地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者の運命を描いたサバイバルスリラー。
山でのフリークライミング中に夫を落下事故で亡くしたベッキーは、1年が経った現在も悲しみから立ち直れずにいた。親友ハンターはそんな彼女を元気づけようと新たなクライミング計画を立て、現在は使用されていない超高層テレビ塔に登ることに。2人は老朽化して不安定になった梯子を登り、地上600メートルの頂上へ到達することに成功。しかし梯子が突然崩れ落ち、2人は鉄塔の先端に取り残されてしまう。
「シャザム!」のグレイス・フルトン(グレイス・キャロライン・カリー)とドラマ「マーベル ランナウェイズ」のバージニア・ガードナーが主演を務め、2022年版「スクリーム」のメイソン・グッディング、ドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンが共演。「ファイナル・スコア」のスコット・マンが監督を務めた。(映画.comより)
<2023年4月4日 劇場鑑賞>
あ~怖かった!怖すぎる。冒頭から、ほぼ垂直な(私が素人だからそう見えるのかもしれませんが)崖のようなところをよじ登る男性一人、女性二人のグループ。若い男女は体力にも自信があるのでしょう。かなり危険なことにもチャレンジしながら、登ってゆきます。そのうちの二人はカップルのようです。しかし、ふとしたはずみで失敗。結果的に、男性は転落して亡くなってしまいます。残された妻ベッキーは、1年経っても立ち直れずにフラフラと生きているばかり。彼女が心配な父親が、再三訪ねて来たり電話したりしますが、ベッキーは「構わないで」と叫ぶばかり。
もう一人のメンバーだったハンターは、「デンジャーD」というニックネームでユーチューブに冒険動画を投稿しながら、世界を旅しています。しかし、いつまでもメゲている親友を放っておけず、とうとう訪ねて「一緒に冒険しよう」と誘います。最初は拒否したベッキーですが、いつか立ち直らなければならない、と思い直し、夫の遺灰を撒いて踏ん切りをつけることを条件に、ハンターの誘いに乗ります。
そしてやって来たのは、来月取り壊しが決まっているというボロボロの鉄塔。高さは600m。こんなものが存在しうるのか、と思うほど、細長~くそびえたっています。もちろん、立ち入り禁止地区です。危ないでしょう、当たり前です。しかし、二人は果敢にチャレンジするのです。
はっきり言います。アホです。こんなものに登るものではありません。いくら頂上から遺灰を撒く、という目的があってもです。踏ん切りの方法は、他に見つけましょう。片やハンターのほうは、過激な映像を一杯撮って”いいね!”を稼ぎたい(要するにお金)という目的もあったようです。ユーチューブは、見て楽しむ分にはいいと思うのですが、よりたくさんの稼ぎや注目を得ることが目的になってくると、大変危険ですね。よく映画の題材にもなってますが。
ということで、無事に登って動画や写真を撮った、遺灰を撒いた、はいいが、いかんせん古い建造物ですから、ネジは落ちる、梯子は外れて落下してしてしまう・・・。二人は降りるすべを失ってしまいます。当然、電波は入らない。あたりに人影はない。ハゲタカ(ハゲワシ?)が飛んで来て攻撃する。食料はない。どうするんですか!「海底47m 古代マヤの死の迷宮」を見た時も、どんなに手を打ってもこれでもかと襲いかかる災難に、かなり体力を消耗し、ぐったりしたのを覚えているのですが、この作品もそんな感じでした。今の時代のものですから、安易な助かり方はしないわけです。疲れました。
しかし、これはどんな理由があろうと、やっぱり登った女性たちがいけませんね。大人なんですから、わきまえて行動しましょう。
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