栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~パーフェクトな公務員騎乗を差し切る、スペシャルな戸崎の追い込み

2013-03-16 17:26:02 | 血統予想

中山11R フラワーC
◎6.リラコサージュ
○12.カラフルブラッサム
△4.サクラプレジール
今年はメンバーがかなり薄く、ホクレレやサンキューアスクなど「1000万下上級」という馬で十分足りるレベルだろう。地力はカラフルブラッサムが明らかに一枚上で、このメンバーに阪神JFでコレクターアイテムと叩き合いになる馬はいないと思うが、どうも母父サンダーガルチの力馬っぽさがあって、リルダヴァルがズブくなってエッチラオッチラ差してくるような脚質で、最後は必ずくるだろうが突き抜けるとまでは言い切れない。◎の全姉レディルージュは芝ダ兼用のスプリンターとしてならしたが、妹はもう少し体型に伸びがあってそのぶんスピードの乗りは緩慢で、距離は1600m前後が合っていそうだ。ダートに転戦して勝ち上がったが、芝の2戦はいずれも直線不利があってのもので、デビュー戦などは前カベで立て直すロスがなければ際どかった。ブライアンズタイムとキングマンボの組み合わせにはハタノヴァンクールやミッドサマーフェアなどがおり、両者のパワーの要素がオンになりやすいのだが、それだけに芝なら平坦外回りより急坂内回りで狙いたい。

阪神11R 若葉S
◎3.ダンツアトラス
○7.アドマイヤドバイ
▲10.メイケイペガスター
△1.インパラトール
△2.アルヴェロン
×4.マズルファイヤー
×5.サトノノブレス
折り合えばメイケイが強いがアテにはしづらいし、インパラトールは1800mベスト、レッドルーラーは外回り向きだ。また人気がないので京都2歳Sに続いて◎を狙ってみたい。バゴに米血スピードを入れてヘイロー≒レッドゴッド4・5×5だから、パワーと機動力で走る小回り内回り向きの中距離馬。小回り内回りの中距離では[1.2.0.0]で、エピファネイアとコディーノにしか負けてないし、テイエムダイパワーは差しているからアドマイヤドバイに対しても威張れる。

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昨秋JCを観に東上したときに、栗山さんとともに「パーフェクト種牡馬辞典2013-2014」の打ち合わせをしたんですが、その会議中に担当の方が

「望田さんがブライアンズタイムのところで推奨していたので、リラコサージュ一口買ったんですよ」

「ええ~そうなんですか!あの馬なかなか走りますよ。こないだの新馬は3着でしたが、あれ直線不利なければ際どかったですよね~」

共有クラブやPOGで推奨した馬についてはだいたいレースを観てますから、リラコサージュの芝の2戦がどちらも不利やロスがあったというのもわかっていたので、それでここで◎が打てたという部分はあります

予想コメントにも書いたように全姉レディルージュよりも体型に伸びがあるので、こちらはこれぐらいの距離で芝ダ兼用という感じで、善臣の騎乗も満点でしたが、パワー型ですからもう少し上がりがかかる決着になったほうがよかったかも

レディルージュも古馬になって馬体重が20キロ以上増えてパワーアップしたように、ブライアンズタイム×Kingmamboで今からこれだけ動けば先々が楽しみです

サクラプレジールはおなじみのサクラクレアーの牝系でサクラチトセオーやサクラキャンドルの姪にあたりますが、そこにサクラプレジデント×ブライアンズタイムですからこれも中山向きの機動力がある血統で、ノリが3番手で巧く立ち回ってのハナ差勝利

ノリが繊細なタッチで絶妙に立ち回り、善臣はその直後でパーフェクトな公務員騎乗で、62秒の超スローですからこの2頭で決まれば展開的にも順当、しかし大外からエバーブロッサムが一頭だけ伸びてきて、まとめて交わしたかの勢いで2着

ディープ×デインヒルですがサンデー×ミスプロ的な柔らか体質で、中山内回りで俊敏に加速できるほうではないのですが、前にも書きましたが戸崎という乗り役は、こういう柔らかなストライドで走る馬を内回り小回りでもあまり減速させずにもってくるという、ちょっと特別な技術を持っているようにみえます

たとえばインベタ馬場の内回りで上位入線はみんなインを立ち回った馬なのに、一頭だけ外から凄い脚で伸びてきて3着、騎手をみると戸崎だった…みたいなことがけっこうあるように思うんですよね~(9Rのレイカーラなんかもそんな感じ)

若葉はメイケイベガスターがガツンとかかったのでそこから平均ペースで流れてソコソコ持続力勝負になり、外回り向きのストライドで走るレッドルーラーと母父エンドスウィープでマイラーじゃないかと思われたクラウンレガーロで決まるとは唖然茫然

ちょっと他がだらしなかったという見方もできますが、レッドルーラーは大外をブン回して、距離ロスを承知でストライドロスはしないという川田の思い切りの勝利で、しかしそれに応えた馬も一戦ごとに強くなってます

 

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土曜のボツ予想~メンドクサイのでクロペリオンと略しましょう

2013-03-16 11:13:59 | 血統予想

鎌ヶ谷は上位人気4頭はいずれも東京>中山といえる脚質なのでややこしく、ここはヘレナモルフォをつつきそうな先行力機動力のある馬が多いので流れて持続戦になれば届くかもしないですが…

