波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第16回『ほんのおつきあい』全記録【その2】

2020年02月20日 | 読書

(【その1】から続く)

KK(女) 『私に似ていない彼女』(加藤千恵:ポプラ社)、短編小説集、本当に必要な人とは、女同志の人間関係を上手く描いている★4。『リボンの男』(山崎ナオコーラ:河出書房新社)、お父さんはヒモでなくリボンだよ、堂々と主婦文化を専業主夫がもり上げる、男女の見方が実にフラット★5。『だれかの木琴』(井上荒野:幻冬社)、若い美容師に執着する主婦ストーカー、共感は出来ないが読み続けてしまう痛切な長編★4.5。

ママヨ 本を読んでいないので今回は話を聞くだけの参加。

波風 『井上ひさし ベストエッセイ』(井上ゆり編:ちくま文庫)★5、『武田百合子 対談集』(中央公論社)★4、『哀愁の街に霧が降るのだ』(椎名誠著:小学館)★5。既にこのブログで紹介済み。


紹介された本で読んでみたいと思ったのは
SN・・・加藤千恵著『私に似ていない彼女』
MS・・・島田陽子著『愛という名の支配』
HH・・・エスター・ヒックス他著『引き寄せの法則』
KK・・・長島龍人著『お金のいらない国』
ママヨ・・・島田陽子著『愛という名の支配』
波風・・・・井上荒野著『だれかの木琴』

話し合いになったこと・・・田嶋陽子さんの話題から
「教育界は対等と言われるけれど、教員どうしや対保護者、子どもにも無意識の男女差別はある」、「女の先生の少ない職場で出産や子育ての時に、理解してもらうのが大変だったり夫に不満が募ったり」、「家事に対して『手伝い』という夫の言葉にムカ(笑)」(KK)、「始業30分前に出勤して掃除するのが女として当たり前だった」(MS)、「決して良いこととは思っていないが、女の先生に話をしてお客さんが来た時に、お茶をいれてもらうのを頼んでいた」、(波風)。

※今日(2/20)の朝日の文化欄の記事。読書会で紹介された本がこんなふうに取り上げられることが時々ある。読書は個人と社会をつなぐ回路だが、個人と個人をつなぐ読書交流がそのことをより強く感じさせてくれる。 

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