田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

コーダ あいのうた(CODA)

2022年02月08日 15時29分07秒 | 日記

コラム】Apple TV+の新作映画「CODA」の、日本での配信・公開は未定 - iをありがとう

CODA' Apple TV+ Review: Stream It Or Skip It?

映画『コーダ あいのうた』家族の中で“一人だけ”健聴者の少女は「歌うこと」を夢見た、爽快な感動作 - ファッションプレス

 家族の中でただ1人の健聴者である少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。テレビシリーズ「ロック&キー」などで注目の集まるエミリア・ジョーンズがルビー役を演じ、「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリンら、実際に聴覚障害を持つ俳優たちがルビーの家族を演じる。監督は「タルーラ 彼女たちの事情」のシアン・ヘダー。タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults= “⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども”」のこと。(映画.comより)

 

 

<2022年2月6日 劇場鑑賞>

 よかったです~。懐かしいマーリー・マトリンを見れたこともうれしかったけれど、細かいこと、いろいろ気が付いた映画でした。例えば、家族全員耳が聞こえないと、お皿を置く音や飲食中の食器の音、また、食器を片付ける音や階段を上がって行くときに踏みしめる音など、いわゆる”生活音”がとても大きいということ。そりゃそうですよね、自分聞こえないんですもの、うるさいってこと、わかりませんよね。それで、健聴者である主人公が、勉強するにはあんまりうるさいからってイヤホンをつけると、母親は「イヤホンをはずしなさい」と言う。まぁそこは食卓だったからだろうけれど、どちらの心理も理解できるだけに、「なるほどなぁ」と思ってしまいました。

 もちろん、主人公が学校へ行き始めたころに「発音がおかしい」とバカにされ、内向的な性格になったことも言葉で説明されます。でも彼女は、美しい声の持ち主だったのです。ヲタクな音楽教師に見いだされた彼女の、別世界への一歩が描かれる、そんな映画です。

 彼女のおうちは漁師なのですが、健聴者が乗っていないと無線もわかりません。それで、家族の仕事を手伝うことが当たり前に育ってきました。また、あらゆることで、手話と言葉の通訳として、いつも家族と共に生きてきました。自分がいなくなると、果たして家族は生きてゆけるのか。教師に大学を勧められながらも、決心がつきません。

 とてもとても美しい物語なのですが、個人的にはだた一つ、彼女の家族に対して「どうして今まで読唇術を学んでこなかったんだろう」と不思議に思いました。ご両親なんかは、長い人生を経て来ていますし、聾唖だからか、採ってきた魚も安く買いたたかれているのに、悔しくなかったのか、彼らが喋っていることばを読んでやろうと思わなかったのかと。

 それとも、先天性だと、言葉自体を口の動きとリンクすることはできないのかな。もしそうなら、ごめんなさい。

 主人公の女性は、吹き替えでなければ、本当に美しい歌声でした。これからに期待します。

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