午前11時頃には、山梨県の北杜市辺りを北上中とか・・・
思ったより北寄りに進んできましたね。
こちら横浜は未明からの激しい風雨が更に強まって、凄まじい豪雨となりましたが
お昼近くになって少し収まってきたでしょうか

三連休の最後の日、交通機関が乱れて帰れなくなった方も多数いることでしょう。
そして今日は「敬老の日」です。
各地で「敬老会」の催しが計画されていたでしょうに・・・
父のホームには前日行ってきました。
2人でコーヒーを飲み、父の肩を揉みほぐし
そしてスタッフさんと一緒に、皆で棒体操をしましたよ。
京都・滋賀・福井県地方には初の大雨特別警報が発令されたとか

渡月橋のあるの桂川が1部氾濫し、20万人に避難指示が出されたと聞きました。
「桂離宮は大丈夫か

以前、研修でお庭を見て感激したそうです。
台風は午後から東北地方に向かうそうですが、どうぞ大きな被害が出ませんようにと
祈るばかりです。
8月7日・剣御前でご来光を仰ぐ
前夜ガイドさんから「小屋の前の山を15分登ると、ご来光が綺麗に見えます」
「見たい人は早朝の4時半に小屋前に集合」と聞かされました。
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板橋さんが案内してくれた岩場に上ると、左手に岩の殿堂剱岳
そして正面に後立山連峰が連なっていました。
4時50分、鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間が茜色に染まり始めます。
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剱岳はまだ黒いシルエットで、眠りから覚めていないようです。
夜中は星がとても綺麗だったそうです

Yさんが11時頃トイレに行ったついでに外に出てみたら、満天の星が輝いていたそうな・・・
「naoさんを起こそうと思ったけど、あまりにも気持ち良さそうに寝ていたのでやめたの」と
そんな話をしながら日の出を待ちました。
私は山小屋で眠れないと翌日の行動に差しさわるので、安定剤を飲んで寝ます

火事になっても起きられないかもしれませんね

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5時丁度、雲の向こうが更に明るくなりました。
二重三重に重なって光が輝きます



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流石にこの時は一眼レフカメラを持ってこなかったことを後悔しましたよ。
「皆さん、朝日に向かってバンザイしている所を写させてください」と
岳人の記者さんが声をかけます。
皆笑顔でごく自然にバンザ~~イと手を挙げました


来年6月に発売される山の雑誌「岳人・2014年夏号」を是非買いましょう・・・
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左には剣が、そして右には前日歩いた峰々がモルゲンロードに染まっていました。
下には剣御前小屋も見えていますね。
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朝日が昇ってから、各自自由に小屋に下ります。
龍王岳の向こうに「薬師岳」と、更に奥に「黒部五郎岳」も見えていました。
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そして、一ノ越の向こうに目を凝らすと「槍・穂高」まで見えました。
剣御前小屋周辺は、名だたる山々が見渡せる360度の展望が素晴らしい

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小屋に戻って朝食を戴き、身支度をして6時20分に集合
全員でストレッチ

このまま左手に進めば「剱岳」です。でも、もう私はとても無理

骨折した方の利き手が握力不足で、カニノタテバイ・カニノヨコバイを行くのは
自殺行為に等しい・・・
「雷鳥沢」に下り、室堂バスターミナルへ
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雷鳥沢までのマップタイムは1時間10分、正面に「大日三山」を見ながら下ります。
今年はどこも「コバイケイソウ」の当り年

10年位前に雷鳥沢から大日三山に登りましたから、歩いた道は繋がりましたね

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テントが並ぶ雷鳥沢までド~~ンと下って、荷物を預けてある「雷鳥荘」に登り返します

そしてフィニッシュは、更に高い所にある室堂ターミナル

「立山にはオレンジ色の不思議なチングルマが見られます。探してみましょう」と
ガイドの板橋さんが言いました。
白いチングルマはたくさん咲いていますが、オレンジ色となると見つかりません

代わりにピンクがかったセリ科の白いお花を板橋さんが見つけて
「これもそうだけど、地獄谷の硫黄が原因と考えられています」と、説明を受けました。
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1時間半かけて8時にようやく雷鳥沢のテント場に到着、休憩タイムです。
周囲に黄色い「ミヤマキンポウゲ」が咲いていたのが印象的

久しぶりの快晴に、キャンパーの皆さんは寝袋を干していました。
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下ってきた登山道が見えていました。
雷鳥沢のテント場から「雷鳥荘」までの登りは、急な石の階段

ここの登りが今回一番辛かったです。足が重いというよりもお尻が上がらない

膝の上の大腿四頭筋(太もも)はまだ充分に太いけど、後ろ側の筋肉(大腿二頭筋)が
弱ったと痛感しました

「雷鳥荘」で預けた荷物を受け取り、重くなったザックを担いで
今度はトロリーバスの発着地、室堂ターミナルを目指します。
前日雄山の登りで体調を悪くし、雷鳥荘に戻ったご夫妻も元気に合流しました。
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ガックリきた私が慰められたのが、室堂周辺に咲く高山植物です
白い「タテヤマリンドウ」がなんとも可憐ですね

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他にもミヤマキオン等の黄色いお花、そして圧倒的に多いのが可愛いチングルマでした。
室堂ターミナルから扇沢へ
9時半にターミナルに到着しました。板橋さんとはここでお別れです。
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声ヨシ、語りヨシ、姿ヨシの本当に素敵なガイドさんでした

彼は翌日新宿で「剱岳の講習会」の講師だそうです。
私たちは10時過ぎのトロリーバスに乗りました。
「大観峰」から望む黒部湖
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この日はお天気に恵まれ、大観峰駅構内のテラス2Fから、黒部湖や後立山連峰の大パノラマを
楽しむことができました。
同じ旅行社の「剱岳登山」のおじ様10人と若い女性の添乗員さんのグループと
一緒になりました。
この二日間お天気が悪くて、剣を仰ぎ見ただけで登れなかったそうです。
帰る日に晴れるなんて残念ですね

黒部平駅展望台・「立山縦走コース」を反対側から見る
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ロープウェーからケーブルカーへの乗換駅「黒部平駅」には後立山連峰と立山連山が
目の前に望める展望台があります。
そこから前日に縦走した山々が見えました。
室堂側から眺める景色とは違っていますね。
○印はロープウェーに乗り換えた大観峰駅

あのトンネルは雄山の中腹を貫通しているそうです。
私たちは扇沢まで下り、近くの大町温泉で入浴



3度目の正直で実現できた「立山縦走」、大満足でした。





関東地方、お昼過ぎには風雨も弱まり、台風は去って行ったようです
各地にどれだの被害をもたらしたのでしょう

3時頃から富士山が顔を出し、我が家からクッキリとシルエットの富士山が見えています。
明日は台風一過の晴天ですね。
被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。