波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

『こだわる』にこだわる

2018年10月30日 | 日記・エッセイ・コラム


風さんはこだわりのある人だ、とか、こだわりが強いなんて言われる。感心してくれる時に言われるから悪い意味ではないだろう。前にこのブログで、『したたか』が肯定的な意味で使われるのに違和感があると書いたことがあった。(※2016.7.5「『したたか』を考える」)『したたか』と同じように、『こだわる』やその名詞形『こだわり』も、言われると首筋あたりが少し熱っぽくなるような気がしてくる。辞書(画像参照)の意味では④なんだろうが。ママヨさんが言う時には、ほぼ、②や③の意味だ(笑)。

の辞書(新明解国語辞典)ではこうだ。①他人から見ればどうでもいい(きっぱり忘れるべきだ)と考えられることにとらわれて気にし続ける。②他人はどう評価しようが、その人にとっては意義のあることだと考え、その物事に深い思い入れをする。「カボチャにこだわり続けた画家」。「材料(鮮度・品質・本物の味に)-」[②はごく新しい用法]
当然、肯定的な②の意味で使っているのだろう。「ごく新しい用法」とあるから老人の波風氏は馴染めないし、ママヨさんも旧来の意味でしか使えないはず。それにしても、相反する意味を持つような言葉の変化に驚く。この言葉を肯定的に、否定的に使うかで年齢がわかるはずだと、『やばい』を強調の意味で使わない、いや使えない波風氏は思うのであった。

は、『こだわる』の持つ肯定感を、波風氏がどんな言葉で表現するかというと、『センス』という言葉だろう。「①物事の微妙な感じ(よさ)を知る心の働き。『―抜群のデザイン/都会的な―が光る』②普通の人なら当然持っているはずの感覚。常識。『―の無い人』」(新明解)。「物事の微妙な感じをさとる働き・能力。感覚。『―のいい服/ユーモアの―がある』②思慮・分別」(広辞苑)。これなら迷わないで済む。


こんなのを書いているから、「めんどくさい奴」って、ママヨさんから言われるんだろう。だって、だって、気になるんだもん。皆さんはどうかなあ?「絶対は否定の副詞」だと信じていたら(この言葉そのままの合唱曲だってある!)、そうとは言えないのが現在は定説 公式裏ブログ「校長先生の話はなぜ長い」の文末の質問の回答=最初のは、オシッコをする人がいるから。次のは、早くその場を立ち去りたい心と動くと危険だという心の葛藤が「とりあえずオシッコをして落ちつきたい」という身体的反応を呼び起こすから。

コメント

第2回 『波風食堂 珈琲教室』のお誘い

2018年10月27日 | ご連絡

 

7月の『珈琲教室』で、ドリップ式の正しい入れ方を学び、参加者の皆さんは、美味しい珈琲生活が始まったはず。同時に、今まで飲んできたのはいったいなんだったんだろう?という疑問も大いに湧いたはず。「モカ」とか、「キリマンジャロ」などという品種などは無いことも驚きだし、喫茶店をむやみに有り難がる間違いも知った機会。

第2回目の「波風食堂 珈琲教室」を、10月31日(水) 19:00~20:30 会場:波風食堂で開催します。講師は波風氏の教え子夫妻のご好意で。今回は、参加者の方々の体験学習、珈琲豆販売も。当然、「波風ブレンド」も。2日前、2人で経営する『コーヒーロースト 美香保店』に行って来ました。お客さんが豆を注文してから焙煎を行い、待っている間に珈琲のサービスが。素敵ですね。

今回、波風食堂がすすめている子ども支援に賛同していただき、参加者一人につき500円の募金をいただきます。よろしくお願いします。準備の都合上、参加希望をメール(→ namikazetateo@gmail.com )で連絡していただけるとありがたいです。残り座席はあと2席。冷え込む秋、温かい珈琲の一時を。


札幌で一泊、車で往復。一人で、久しぶりに高速に乗り、大都会を走り、オロロンライン抜ける。たまにいいなあ、こういうのも。大江健三郎全小説(3巻目)、車載用スマホ充電器、手打ちウドン用の中力粉などを買う疲れ取れたので、裏ブログも「校長先生の話はなぜ長いのか?」で更新。

コメント

第3回「ほんのおつきあい」全記録(抄)下

2018年10月22日 | 読書
(前回から続く)
T兄(男) 作者やジャンルでなく興味あるテーマで関係本を読みあさるT兄。今回は、①「3億円事件犯人の逃走先 稚内」、②私が訪ねた「ハンセン氏病療養所内の郵便局局長」、③「われ 大統領を撃てり」「狼・さそり・大地の牙」-韓国大統領と稚内の居酒屋マスター、④「宮沢賢治 銀河鉄道の旅」-法華経と「雨にも負けず」と私の友人。このテーマだけでも只者で無い(笑)。共通項は『稚内』だが、聞き手は「へーっ」の連続。①は関連資料の『週刊宝石』や雑誌で説明。逃走犯から盗難500円札を小遣いにもらった旅館の息子だったという話。身近な場所・人物の話しだから興味尽きない。
小説はある時から「つくりもの」を強く感じ読む気がなくなったというT兄。「本は裏切らない」という妹TM。ご両親も旺盛な読書家。このご一家がテーマの「いかにしてT家は読書三昧に突き進んだのか」なんていうのを聞いてみたい(笑)。
 
波風立男氏   直近の中島京子著『「長いお別れ』、谷内ジロー作『犬を飼う』(既に本ブログで紹介済み)。前者は小説を読む楽しさ、後者は漫画でしか表現できない情感を。内海隆一郎の原作、谷口ジローの作画という奇蹟の一冊『樫の木』も紹介。百冊の小説より一冊の漫画が心に残ることがあると。言葉による情感表現が絵によって深化する凄さ。
続いて、高校3年時に読んだ大江健三郎著『死者の奢り・飼育』(新潮文庫)。TMの昔の感動作の再読に刺激されて。半世紀後の今、同著『定義集』を時々開きながら、変えてはならないこと・変えてよいことを考える面白さも読書ならでは。
次回4回目は、11月25日(日)14:00~15:30 会場:波風食堂。
 

画像は、TMが再読した『大地』3巻。なぜ読むことを決意し、どうして読み通せたのか、その読後感は何だったか…聞いたが、今ひとつわからない。何だかモヤモヤする(笑)。ここらが、波風立男氏に老いが来ている兆候かもしれないと波風氏は思うのであった 公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」も「冷凍ダブはいかにして作られたか」で本日更新しました。
コメント

第3回「ほんのおつきあい」全記録(抄)上

2018年10月21日 | 読書
10月14日(日)の昼下がり、波風食堂にて。用事欠席多く参加5人、今回もなかなかの読書交流。
 
TM(女) 『大地』(パールバック著:新潮文庫だったかな)。全3冊をこの1ヶ月間で再読了。仕事と睡眠等の生命維持的生活とよんどころない雑事以外をこれにあてた読書家にまず拍手(パチパチ)。農奴から大富豪になる第1部は中学時代に読んだことも思い出し、楽しかったが、それ以後の一族隆盛と没落は…いくら読んでも終わらない(笑)…。この本を中学時代にすすめた波風氏はこの教え子の度胸と持続力に驚嘆。高校時代読んだママヨさんはいたく感動。
他に、『シャーロックホームズの冒険』から『赤毛連盟』と『永遠のジャック&ベティ』(清水義範著:講談社文庫)。時間が無くて紹介されなかったが『日付のある自画像』(池田満寿夫著:講談社)。2冊買ってしまったからと『四国はどこまで入れ替え可能か』(佐藤雅彦著:新著文庫)もらう。これ、「ピタゴラスイッチ」や「6055」の波風氏の大好きなセンスだ。
 
(女) 初参加。『心が「ほっ」とする50の物語』(西沢泰生著:王様文庫)。気持ちよく眠りに入りたくて読み始めたが、すぐ寝てしまうのでなかなか進まない(笑)。メンタルを強くしたい、瞑想もよいらしいと紹介。もう一冊は先日の停電を受けて『自衛隊防災BOOK』。「いざという時に役に立つ」にママヨさん大興味。日々の暮らしに直接役立つ読書も読書の楽しみ。波風氏のDAYも、料理レシピ本も。 
 
ママヨさん ファンタジーに目を開かせてくれた『のんちゃん雲に乗る』(石井桃子著:福音館)。若い頃の読書傾向から、現在の帚木蓬生(ははきぎほうせい:『閉鎖病棟他』)への読書傾向を紹介。この作家の本がテーブルに上がっているのは知っていたが、「自分を励ます言葉を探したり、こういうふうに考えれば良かったのかを知りたくて」という読書目的は知らなかったと波風氏。極限に置かれた人間がどう人間らしく生きるのか…読んでみたくなった。ママヨさんは波風氏に極限を感じることもあったそう(涙)    次回に続く。
 

上勇知で搾乳された生乳いただき、杏仁豆腐作る。英生さんの緑美しい絵を観ながら、匙で掬いゆっくり味わう。今日、あとりえ華と付属施設のぎゃらりい華が閉じる。昨日、ママヨさんのお母さん(96歳)が旭川から2人展に来てくれた。
コメント

11月のお誘い【波風食堂】

2018年10月19日 | ご連絡

波風食堂を会場にした11月の催し案内。第4回『ほんのつきあい』を11月25日(日)14:00~15:30で。「わたしの一冊」(3冊まで可、持ち時間10分)の紹介後、おしゃべり開始。珈琲代200円。このイベント、冬期間は波風家自宅で開催予定。「読んでいなくても、読んだ人の話を聞きたくて」の方も歓迎。

うどん屋さんごっこは、11月11日(日)のお昼。前々から「是非食べたい」と言っていた方が、波風店主の「ではこの日なら遊べるよ」と運良く合意できて「ごっこ遊び」開始。日頃からのつきあいと運が決めて(笑)。年内開催はこれが最後。再開は来年6月から。良かった、来年も遊び続けることができそう(笑)。子育て支援のカンパも集まったし。

この波風氏の道楽に「お客さん」として共演していただける方ご連絡を。(→ namikazetateo@gmail.com)

 


昨日、非公式の食堂ごっこ行い教員時代の大先輩4名様が。これで6月から計32名と『うどん』のつきあい。(詳しくは昨日の公式裏ブログ「緒形拳の言葉」参照)。この「非公式」、波風夫妻に都合つけばありえます 『波風ポイントカード』を考え中。読書交流(=「ほんのおつきあい」)やイベント(珈琲教室等)、うどん屋ごっこに協力してくれた方、1回1点として点数溜まったら『波風氏謹製の手作り製品』プレゼント。何だか面白そう(笑)。今までの参加も当然有効ポイントですこんなことを『波風食堂』でやってみたい、と思われる方、ご連絡を。そのための空間。今月31日(水)19:00~「第2回 珈琲教室」もそうした一つ。

コメント