田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ノマドランド(Nomadland)

2021年04月06日 16時03分13秒 | 日記

Nomadland Movie Poster – My Hot Posters

Hulu

Nomadland - Press Site

 「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演を務め、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を、大自然の映像美とともに描いたロードムービー。ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」を原作に、「ザ・ライダー」で高く評価された新鋭クロエ・ジャオ監督がメガホンをとった。ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。キャンピングカーに全てを詰め込んだ彼女は、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら車上生活を送ることに。毎日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ね、誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていく。2020年・第77回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞、第45回トロント国際映画祭でも最高賞の観客賞を受賞するなど高い評価を獲得。第78回ゴールデングローブ賞でも作品賞や監督賞を受賞。第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など6部門でノミネートされる。(映画.comより)

 

 

 

<2021年4月4日鑑賞>

 演技派フランシス・マクドーマンド主演のアカデミー賞ノミネート作品。しかし、今回は監督が新人のアジア系女性なのです。確か話題になってから中国政府に迫害されていたような。過去の発言かなんかを取り上げられて。昨今は本当に過激さを増す国が増えて、不穏な世の中になってますね、世界的に。怖いです。

 ある街、ここはある企業が中心となって栄えていました。しかし、この企業が撤退してしまうと街中の郵便局や病院がすべて閉鎖され、住民はすべてこの街を去ることを余儀なくされるのです。こんなことって、本当にあるのですか?街ごと消えてなくなるなんて。映画だけの設定?主人公のフランシス・マクドーマンドの夫もここの社員でした。主人をガンで亡くしたうえ長年住み慣れた街を出ていかなければならなかった彼女は、自分のオンボロ車を住みやすく改造し、ノマド(遊牧民・自由民)となることを決心します。しかし、この設定は少なからずショックでした。自分だったらどうしただろうとか、こんなこと歳取ってから言われて、そりゃ多少立ち退きにあたってお金ももらえたかもしれないけれど、若い子みたいに新天地で新たな仕事ってわけにもいかないだろうし、こんな殺生なことってあるのかなって。まぁそれでも前を向いて歩いてゆくしかないんだろうけれど。小心者の私は戸惑うばかりです。

 でも、まったく一人かというと、そんなことはなくて、ノマドにはノマドの世界があって、かなりの人がそこに属するし、何かあるたび集まっていたりするわけです。ゆるい宗教、みたいな感じでしょうか。そんな中、恋愛があったりもするし。今回フランシス・マクドーマンドにほのかに恋するのはデヴィット・ストラザーン。いい感じに歳を取ってて素敵でした。でもね、自由気ままに見えて、やっぱり仲間がいるのは同じで、季節ごとに仕事もするし、世の中とうまくやってゆくのは同じなのです。その点、フランシス・マクドーマンドは顔立ちにも知的さや穏やかさがあって、どこへ行ってもうまくやれるんだろうなって感じでした。実際大人だったし。人生、賢く過ごしていかないと顔立ちに出るんだな、と強く思いました。こんな風にならなきゃ、ってね。

 毎年同じ季節労働者として同じ時期にアマゾンに勤めたりするので、仲間もいるんですね。でも、風来坊で過ごすって、体が丈夫で運転ができ、自由に動けることが大前提ですね。腰が痛いとか、足がうまく動かない、とかだとできないなぁと思いました。だからって定住してれば安泰ってことではないでしょうけれど。いろいろと考えさせられました。

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