写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

サクランボ収穫

2018年05月08日 | 食事・食べ物・飲み物

 今朝(8日)、早くから庭に出ていた奥さんが、血相を変えて「お父さん、サクランボが割れ始めているわよ。すぐに収穫しなくっちゃあ」と叫びながら部屋に入ってきた。数日前、まだ黄色のものがあるものの、殆どが赤く熟れたサクランボを眺めながら「もう収穫した方がいいんじゃあない?」と言われていた。

 「もう2、3日あとでいいんじゃあないか」と答えていたが、ひと雨降っただけで様子は様変わりをし、実が割れ始めている。早速、鳥よけのネットを取り払い、枝に付いた雨のしずくを頭で受けながら、片手にボールをもって収穫を始めた。

 熟れすぎたのであろう。優しく触っただけでポロポロと落ちてくる。傷んだものも1割程度あるが、これは小鳥へのプレゼントとして地上へ撒いておいた。奥さんと一つずつ持ったボールにそれぞれ7分目ばかりが全収穫量であった。

 水洗いをして計量してみた。2,014グラムもあった。このサクランボの木は、植えてから8年が経っているが、今までで最高の収穫量である。きらきらと艶のあるものを口に含んでみた。甘すぎず、瑞々しく優しい味のするサクランボであった。

 いつものように、奥さんはジャムにすると言う。2人してストローを使って種の除去作業に20分間専念する。種を除けると2割がた重量が減っていた。この労働の見返りに、明日からの朝食で、名実ともに一から手作りした品が食卓を賑わしてくれる。鮮やかな赤い色と、隠し味で入れたレモンの香りと甘い味が楽しみである。


1 コメント

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ごちそうさまでした。 (anne)
2018-05-09 13:17:49
昨日いただいたジャムおいしかったです。
手のかかるものでしたね。ありがとうございました。
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