2023年公開『PATHAAN/パターン』にカメオ出演したことでも話題となった、サルマーン・カーン主演の超絶スパイ・アクション、『タイガー』シリーズの第2弾。
第1弾『タイガー 伝説のスパイ』から8年後を舞台に、実際にイラクで起こったインド人看護師人質事件から着想を得て製作された本作は、超一級のエンタテインメント映画でありながら、シリーズを通して描かれるインド・パキスタン間の融和をテーマに掲げるなど、単なる娯楽アクション映画に留まらない魅力を放つ。
物語が交差する『WAR ウォー!!』『PATHAAN/パターン』そして『タイガー』シリーズは、「YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)スパイ・ユニバース」として熱狂的な人気を誇り、その壮大なユニバースから目を離すことができない。
【ストーリー】
テロ組織ISCは負傷した指導者アブー・ウスマーンの治療のため、イラクの病院を占拠し、インドとパキスタンの看護師40名を人質にする。アメリカはISCを壊滅させるべく、病院の空爆を計画。インドの国家諜報機関RAWのシェノイ長官は人質救出のために、伝説のスパイ、タイガーの投入を提案する。
タイガーは8年前の任務で死亡したことになっていたが、実はパキスタンの国家諜報機関ISIのエージェントであるゾヤと結婚し、オーストリアで息子とともに静かな生活を送っていたのだった。
タイガーはエキスパートを結集させ、作戦を開始。そこにゾヤと他のISIエージェントも加わり、インドとパキスタンの看護師救出に動き出す――。(amazon.co.jpより)
<2024年5月6日 録画鑑賞>
上にもある通り、インドの「スパイ・ユニバース」のうちの「タイガー」シリーズ第二弾。一作目を見てそのままになっていましたが、BSで吹き替え版しかないとは言え、無料放送されていたので鑑賞。一作目で感じた声の違和感はすでに感じず、素直に楽しむことができました。
これは実際に起きた事件が参考にされているとのこと。病院で、しかも看護師さんたちを人質に取るなんて、考えるだけでも怖いですね。イスラエルみたいにいきなり空爆するより、患者さんや看護師さんが生かされているだけましなのかもしれませんが。
2017年。イラクで勢力を拡大するテロ組織ISCによって、CIAの協力者だったアメリカ人ジャーナリストが殺害される事件が発生する。ジャーナリストの殺害後、ISC指導者はイクリットを訪れるがイラク軍の攻撃を受けて負傷。ISCは彼を治療するため同地の病院を占領し、インド人とパキスタン人の看護師を人質に。事態を知ったアメリカ軍がイクリット空爆の準備を進める中、人質の一人であるマリアが在イラク・インド大使館と連絡を取り、事態を説明。そこでRAWの局長がCIA長官と交渉し、空爆開始まで7日間の猶予を得ることに成功。救出作戦を実施するためRAWを離脱したタイガーを探し出す・・・という物語です。我らがタイガーは仲間と共に現場に作業員として潜入したり、爆発を起こしてけが人を装い、病院に潜入したりと大忙し。妻の元パキスタン・スパイのゾヤも大活躍です。まぁ今回は、インド側もパキスタン側も双方人質に取られているので、共闘することに違和感はなく、二人が同じように活躍していても「そうなかぁ」って感じでした。うまく作ったものですね。
途中で、自爆装置をつけられた少年が登場するのには胸が痛みました。信仰を持つことは大事だと思いますが、こんな年端のいかない少年に爆弾をつけるなんて絶対間違っています。こんなこと、許されるはずはありません。もちろん、我らがタイガーはあらゆる手を使って彼を救います。賢明な少年は、その後はタイガーの助手として才能を発揮するのです。こんなに賢い子がみすみす死ぬところだったなんて!組織は、何が国の利になるかをもっと考えるべきですね。
ということで、最後にはちゃ~んと行方知れずになるタイガー。まぁ映画としてはそうなんでしょうけれど、相変わらず話全体がゆるいのですね(笑)。でも、見やすい映画だったし、主演の二人がカッコよかったので許します(何様?笑)。この後は「3」に続きます。どんどん広がるスパイユニバースです。
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