前走逃げ馬に競りかけていって見事に共倒れになった○フレイムコードですが(たまにあれをやるから中館さんはメシを食っていける)、小回り内回りの良では⑬③①⑧②②①で、ブリッジクライムとマイネジャンヌに完全に捲られたのを差し返した昨夏の福島1800m戦など強いの一語で、これが4,5番手で乱ペースに巻き込まれなければ有望なのですが、差し馬で面白そうなのを狙いたくなったので◎はメイブリーズ

「クロフネが芝の大物を出すパターンはたった一つしかなくて、それはHyperion的凝縮を血統表の1/4以上に持つ牝馬」とは何度も書いてきましたが、メンドクサイのでこれから“クロペリオン配合”と略していこうかと思ってます(^ ^;)

この馬はクロフネ×サンデーで3/4米、残りの1/4のサマーベイブがトニービン×ノーザンテースト×ファンシミンでHyperion4・6・6×5・6・6ですから、絵に描いたような「3/4米,1/4欧」で、絵に描いたようなクロペリオン配合

Vice Regent≒ノーザンテーストのパワーとHyperion的な体質がONになっていて、どちらかといえば平坦大回りより急坂小回り向きやと思うし、紫苑でもインベタ馬場の最内を突いて前と同じぐらいの脚で上がってましたから、前崩れなら面白いんじゃないかと

韓国馬事会杯は◎プランスデトワール

ここまでの20戦で12人の騎手が起用されるという実に乗り替わりの多い馬ですが、誰が乗っても恐る恐る後方から差しているのはやっぱり折り合いに難しいところがあるからで、しかしディープ×スキーパラダイスでLyphard4×2なら前で受けたいマイラーには違いなく…

久々にノリとのコンビ復活、繊細なタッチでフワリと出していければ…というのが絵に描いた餅

淡路は○コアレスドラードが人気ですが、体型はノーザンテースト的でソコソコ機動力もあるのですが、ステゴにミスプロとナスキロとPrincely Giftという成功しにくい配合で、やっぱりちょっと体質が柔らかすぎるところがあるので追い出してビュン!と反応するところがないぶん差し届かなかったり不利を受けたり…という脚質なのだと

ならばハーツクライにスタミナを入れて、ジリ脚で2着3着を山のように重ねながら少しずつ確実に地力アップしてきた◎シャドウバンガード

Halo≒Red God的な無駄のない脚捌きでHyperion的にちょっと硬い体質なので、今までは脚元の関係で左回りばかり使われてきたとのことですが、この馬は急坂小回りがベターやと思いますよ

グランプリブラッドも母父ブライアンズタイムで阪神内回りは合っているし、ここは主張すればハナにいけそう

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仮眠の前に、中京のボツ予想を…

2013-03-16 00:31:52 | 血統予想

全勝ち鞍の8割弱が1600m以下だが「快速スプリンター」とか「鋭いマイラー」というイメージではなく、時計や上がりがかかって台頭するパワー型。芝道悪は概ねプラスで、ダートは力の要る馬場がベター。狙いどころは新中京の芝で、急坂ができてパワー勝負になるので1600m以下でバンバン穴をあけている。(『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』アドマイヤマックス「馬券チェック」より抜粋)

アドマイヤマックス産駒の新中京芝1600m成績は[4.1.2.10]単回値174複回値125ですが、この馬券に絡んだ5頭、シゲルイルカザ、マイネイディール、マックスドリーム、ラシーマ、ラッキーストリークの5頭には配合的な共通点もあって、それはヒッティングアウェーの「War AdmiralとLa Troienne」を狙った配合をしていること

シゲルイルカザ…母母父マルゼンスキー
マイネイディール…母母父マルゼンスキー
マックスドリーム…母父パラダイスクリーク、母母父Slew o'Gold
ラシーマ…母父ヘクタープロテクター
ラッキーストリーク…母母父ベルマン

これまで中京芝1600mで馬券に絡んだアドマイヤマックス産駒は、いずれも母系にBuckpasserかRivermanを持ち、Striking≒BusandaなどLa Troienne絡みのニアリークロスを持っているのです

土曜中京の刈谷に出てくる◎ミヤコライジングはアドマイヤマックス×ヘクタープロテクターですからラシーマと同じ配合で、ヘクターはBuckpasserとRivermanを持つのでヒッティングアウェーのラトロパワーと脈絡する血

暮れの茶臼山(中京芝1400m)ではソコソコの脚で追い込んで5着、1600mなら一歩前進で圏内かと

人気どころでは○マカハで、キンカメ×Irish RiverでMill Reef≒Riverman5×3、キンカメ産駒でこのニアリークロスはフィフスペトル、コスモセンサー、ウインクリアビュー、オメガブレイン、トランソニックとマイラーばかりで、中京ではラトロパワーで大寒桜3着があり、これも中京マイルはベストっぽい

いつもいうことですがキンカメは配合に素直な種牡馬で、Kingmamboを増幅すればKingmamboらしさを、ラストタイクーンを増幅すればラストタイクーンらしさをちゃんと表現するのです

ファルコンは超難解ですが、上がりのかかるレース向きで北宏が手の内に入れていて、配合もメイショウボーラー産駒としては及第点の◎モグモグパクパク

メイショウボーラーは芝だとパワー勝負が希望でダートだと脚抜きいい馬場が希望で、距離は1200mも1600mもOKでしたがベストは1400mという馬でしたが、産駒も芝ダとも1400mの勝率と連対率と単回値が最も高いです

クリスマルローズ勝ちからここのローテは昨年2着レオンビスティーと同じで、能力的にもまあまあ同じようなもんじゃないかと

「No.1予想」ではフラワーCを、「馬券総合倶楽部」ではフラワーと若葉の予想をしていますのでそちらもよろしくです

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