなのかなって思うほど。まぁこの頃は自分の心もよくわからなくて、いろんなことを経て、やがてアラナに対する本当の気持ちに気づく、ってことだろうと思うのですが。ゲイリーは、子役の割には大きくて、弟がいるから余計なのかもしれませんが、仲間がみな子供なんですね。その子供たちが、商売のために奔走している姿が少し辛かったりもしました。

 配役も豪華です。ヘアドレッサーかなんかで成功している男がブラッドリー・クーパー。「彼女はバーブラ・ストライサンドだ」と何度も自慢するのですが、ブラッドリーに対してバーブラは年上すぎるだろうと吹き出しそうになりました。もちろん当時(1970年代)の話ですから、混同してはいけないのでしょうけど。ショーン・ペンも出てました。

 どの役にも実在のモデルがいるようなんですが、日本にいるとそんなハリウッドの事情はわからないので、おもしろみは半減しているだろうなぁと思います。あと、なんか奇異な日本人女性が出てました(70年代はあんな感じだったのかもしれないけれど)。でも言っていることは鋭かった。「レストランの記事なのに、料理のことが書かれてないわ」って。それはその通りでした。

 ともかく、個人的にはあんまりわからない映画でした。考えれば、今までもこの監督の映画はずっとわからなかったような気がします。でも、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子さんを見れてよかった。お父さん、いい役者さんでしたね、結構好きでした。名優だったのに。もっと活躍して欲しかった。

 若い人たちは、とにかくよく走る。また走ってる、走る、走る。そこ、印象に残った映画でした。そう言えば「おばさん」という単語が、日本と同じように侮蔑語として使われていました。もっとも、男の子は彼女の年齢をあげつらいながらも、上手にその言葉を避け、「おばさん?おばさん??」って言ってたのは女の子でしたけどね。そんな日本語、流通しているのかしらん。

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2 コメント

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一言にいうと (onscreen)
2022-07-30 10:04:07
私は、ポール・トーマス・アンダーソン監督
によるアメリカン・グラフィティ だなと
思いました!


時代がだんだん世代に近くなってきているので
次に何が来るのか楽しみです(笑)
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なるほど! (ミキ)
2022-08-02 17:05:58
 onscreenさん、こんにちは。コメント、ありがとうございます。
「アメリカン・グラフィティ」ですか、それは気づかなかったですね。でも、私、あの映画はリアルタイムで見てなくて、あとからビデオで見たからか、すごく退屈だったんですよね。やっぱり何がいいのかよくわからなくて。どこまでも凡人でごめんなさいね。
 
 時代がだんだん近くなってきているのにも気づいてなかったです。目からウロコです。そう考えると、凡人の私にも楽しみですね。次はしっかり理解できるかも(笑)。
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