写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ブログの写真

2011年08月15日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 最近インターネットのブログや新聞雑誌などで、写真と俳句を組み合わせた写真俳句を見たことがありませんか?」と、富士通から届いたサービスメールの記事に書いてある。

 作家森村誠一さんが自らのホームページで始めた写真俳句が面白いと評判になっている。森村さんが著書「写真俳句のすすめ」の中で、まずは日常生活の中から始めてみようと提唱してから、誰でも簡単に始められる趣味として年齢性別を問わずに受け入れられているようだ。

「あなたが写真を人に見せる時、撮影した時の状況や心境を伝えたいと思ったことがあるとおもいます。写真にはたくさんの情報が入っていますが、その写真を撮った時のあなたの感情やその時の季節感、音、匂いなどを写し込むのは難しいものです。俳句にも五七五の17文字だけで情景や風景を思い起こさせる作品があります。でも、それをリアルに見てみたいと思うこともあります。 
 写真俳句はそういった気持ちを表すことができる写真と俳句を組み合わせた新しい表現方法です」と書いている。

 デジカメが安く手に入れることが出来、簡単にパソコンに取り込めるようになるにつれ、写真と俳句・川柳・短歌などを組み合わせた表現方法をブログ上でも目にする機会が多くなってきた。かく言う私も、2004年にこのブログを始めたときのタイトルは「写真エッセイ&工房木馬」と題し、写真とエッセイを組み合わせた表現方法をとってきた。

 文字だけでは思いのすべてを表現しきれないエッセイでも、拙い写真が1枚貼り付けられているだけで臨場感を持って読んでもらえるという大きな利点がある。私の場合、所詮は己の文章表現力のなさを、
ただ写真にすがり助けてもらっているだけではあるが、言いたいことを正しく理解してもらうにはいい方法だと思っている。

 最近はこのブログも、文章はそっちのけで、写真の威力に頼り過ぎるきらいがある点を少々気にしているが「まあプロでもないしなぁ」と、直ぐに易(やす)きにつく生き方
は若いころから変わっていない。ということで、今日は「安易さ」を表現するような写真を貼り付けたいが、形の見えないものを写真で表現することは難しい。これが「写真エッセイ」を書いている私の悩みのひとつである。