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花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

夏の立山縦走・その3と「東京オリンピック」決定

2013年09月12日 | 山シリーズ
2020年の夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決まりましたね。
私の世代は、前回の東京オリンピックの記憶はある程度鮮明に残っています。
子や孫たちにもあの感動を味あわせたいと思う反面

縦割り行政やマンパワー不足で、東北の復興も大幅に遅れている現状に
「オリンピックどころではないはず」という思いと

首都直下型地震や東海・東南海地震の不安が叫ばれる中での「オリンピック招致」は
リスクが大きすぎるのでは、という思いがありましたが・・・

こうして東京開催が決まった今、喜びに湧くニュースを見ていると
「やっぱり決まると嬉しいねと、夫婦で話しています。

これで日本も活気が出て、若者たちが元気になれれば良いですね。
私たち夫婦も7年後まで元気でいなくては・・・

福島原発の汚染水問題も決して「完全にブロックされている」とは思えませんが
安部さんは全面解決を世界中に公約したのですから
「震災復興オリンピック」と言われる大会を是非見届けねばと思いました。

立山・雄山から先の稜線
雄山までは小学生の団体やファミリーも大勢登ってきますが、
そこから先の大汝山~富士の折立の下りまでは岩だらけのヤセ尾根が続き、
登山者も少なくなります。

(H13年8月6日写す)
12年前に主人と歩いた時は晴れていて、今回ツァーで縦走した稜線が良く見えていました。

雄山の登りで体力不足となった女性二人をガイドさんのすぐ後ろに付け、ゆっくり進みます。
「ここで転んだら頭がざくろの様になるから、集中して歩いてね」と、注意を受けました。

「富士の折立」

昼食をした「大汝休憩所」から15分で富士の折立です。
頂上はガレてとても登れそうにないので、まいて行きます。

若者二人も迷っているようでした

(H13年8月6日写す)
富士の折立の下りから撮った、真砂岳~別山と続く登山道です。

今回泊まった剣御前小屋は別山の向こう側の別山乗越にあり
マップタイムはここから2時間です。


真砂との鞍部に下った時
「ここが1989年10月9日に起きた、立山中高年大量遭難事故の現場です」と
ガイドさんは足を止め語り始めました。

「居酒屋で知り合ったと言う関西の男女10人のグループが室堂に到着した時は快晴
「でも一ノ越から雄山に登りだした時にはミゾレが降り出し、ここまで来た時は吹雪

このすぐそばには内蔵助小屋があり、ここから雷鳥沢に下るエスケープルートもあるのに
結局雪で道が分からなかったようで

40代の元気な男性二人が剣御前小屋まで助けを呼びに行ったそうですが
その日のうちにたどり着けず、残った8人が全員凍死

当時「薄着で無謀な中高年登山」と騒がれましたが、ちょっと違っていて
ガイドさんは「決断できるリーダーがいなかったのが原因」と言います。
詳しい遭難事故の分析はこちらを参考に

「我々も雷が近ければこのエスケープルートを下って雷鳥沢に戻るが、雷雲は見当たりません」と
小さな計器を見ながらガイドさんがゴーサインを出しました。
それってカミナリ探知機

12年前、私たち夫婦はここを下りみくりヶ池温泉に泊まりました。

「真砂岳」頂上

鞍部の分岐から10分で「真砂岳頂上」です。


「タカネツメクサ」が咲いていました。
花びらが割れて10枚のように見えた「イワツメクサ」とは違いますね。

花冠裂片に毛が見えるチシマギキョウ可愛いウサギギク


ゆっくりと写真タイムです。

「別山」頂上
真砂岳から祠のある別山南峰までは、マップタイムで50分ですが
そろそろ疲れもピークで、急な登りにみんなの息遣いも激しくなります。


2時半にようやく立山三山の一つ「別山頂上」に到着です。

ガイドの板橋さんがこの祠のいわれを、落語のような語りで説明してくれました。
朴訥な富山弁がなんともいえない魅力ですが、お話の中身は忘れました

硯ヶ池の周りにはタテヤマリンドウやヨツバシオガマ等のお花畑が広がっている


白い雪渓のような硯ヶ池は最も高いところにある池だそうです。


山頂は北峰(標高2880m)と祠のある南峰(2874m)の二つに分かれています。

明治以前の剱岳に登れなかった時代には、この場所から剱岳を拝んでいたそうですが、
この時は残念ながらガスっていました。


「別山から30分で小屋ですが、早く着いても酒飲むことぐらいしかないので」と
途中雷鳥を探しながら、花々を愛でながらノンビリ下りました。

雷鳥の親子が見つかりましたが、カメラは間に合いませんでした。
青空も現れて、心が弾みますね。


トウヤクリンドウも微笑んでいるようでした。

3時半過ぎにこの日の宿「剣御前小屋」に到着です。


山小屋にはお風呂はありません。
お部屋で添乗員さん(女性)が配ってくれたウォッシュペーパーで顔や体を拭き
着替えました。

窓の外を見ると、剱岳が見えていました。
「明日は晴れそうね」

この日もガイドさんと一緒の飲み会があり女性陣も加わって、おつまみ類を出し合いました


板橋さんが脱サラして地元立山のガイドになり、キャンピングカーに乗って、
横浜の旅行社に立山を売り込みに来た当時の話をしてくれました。

参加者同士和気藹々と「板橋節」を聞くだけでも楽しい時間でした。


5時50分から夕食、この日のメニューはトンカツでした。

「私は雑誌岳人の者ですが、皆様の食事風景を写してもいいですか?」と
カメラを抱えた男性が・・・

「ハイ、会社に親が危篤と嘘を言って参加した人など、撮られたら困る人は手を上げて」
ガイドの板橋さんの言葉に、皆笑顔の食事風景となりました。


                         

7年後が楽しみな「東京オリンピック」ですが
開会式が7月24日って、どぅ~いぅ~こと

アメリカのスポーツ界とTV界のスケジュールの関係のようですね。
いくら莫大な金額のオリンピックの中継料を支払ってくれるにしても
東京の今年の夏は猛暑に豪雨、熱帯にも匹敵するお天気でした。

マラソンなどの屋外競技は真夜中にするのかしらと、
今から心配している私です


コメント (22)
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