田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

チィファの手紙(你好、之華)

2020年10月14日 14時19分23秒 | 日記

你好之華 film | Poster, Lettering, Movie posters

你好,之華- 维基百科,自由的百科全书 秦昊《你好,之华》上映后,妻子伊能静深夜为他写信,太走心了_角色

 岩井俊二監督が松たか子、福山雅治らを迎えて手がけた「ラストレター」の前に、同じ自身の小説を原作に中国で製作した、もうひとつの「ラストレター」。岩井監督にとっては初の中国映画で、「ラストレター」同様の過去と現在の2つの世代を通してつむがれるラブストーリーが描れる。亡くなった姉のチーナン宛に同窓会の招待状が届き、妹のチィファは姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、姉の同級生たちに姉本人と勘違いされてしまう。さらに、そこで初恋相手の先輩チャンと再会したチィファは、姉ではないことを言い出せないまま、チャンと文通することになる。姉のふりをして始めた文通が、やがて初恋の思い出を浮かび上がらせていき……。出演は中国4大女優に数えられるジョウ・シュン、「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」にも出演したチョウ・シュンら。(映画.comより)

 

 

 

 

 珍しい映画が田舎でやってた!「ラストレター」見てません。岩井俊二監督の映画、今まで多分見てません。なので、初体験なのですが、なんとも優しい映画でした。日本版も多分こんな内容だったのね。もちろん、理解を超えることは多々ありました。私は兄弟は弟ばかり、近所のイトコも男の子、とにかく女子の世界をあまり知らずに大きくなったので、どんな理由があれ「姉の同窓会に出席して、違うと言い出せなくて最後まで本人に成りすましたまま帰ってくる」とか、ビックリすることに「本人に成りすまして憧れの男子と文通する」、果てはその娘たちまで「母(叔母)のフリして返事を書く」、こういう「女子の世界」の思考が信じられません。なんなんですか?と思いました。「違うって言い出せなかった」なんて言うと、控えめな感じがして魅力的な女性に見えるのかもしれませんが。

 で、自分は結婚してるから(妹ね)、わざわざ年輩の友人を作ってそこを受け取りの住所として相手に知らせて文通する、という手の込んだことも。すごいねぇ、いくら当時その先輩に憧れていたからって、よっぽど今の暮らし(夫の態度も含む)に不満があるんだねぇ。わかるけど(笑)。

 でもね、不思議なことに「なんでよ」と思っていたのに、いろんな方向に話が展開して、どんどん話に引き込まれて行くのです。自分が選んだとは言え、不幸だった姉。でも相手には相手の世界があって。どの人の考えにも一理あって。どれも理解できるのです、そんなこと、あるよねって。人生って、そんなもの。ふとしたこと、ちょっとしたことで幸せにも不幸にも、ノーマルにもなれる。いくら「幸せなんて考え・価値観の持ちよう」なんて言われても、みんながそんなに強いわけじゃない。そう言って、すべてを受け入れてくれるような、そんな監督の優しさがにじみ出ている映画だったように思います。監督のこと、知らないけどね、イメージ先行かもしれないけれど、そんな感じがしました。

 ところで、主演男優と監督、ルックスが似てないですか?

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