波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

言葉のケイコ【その四拾】

2020年06月30日 | 【保管】言葉のケイコ

 

ともちゃんと私、そしてプロ野球


3ヶ月遅れでプロ野球が開幕した。まずは無観客から始め、7月中旬くらいから観客も少しずつ入れていくとのこと。嬉しい。うちは全試合を網羅するためにCS放送の契約をしているくらいだから、試合がある日はとにかく忙しい。あちこちの試合をまたぎながら、ともちゃんと私はずっと話している。大抵のプロ野球ファンがそうであるように、私もともちゃんもファンであると同時に実況者であり解説者、さらには監督にまでなるため、球種や戦略、選手個人のデータに至るまで話は尽きない。もう何年もそんな感じ。高校生になった今はスマホからあまり目は上げないが、それでもあまり変わらない。もともと仲良し親子だという自負はあるものの、やはりプロ野球があるとより楽しく過ごせる。好きなチームが勝てなくて落ち込んでも、9回裏ツーアウトから逆転負けを喫してイライラしても、とにかく楽しい。

前勤めている際授業中にこんな雑談をしたとき、とある男子生徒が、「いいなぁお母さんとそういう話ができるって最高じゃん。羨ましい。」と言ってくれたことがある。ともちゃんに後で伝えてみたら、「確かにそうだね。そう思うだろうね」とさらりと言った。そうか。これってとても特別なことなんだとじんわり感動する。ありがとう、プロ野球。これからもよろしくね。


【波風氏談】ケイコさんの村田沙耶香(「コンビニ人間」著者)の読み方を聞き「そういう読み方があるのか」と読書交流会で思った。読書=言葉の稽古だ こんなふうに野球を楽しんでいる女性に初めて出会った、いるんだねイラストは画像サイトで拾ったもの。スッキリしていて文章を邪魔しない。

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波風新聞 №8

2020年06月29日 | 図工・調理

読書交流会にあわせて発刊の『波風新聞』。こういう自分ルールを決めておかなければ間違いなく出せない。9割9分はブログからの転載なので内容には苦労しないが、紙面レイアウトは別の仕事昨日の読書交流会で、一冊の本を巡る意見交換があり、「グループ」という人間関係の体験も語られた。「読む+語る」は読書と暮らしを深める。

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第18回『ほんのおつきあい』全記録【その2】

2020年06月27日 | 読書

MS(女) 『「千と千尋の神隠し」の謎』(Tako Studio著:王様文庫)、ジブリ作品の中で唯一最後まで見ることの出来る作品で4回観た。50問のうち25問しか正解出来なかった(笑)。神様がお風呂に入って「よきかな、よきかな」というところが好き(笑)、楽しく読めたので★4。『棚から哲学』(土屋賢二著:文藝春秋社)、サクサク読めて面白い。この人の感覚が好き★5。

SN(女) 『四つの死亡時刻 』(季刊メディカル・トリートメント:さいころ社)、阪大病院「脳死」移植 殺人事件の真相 が副題、臓器移植のために「命」が①治療以前②脳死判定1③脳死判定2④心肺停止で測られる実態。知らないところでこんなことが進んでいる★5。コミック『素晴らしきかな人生』(北原雅紀著、若狭星画:小学館)、もし過去に戻れるとしたら・・・の短編集。【参加者意見「過去に戻れるとしたら」】同じ失敗したくないから戻りたくない(ママヨ)、早く時を進めて亡くなりたいから戻るなんてことは思わない(KK)、せっかくここまで来たんだから戻りたくない(MS)、もっと生きてもっと知りたい(SN)、昔が良かったと思ったことが一度もないなあ(波風)。『レシピに託した料理人の夢』(百瀬しのぶ他著:KADOKAWA)、体が動かなくなる難病「脊髄小脳変性症」の母にかわり6歳で台所に立つ昇兵、自分も母と同じ病に、火を禁止され「火を使わないレシピ」で料理人に希望が★4。

