遅く起きた母の日、クール宅急便で小包が届いた。東京にいる長男からであった。宛名はもちろん妻宛となっている。
嬉しそうに妻は包装を解いた。四角い箱が出てきた。中には「純米大吟醸『半蔵』中汲み原酒限定486本」とのラベルを貼った三重県伊賀太田酒造の酒が入っていた。
裏には、「伊賀 山田錦100%、ひとつの搾りの段階で1番良い状態の部分を取り出して、生のまま瓶詰めしました。
フルーティな香りと華やかな膨らみのある、すっきりした中汲みのおいしさを凝縮した旨味が広がります。
火入れ処理をしていない生酒です。そのまま冷やしてお召し上がりください」と書いてある。
私に似て酒に弱い長男が、父親に似て酒に強い妻に、何と冷酒のプレゼントをしてくれたものであった。
私とて、量は飲めないが、お酒は嫌いではない。むしろ好きな方であるが、息子から酒を贈ってもらった覚えはない。
我が妻の、本当の嗜好品をさすがに良く知っている。嫁の発案であったかもしれないが、気の利いたプレゼントをもらったものだと喜んでいる。
午前10時、昼飯まで我慢できない。折角冷えた状態で届けられた。「少しやってみるか?」「飲んでみましょうか」意見は一致した。
青色の江戸切り子に半分づつ注いで飲んでみた。18度と濃くて甘い、上品な味がした。「何かつまむものは……?」というと、買い置いていたいか揚げが出てきた。
「そのままでおいしいおつまみ いか。いかの風味と食感を活かしました」と、私の駄洒落の上を行くようなことがラベルに書いてある。
もう一口づつ飲んで、栓をした。三分の一が減っていた。新聞を読み始めたが、しばらくすると眠たくなってきた。
朝酒、いつ以来だろう。新入社員時代、職場旅行での温泉宿の朝、大先輩に勧められて飲んで以来のような気がする。
母の日、妻にお付き合いするとの言い訳で、長男・嫁・孫のことを思いながら、朝から冷たいお酒を飲んでみた。
心は温かく、頭は次第におぼろになっていった。その時、「ジリジリ」とタイマーが鳴った。さあ、次は朝湯だ~。
(写真は、母の日プレゼントの「純米大吟醸『半蔵』」)
嬉しそうに妻は包装を解いた。四角い箱が出てきた。中には「純米大吟醸『半蔵』中汲み原酒限定486本」とのラベルを貼った三重県伊賀太田酒造の酒が入っていた。
裏には、「伊賀 山田錦100%、ひとつの搾りの段階で1番良い状態の部分を取り出して、生のまま瓶詰めしました。
フルーティな香りと華やかな膨らみのある、すっきりした中汲みのおいしさを凝縮した旨味が広がります。
火入れ処理をしていない生酒です。そのまま冷やしてお召し上がりください」と書いてある。
私に似て酒に弱い長男が、父親に似て酒に強い妻に、何と冷酒のプレゼントをしてくれたものであった。
私とて、量は飲めないが、お酒は嫌いではない。むしろ好きな方であるが、息子から酒を贈ってもらった覚えはない。
我が妻の、本当の嗜好品をさすがに良く知っている。嫁の発案であったかもしれないが、気の利いたプレゼントをもらったものだと喜んでいる。
午前10時、昼飯まで我慢できない。折角冷えた状態で届けられた。「少しやってみるか?」「飲んでみましょうか」意見は一致した。
青色の江戸切り子に半分づつ注いで飲んでみた。18度と濃くて甘い、上品な味がした。「何かつまむものは……?」というと、買い置いていたいか揚げが出てきた。
「そのままでおいしいおつまみ いか。いかの風味と食感を活かしました」と、私の駄洒落の上を行くようなことがラベルに書いてある。
もう一口づつ飲んで、栓をした。三分の一が減っていた。新聞を読み始めたが、しばらくすると眠たくなってきた。
朝酒、いつ以来だろう。新入社員時代、職場旅行での温泉宿の朝、大先輩に勧められて飲んで以来のような気がする。
母の日、妻にお付き合いするとの言い訳で、長男・嫁・孫のことを思いながら、朝から冷たいお酒を飲んでみた。
心は温かく、頭は次第におぼろになっていった。その時、「ジリジリ」とタイマーが鳴った。さあ、次は朝湯だ~。
(写真は、母の日プレゼントの「純米大吟醸『半蔵』」)
私も今朝は朝酒はなかったですが朝風呂に朝寝をしたばかりです。
それにしても母の日にお酒を贈ってくるなんて粋な息子さんですね。うらやましい。
私にも誰か送ってくれないかなあ~!
いいお酒を飲むときは、白いコップに自分の顔を映して飲みます。
いいお酒の肴は、1mmほどの薄さに切ったかまぼこで飲みます。
いいお酒は飲み残さないようにします。
いいお酒を飲んだときは眠りません。
「さっさと寝てしまうからツマラナイワ」
そんな声を聞いたことがあります。
Rさんの頂いたお酒はきっと・・・世ざめ
この世にいる限りは、孝行息子の酔いからさめることはないのでは・・・・・
一度、温泉につかり、酒を飲むまねをして見たいと思っていますが、いかが。
19日の定例会、よろしく。
まさにその通りかもしれません。
定例会で、yoshikiさんのエッセイを紹介しておきます。