関西人の私は横書きブック派なのでダービーニュースは買ったことがなかったのですが、ネットに出回っている長谷川仁志さんの大阪杯予想は、長年つとめられた本紙予想の最後を飾るにふさわしい名文やと思いました
名馬を名馬だとほめることは簡単なようでいて、それを具体的に説得力をもって説明できる人は実はそんなにいなくて、長谷川さんをたまにGCに見かけたときに思ったのは、強い馬を強いとほめてきちんと説明できる正統派の実力者で、さすがに本紙張ってはる人やなあ…と
穴予想なんてのはちょっと斜めから斬ればだいたい格好つくんですが、本命予想で読ませる人、カッチョイイ本命予想が書ける人はもっと評価されるべきやと私は思うなあ…
大阪杯は阪神内2000mはかなりベスト条件に近い◎オルフェーヴル
ペースをつくるのは(たとえ逃げなくても)○ヴィルシーナで、あまり超スローに落としすぎるとかえって鋭さ負け爆発力負けの落とし穴にはまりそうですが、これも阪神内2000mはかなりベスト条件に近い
☆エイシンフラッシュはドイツ血統らしく一瞬の脚とスタミナを兼備しているのですが、2000mならスローになったほうが、一瞬の脚だけで勝負できる競馬になったほうがベターかと
△ショウナンマイティはナスキロ柔く斬れるしBold Ruler的な機動力も兼備していて、外回りでも内回りでも鋭く追い込めるのですが、意地悪な言い方をすると斬れなのか機動力なのか、G1レベルで一芸に秀でてない、キャラが立ちきってないところがこの馬の唯一の弱点なのかと
戸崎なら動かすでしょうが、ダークシャドウまで手は回らんです
伏竜は◎コパノリッキー○ソロル▲ロードクルセイダーとヒヤシンス上位のボックスで
ゴールドアリュールにRobertoをもってくるとNantallah≒Nashua的パワーがONになりやすいのでエスポワールシチーやオーロマイスターのようにダートの機動力がONになりやすいのですが、◎は父がゴールドアリュールで母にリアルシャダイ、○は父がシンボリクリスエスで母がゴールドアリュール全妹、どちらもEight ThirtyやIn Realityももってきて“最後のひと手間”もかけてます
NureyevとRobertoのパワーが表現されたパワー中距離馬という点で東京1600m→中山1800mは明らかにプラスだし、ヒヤシンスでは○が先着しましたがフェブラリーより速いペースを3番手追走からいったん先頭に立った◎もかなり中身の濃い3着で、ここは一転して前有利の可能性もある組み合わせだけに印はひっくり返してみました
▲も最後はまた詰めていたし、フジキセキ×Deputy Ministerのダート黄金配合でおまけにダノンバラードの甥でHalo3×4ですから、中山でタイミングよく捲れれば一角崩し十分の期待
難波は◎エーシンミズーリ
マンカフェ産駒でStorm Catが入ってAlleged≒Key to the Mintのクロスですからショウナンマイティ的で、脚長でナスキロ柔さがあるので外回り向きですが、マイラーというにはスピードの乗りが緩慢で[1.2.2.0]の外1800mがベスト
○ショウナンカンムリもNijinsky的胴長とトニービン的持続力がONになってダイワメジャー産駒ながら阪神外1800mがピッタリ
ちなみに母系にNijinskyが入るダイワメジャー産駒は東京1800m[1.1.1.0]、東京2000m[1.2.1.2]、阪神外1600m[1.1.1.3]、阪神外1800m[3.2.1.1]、京都外1600m[1.0.0.0]、京都外1800m[0.2.0.1]、新中京1600m[1.1.0.0]と、体型に伸びが出てストレッチランナー化する傾向がみられ(チョウサン&ツルマルボーイ化と呼ぼう)、☆レインフォールもスローにならなければこの条件は合っているかも
▲クランモンタナは血統表をみても実馬をみてもキャプテントゥーレとハーツクライを足して割ったようなイメージで、1800~2200mで前受けしたときは③①②②①②なのですが、前回の騎乗時はハナを切ってアドマイヤフライトに競り勝ったCデムがどう乗ってくるか
ジェントルマンは母のHaloBold RulerTom Fool的機動力で走るので外回りだと逆瀬川並のスロー希望(母父エルコンの牝のクッカーニャにも同じようなことがいえる)
Animal KingdomはCandy Stripes(バブルガムフェローの半兄)とダンシングブレーヴを通じるLyphard4×4とRed God≒Drone4×5ですが、母父はAcatenangoで牝系はドイツ血脈が強く、父の母父はAhonooraで、相似配合というべきなのでしょうがオモロイ配合です
http://www.pedigreequery.com/animal+kingdom
「メイダンのAW2000mの大レースを勝つのに最も必要なものは、Sir Ivor≒Drone≒Halo≒Red God(+ミスプロ)的な機動力あるスピードなのかもしれない」と昨年書きましたが、Red God≒Drone4×5で鮮やかに捲って、Lyphard4×4でガッチリ前受けした結果の圧勝でしたね~(・∀・)
ドバイ国際競走雑感~黒いAWを駆ける、Sir Ivor≒Drone≒Halo≒Red Godの機動力
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8986881b9293311a5aaa189706d96030
ジェンティルドンナは最後は重心が高くなって失速気味でしたね~
外々を回らされてしまったのもあるでしょうが、でもBold Reason≒Never BendとSpecial≒Home Guardのクロスを持つMontjeu産駒が粘り腰を発揮するような馬場で、最後苦しくなりながらも2着死守というのは、上がり11.5-11.5でオルフェに競り勝ったJCともまた違う、ジェンティルドンナの新たな強さをみせた…ともいえるんじゃないかと
いつも書くようにベストは小回り1800~2000mあたりだと思っていますが、母系のパワーがかなりONになっている馬でもありますから、力の要る馬場そのものは合っていると改めて思いました
今日みたいな馬場は合っていますが、今日みたいな馬場だと2400mは少し長い…ということも垣間みえたのではないか、と