カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。
経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。いっぱいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。
エヴリン役は「シャン・チー テン・リングスの伝説」「グリーン・デスティニー」で知られるミシェル・ヨー。1980年代に子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」などに出演して人気を博し、本作で20年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。第95回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演女優ほか同年度最多の10部門11ノミネートを果たした。(映画.comより)
<2023年3月4日 劇場鑑賞>
何だったのでしょうね。私の感性が鈍いのか。よくわからなかったです。ミシェル・ヨーは大好きなんです。彼女が「ポリスストーリー4」に出ていてミシェル・キングと名乗っていた頃から。オスカーにもたくさんノミネートされてるし、本当に楽しみにしていました。でも、はっきり言ってよくわかりませんでした。マルチバースが今、はやりで、だからそこをテーマにするのはわかるのですが、作品自体が粗雑な感じがしました。かなりお下劣ですし。これってR15だったのかなぁ。
もちろん、役者さんたちはすごく頑張っていたと思います。主演のミシェル・ヨーはもちろん、おじいちゃんの役者さんも、わがままばかり言うボケ老人かと思いきや、あの「表情と身のこなし」の変わりよう!素晴らしい。そして、アジア人たちの中にいながら、ひときわ目立っていたのが、ジェイミー・リー・カーティス。かつての絶叫クイーンの面影を残したグラマーな肢体で、面倒くさそうに仕事をこなしているのかと思いきや、まさかの展開。いやはや、驚きました。
種々のお下品ネタにも閉口しましたし、基本的には好きになれなかったのですが、ただ一つ、ジェイミー・リー・カーティスの「私たちのようなかわいくない女が、結局世界を回してる」みたいなセリフ、これには文句なしに賛同しました。あと、いろんな世界が展開する映像の斬新さは、すごいと思いました。
すこし長いので、疲れているときにはお勧めしません。
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