田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(What We Do in the Shadows)

2016年01月01日 09時52分07秒 | 日記

 

 現代社会で共同生活を送るバンパイアたちの楽しい日常を、俳優たちの即興演技とモキュメンタリー形式を取り入れて描き、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門やシッチェス映画祭などで観客賞を受賞したニュージーランド製ホラーコメディ。ニュージーランドの首都ウェリントンで一緒に暮らすバンパイアのビアゴ、ディーコン、ブラド、ピーターは、毎晩のように歌い踊ったり行きつけのパブで遊んだりと楽しい毎日を過ごしていた。ある日、ピーターが人間の大学生ニックにうっかり噛みついてバンパイアに変えてしまう。しかもニックが人間の親友スチューをシェアハウスに連れてきたことから、大騒動が巻き起こる。映画「ホビット」とのコラボで話題を集めたニュージーランド航空の「壮大すぎる機内安全ビデオ」で監督・出演を務めたタイカ・ワイティティと「メン・イン・ブラック3」などに出演したジェマイン・クレメントが共同監督。主人公のバンパイア役で出演もしている。(映画.comより)

 

 

 

 公開時、結構話題になっていたものの、公開規模の小ささから鑑賞を断念した作品。でも、わりとすぐにwowowにやって来たのでラッキーでした(と言って、実際はかなり前に鑑賞したものの、劇場鑑賞作品を優先しているうちにすっかり後回しになってしまいました)。この作品は、バンパイア映画ながらニュージーランドはウェリントンが舞台で、かのホビットの「ニュージーランド航空」の安全ビデオを作った監督達だと聞くと、おのずと興奮するというものです。

バンパイア映画なのに、ニュージーランドが舞台だというのも、なんだか斬新。そして出て来るバンパイアたちもゆるいし、いい人たち。一人だけ彼らに気に迎え入れられる「リンゴほっぺの童貞青年」ステューがまたおもしろい。「怖くないのか!」と思うのですが、本人はのほほんとしたもので、バンパイアだけのパーティに一緒に参加したり(するな!)、それで他のバンパイアに狙われたり(当たり前だ)。

しかしながら、ゆるい彼らは、毎日音楽を演奏したりゆるゆるダンスを披露したり、人間にはうらやましい限りの生活を送っています。本人たちは至ってまじめだろうけれど、興奮すると「シャー」とか言ってつい浮き上がるとか、うっかり女性の首・大動脈に噛みついたためにすごい勢いの血が噴き出しておろおろするとか、「あるかもしれない」数々に爆笑必至。天敵としての「狼男」族も登場するのですが、彼らもなにげに紳士で、無駄な殺生はしないし、自分に非がある場合は相手がバンパイアであっても、「僕たちも悪かった」とその行動を詫びたり。

どこか、安心して見ていられるところがあるのも魅力です。それで安心している自分が「小市民だな」と思うところもあるのですが(笑)。

あ、そうそう。永遠の命が欲しくて彼らに取り入り、「いつか噛んでもらう」約束で、一生懸命パシリをやってる女性がいるのですが、彼女だけがせつなかったです。正直、彼らは彼女を噛むつもりはなく、でも彼女は永遠の命に憧れ、「いつなの」と言いながら彼らの手足となっている。どちらの気持ちもわかるような気がして、この映画の中では唯一心締め付けられる展開となってました。

でも、ちょっと疲れているときなんかは癒されます。オススメ。

 

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