波風 『星々の悲しみ』(宮本輝著:文春文庫)、活字の大きいので再読、亡くなった友人をずうっと誤解していたことを忘れていた、感じていたいことがある本、また読むだろう★5。『陶酔と覚醒』(沢木耕太郎著:岩波書店)、10人との対話集、沢木耕太郎の〈訊いて、聴く〉シリーズⅢ、建築家安藤忠雄の「つくりたい」野心、登山家山野井泰史・妙子夫妻(「垂直の情熱」)の死と判断が読ませる★4.5。『「かっこいい」とは何か』(平野啓一郎著:講談社現代新書)、読書途中、哲学、社会思想文化論。


カッコいいと思った体験 

・高校時代、屋上から飛び降りると騒いだ友に「手を離して飛ばせなさい」と言った同級生(SN)
・舞台発表の時に、騒がしい見学の子どもたちを叱った教頭先生、中学生のきちんとした合唱(MS)
・信念を持ちストイックに生きている人、カッコ悪い人は想像力の無い人(KK)
・ものごとを自分の価値観だけで判断しない人、誰に対しても公平な人(ママヨ)
・・・・・何を話したのか全然覚えていない(波風)


15度前後の寒い日が続く。朝顔も風船蔓も雨にあたれば終わってしまう。鉢にビニール袋被せる、レインコート一枚が命を守る エッセー(野見山、井上ひ、米原ま)読み文末にやっぱり関心、小説『熱源』読み始め、もうすぐ『「カッコいい」とは何か』読み終わる。

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第18回『ほんのおつきあい』全記録【その1】

2020年06月25日 | 読書

3月と4月の読書交流中止し、その分を『デジタル投稿版』としてブログ交流。5月31日に久しぶりのリアル交流実現。やっぱり、話ができるというのが嬉しい。では、いつものように読書感想の記録紹介。

ママヨ(女) 『ベルリンは晴れているか』(深緑野分著:筑摩書房)、敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下の17歳の少女、優生思想等の現在の課題を前に「人間は生きるためにどうしたらよいのか」をミステリー仕掛けで読ませる。縁遠い現代史だがドイツのリアルな姿も凄い取材力により門外漢でも面白く読める小説★5。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(プレディみかこ著:新潮社)、人種問題、経済格差を注意深く見てはっきりと物言う母親であり、底辺保育所で働く作者。自分とは違う環境や暮らしだが、普遍的な価値観を考えさせてくれる★5。

 

KK(女) 『幸田文しつけ帖』(幸田文著、青木玉編集:平凡社)、生きていく暮らしの技を父から教わる娘(著者)、互いにわかりあえないが嫉妬や憎しみの無い淡い悲しみの関係。「人間がぬるい奴に『水』は使えない」はその通りだと思う★5。『殺人出産』(村田沙耶香著:講談社)、「産み人」となり、10人産めば1人殺してもいい「殺人出産制度」の世界、異様なドラマの中で普遍的な価値観を感じさせてくれる★5。『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(村田沙耶香著: KADOKAWA)、男とか女とかは生きていくのに必要なことなのか、女が男をセックスのない監禁に導く理由は、「これはいったい何なのか?」で嫌な感じをえぐっていく上手く説明できない小説世界(笑)の面白み★5。


今月の読書交流会『ほんのおつきあい』を、6月28日(日)14:00~波風本宅(暖かければ波風食堂)で開催します。交流は3冊まで、参加費200円(100円は珈琲代+100円は子ども食堂支援)。準備の都合もあり参加希望の方は前日までにご連絡ください(→ namikazetateo@gmail.com)

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檜扇菖蒲(蕾)を描く。

2020年06月24日 | 図工・調理

 

地面に座り少し見上げて描く。途中、一輪ほころび花になる。花は種から本葉になるところ、蕾から花になるところが好き。この寸の足りない菖蒲は30年ぐらい前に道端から掘ってきたもので、当時は雑草の扱いだった(坂道の途中に群生していた、道幅広くした工事のためか今はもう跡形も無い)。健気に毎年ちゃんと咲いてくれる。今年やっと蕾の時を描けた。小さな蕾が丸く固く絞まって大きくなりもう少しで開花する、という空気が嬉しい。日付け23日と書いたが間違いで24日。興が乗り芍薬の蕾も描いた。

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