田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

マレフィセント(MALEFICENT)

2014年07月23日 22時20分22秒 | 日記

 ディズニー・アニメの名作「眠れる森の美女」(1959)を、邪悪な妖精マレフィセントの視点から描き、アニメでは語られなかったマレフィセントとオーロラ姫の間にある隠された物語を明らかにする実写3D映画。アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセント、エル・ファニングがマレフィセントに眠りの呪いをかけられるオーロラ姫を演じたほか、ジョリーの娘ビビアンが幼少期のオーロラ姫に扮している。「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」のプロダクションデザインでアカデミー美術賞を受賞したロバート・ストロンバーグがメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

 時間の都合上、吹き替えで鑑賞しました。いや、よかったです。私、単純なので、素直に感動しました。

「眠れる森の美女」なんて言っても、物語の詳細を覚えているわけではなくて、「小さい頃にちゃんと読んだっけ?」くらいの漠然とした記憶で、早く言えば「ずっと眠らされていたお姫様が王子さまのキスによって目覚めて、幸せになる」くらいしか知らないのでした。

なので、一から学習するつもりで鑑賞。改めて、「こんなお話だったのね」と感じました。

もともと「妖精の国」と「人間の国」に分かれている世界。当然妖精の国は美しくて豊かです。そしてヒトは強欲な生き物。そのうち「裕福な国を征服してやろう」と思い始めます。

ところで、そうなる前に、何かの拍子に妖精の国に紛れ込んだ人間男子(少年)が、まだteenagerのマレフィセントと出逢って仲良くなるシーンが盛り込まれています。この辺は少し前に見たジム・スタージェスとキルスティン・ダンストの「アップサイドダウン」の様です。まだまだ幼い二人は生まれの違いを越えて、淡い恋心を抱くようになります。

しかし、少年は成長するに従って来なくなります。純粋な乙女、マレフィセントは淡い希望を胸に秘めたまま成長し、妖精の国を守るようになります。

そして前述の戦い。あらゆる魔法(?)を使える妖精に勝てるわけなんてないと思うのは私だけ?猛々しい男たちは余計に闘志を燃やすようになります。

そしてマレフィセントの悲恋。彼女の泣き叫ぶ声が心に突き刺さります。ひどいものですね。こんなことしてまで、地位が欲しいものなのか。

でもね、誰かを強く踏みつけて得た地位なんて、長くは続かないものなんです。これは何においてもそうだと思うのですが、商売なんかでもそうではないかと思います。双方がもうかってこそ、関係が上手くいくのであって、手段を選ばずに自分だけ得をするようなことをすれば、一時的に上手くいったように見えても、長くは続かないはず。話の次元が違うかもしれないけれど。

ともかく、あまりの仕打ちにマレフィセント、復讐に打って出ます。かわいいかわいいオーロラ姫に呪いをかけてしまうのです。

でも、呪いをかけたとは言うものの、放っておけなくていつも遠くから彼女を見つめているマレフィセント。それをなんとはなしに感じて育つオーロラ。よく知られたお話は、暖かい方向に収束してゆきます。

ここでも存在感薄くて形無しなのが、若きプリンス。王子様ですね。確か「アナ」でも王子様は必要なかったと記憶しているのですが、最近の男たちは存在感がぐっと薄いですねぇ(笑)。

ともかく、「テンペスト」のヘレン・ミレンばりに若い男の手下を連れたマレフィセントは(うらやましい!笑)、人間たちとの手に汗握る戦いに、ちょっぴり悲しいけれども決着をつけます。

その後の美しいラストシーンもまた素敵。もろファンタジーだけれど、やっぱりきれい。オーロラ姫はどこまでもかわいらしいし、私はこういうお話、好きかな。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プレーンズ2 ファイアー&レ... | トップ | 私の、息子(Pozitia Copilui) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事