栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

1400m馬

2013-03-20 16:22:09 | 血統予想

サンカルロマジンプロスパーは血統や体型や走りやスピードの乗りをみると典型的なスプリンターではなく、陣営も1400mベストだと認めているし、もちろんこれまでの戦績からもそれは読み取れます

だからどちらもスピードの絶対値がモノを言うような芝1200m戦では出番がなくて、勝ち時計1分8秒5を分岐点として戦績を二分してみると

マジンプロスパー
~1.08.5⑫⑪⑧
1.08.6~④①⑤①(④はコンマ1秒差の13年シルクロード、⑤はコンマ3秒差の12年高松宮)

サンカルロ
~1.08.5⑥⑭⑦⑤②④
1.08.6~②④(②はタイム差なしの12年高松宮、④はコンマ1秒差の10年高松宮)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

配合に素直な前チャンピオンサイアー(2)~Storm CatにBold Rulerとナスキロをトッピングした短距離王

2013-03-20 15:21:45 | 血統予想

前エントリで「キングカメハメハは配合に素直な種牡馬だ」と書きましたが、ロードカナロアは母レディブラッサムが全5勝を1400m以下であげたスプリンターで、Secretariat=Syrian Seaの全兄妹クロス3×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103552/

自身はラストタイクーンとStorm Catを通じるNorthern DancerとナスキロとTom Fool≒First Roseのクロスで、Nijinsky≒Storm Bird6×3でもありますから、Storm Catの血脈構成を全て押さえた配合

Storm Catを少し脚長にしたような体型で、母のBold Ruler的な俊敏加速機動力と、ラストタイクーンとSecretariatのナスキロ柔い体質を受け継いだのは、後付けとはいえ順当といえます

Bold Ruler的加速で走るスプリンターといえば最近ではパドトロワ(母がBold Ruler6×4・5)の持ったままフワリ先行がまず思い浮かびますが、加えてナスキロ的斬れも併せ持つのがロードカナロアなのである…と

だから典型的なスプリンターではなくスワンS最強ではないかとよく書いてきたし、そりゃパワーアップした今は阪神や中山でも強いんですが、京都外1400mでタメたらもっとエゲツない脚を使いそうなイメージは今でもあります

敗因はいろいろあるにせよ、実際この馬が1200mで負けたのは急坂と洋芝なわけで、Storm CatにBold Rulerとナスキロを更にトッピング追加したようなスピード馬ですから、高速馬場に越したことはないし平坦に越したことはない、とも未だに思っていますよ

昨年は少し時計のかかる馬場(午前中は稍重発表だった)で1.10.3の決着で、カレンチャンとサンカルロにパワー負けという3着

日曜の予報がちょっと下り坂で、パワーアップした今ならば雨の新中京でも絶対王者なのだと、本当にそう言い切れるのかどうか、そこを一考してみる余地はあるんじゃないかと

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする