波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

風船葛のデザイン

2020年11月28日 | 図工・調理

今年は風船葛(ふうせんかづら)の種が沢山取れた。いつもと同じように光の当たりづらい風除室でプランター栽培で種から育てたが理由はわからない。愛らしい種を届ける封筒や種入れ袋で使うデザインを作ってみた。

 

【花言葉】「一緒に飛びたい」(笑)。
属名の学名「Cardiospermum(カルディオスペルマム)」は、ギリシア語の「cardia(心臓)」と「sperma(種子)」が語源となり、ハート形の模様がある種にちなみます。和名の「風船葛(フウセンカズラ)」は、風船のような実の姿やこの植物がつる性でまわりのものに巻きつくことにちなみます(葛はつる植物を意味します)。ということが、サイトに書いてありました。

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WILD FOX №7/波の華

2020年11月27日 | 【協力】Wild foxギャラリ

 強い風で泡が足下に吹き付けてくる中、ぶくぶくとした感じをやっと捉えることができました。

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第23回『ほんのおつきあい』全記録

2020年11月26日 | 読書

10月25日(日)開催した読書交流会の記録。参加者の気心が知れてきたこともあり、「この場所で無ければ話せないし、聞けないことが多い」と深くて為になる交流が続いている。ひとえに、実生活ではあり得ない『本』世界を元にした座談だからだろう。他では口にしない内面を出しあえる楽しみは、個人の読書体験では無理だろう。

MS(女) 『ウエハースの椅子』(江國薫著:新潮社)、不倫を淡々と書いている、魅力的な相手だから奥さんのいない境遇の恋人ならどれだけ良いだろうと思った、結末を考えている男の方は狡いが『命』(柳美里著)より明るい。読み終わって残った違和感をずうっと考えていたら、自分は結婚したいので不倫はしたくないからで、奥さんになりたい(笑)★4

【交流●自分は恋愛体質のところがあり早く歳をとって恋愛に関係無くときめいていたい。●今は恋愛が面倒くさいしそういう対照も見当たらない(笑)。

SN(女) 『オーム真理教事件とは何だったのか』(一橋文哉著:PHP新書)、サブテーマ「麻原彰晃の正体と封印された闇社会」、麻原彰晃とオウム真理教、テロ事件の真相に迫るノンフィクション。裏社会やロシア、北朝鮮との関係、核兵器の可能性などについて、強力な取材力で死刑執行後の出版を前提に関係者や元信者からの証言を聞き出し、仮病と語る看守も。何が隠ぺいされたのかを考えさせられる★4.5。『獄中で見た麻原彰晃』(麻原控訴審弁護人編:インパクト出版界)、元受刑者が見た報告、娘さんの接見記、精神科医の意見書から東京拘置所での20年間の実態を描く。仮病か病気かはわからないが、人間はここまでになるのかと思った★4。『せやろがい!   ではおさまらない』(せやろがいおじさん著:ワニブックス)、沖縄で活躍中の芸人、今年9月までTBS「グッとラック! 」に出演し時事ネタ披露、ユーチューブのファンなので応援のつもりで購入★4。

【交流】●サリン事件、河野さん、お漏らしが浮かぶ。宗教によって人を支配しコントロールする恐ろしさ。●選挙に出た記憶♪ショウコウ、ショウコウ、アサハラショウコウ、気持ちの悪い集団、麻原劇団の公演を見せられたような記憶。●子どもが東京で生活していた1年目のサリン事件、何も残さず死刑になった空しさ。

KK(女) 『風の盆恋歌』(高橋治著:新潮文庫)、不倫は、男の場合は余裕のある時に行い、女は不満がある時で「言い訳」が必要でその典型的な小説。心中で無く男が勝手に死んでいるのが狡い。そこらを雰囲気上手にまとめているので(笑)★4。『命』(柳美里著:小学館)、何言ってるのこの人は、妻子ある男と恋愛する覚悟が全く無いと読んでいてずうっと嫌だった。不倫相手に対する壮大なグチ、自己満度★4。『カケラ』(湊かなえ著:集英社)、人間の持っている闇見事に描いている、いかに人は美醜に惑わされているのか、美しくなりたいことを周りがとやかく言うものでは無い★5。

【交流】●KKさんの不倫に走る男女それぞれの分析がためになった(笑)。美容整形は恐いです。●するしないは、やっぱりお金の問題ですね。●人がするのは何とも思わない。KKさんの不倫に走る男女それぞれの分析がためになった(笑)●人は見た目では無いとよく言われるが当事者の苦しみは誰にもわからないのでは。問題は自分で自分を許せるかどうか。

ママヨ ずうっと寝込んでいてやっと起きることができるようになったばかりなので今回は「聞くだけ参加」です。

波風氏 『明るい覚悟-こんな時代に-』(落合恵子著:朝日新聞出版)★4.5。『炉辺の風おと』(梨木香歩著:毎日新春出版)★5。 ※既に本ブログで紹介済み。


今月の読書交流会『ほんのおつきあい』を、11月29日(日)14:00~波風宅で開催します。交流は3冊まで、参加費200円(100円は珈琲代+100円は子ども食堂支援)。準備の都合もあり参加希望の方は前日までにご連絡ください(→ namikazetateo@gmail.com)

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「~ではなく、~である」という言葉から

2020年11月25日 | 日記・エッセイ・コラム

 

村哲医師(享年74歳)が昨年12月4日に襲撃されてもうすぐ1年、母校の九州大学で追悼式が行われた。アフガニスタンで人生をかけて復興支援されていたこの人のことをそれまでほとんど気に留めず亡くなられてからの報道で、世界にこういう人が、この国にこんな方が、と知った。一昨日の式で朗読された中村さんの言葉、「平和とは観念ではなく、実態である」。この国の一人として、中村さんの業績と理想が広く紹介されることを強く願う。

 

年7月に亡くなった公民権運動家ジョン・ルイス米下院議員(80歳)、若い時から自由と平等と民主主義をかちとる先頭に立ち、「ブラック・ライズ・マター(黒人の命は大切)」運動に人々を立ち上がらせ、闘病の最後の日々に「あきらめてはいけない。絶望してもいけない。知識と勇気を持って」と若者たちを励ました。米国初の女性副大統領となるカマラ・ハリスさんが勝利演説で、「民主主義は状態ではなく、行動である」とルイスさんの言葉を引用。

 

つの言葉は重なる。苦難の中で歴史を切り開いた人のことを、何かの機会に横目で見ることはあっても、日々の暮らしに埋没している波風氏。だが、こうした言葉を目にして、「はっ」とできる感覚だけは持ち続けたい。この世界を正しく気づいて築いてくれる人たちから細々とでもその行動や言葉をわかりたいと思い続けていなければ、本当の自由や正義をわからないまま、独りよがりにふざけてふざけて暮らしてしまうのはつまらない。


図書館から『達人かく語りき』(沢木耕太郎著:岩波書店)、『好奇心と日本人』(鶴見和子著:藤原書店)、『わが人生に悔いなし』(なかにし礼著:河出書房新社)、『ぼくの叔父さん』(伊丹十三著:つるとはな)、『内なる町から来た話』(ショーン・タン)借りて来る。未だ返したくない『問いかけるアイヌ・アート』(岩波書店)延長してもらう  「これは」という本に出合うのは嬉しいが、図書館からの借りものだと実に困る。購入したい気持ちが抑えられなくなるからだ。そうやって買ってしまった、梨木果歩さん、坪内稔典さん、伊丹十三氏の本成績の悪い通知表みたいな・・・・12111212・・・これから1週間の天気予報の最低気温と最高気温公式裏ブログを「ドン三昧」で更新しました。思うところあって13日間連続で書いてます。

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言葉のケイコ【その陸拾壱】

2020年11月24日 | 【保管】言葉のケイコ

 

キメツヲ語ル 下   ※11月17日の上から続く

たちの世代は、競争社会で生きることが当たり前だった。だから自分のために強さを求め、力を得ないと誰かを守ることはできないように思っていた。そんな風に生きてきた私たちの世代では、ちょうどそんな生き方に疲れてきたことで『鬼滅の刃』が胸に刺さった人もいるだろう。「長男だから」弱音を吐けないという炭治郎に自分を重ねた人もいるだろう。自分のためにと培ってきた力を、誰かのために使うことができるようになった世代だからこそ、眩しく見えるものもあるのかもしれない。

ラスメントに取り囲まれた現代において、力を振りかざすことは大きなダメージを生む。理解すること、許すこと、救うこと、思いやることを根底とした、正しい力の使い方が求められる。だからこそ今、『鬼滅の刃』は存在感を放っているのではないか。「誰かのために強くなれるなら ありがとう悲しみよ」「誰かの笑う声 誰かの泣き声 誰もが幸せを願ってる」というアニメ主題歌の歌詞にあるように、世界の中心は「自分」ではなく「誰か」。強いから優しくなれるのではなく、優しいから強くなれる、そんな現代のヒーローは、今この時代だからこそどこまでも魅力的に映るのかな。

て。書いたからには、そのうちきちんと答え合わせをしなくてはなぁ。いつか『鬼滅の刃』を読んでみて、「全然違った」と思うかもしれない。それも楽しみ。


【波風氏談】吉田秋生作「詩歌川百景」(「海街ダイアリー」から派生した新作)のコミック1号目注文したが2週間経っても届かない 好ましい文体と世界観の詩小説みたく、好ましい画風と世界観の漫画を読みたい全一日籠もる日。

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