波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

形や線のあこがれ

2022年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

へろへろ
でたどたどしく、まっすぐでない線が好ましい。鉛筆の握り方動かし方一つで太さも濃さも変わる線。夏の「立体落書き」は『形』だが、平面落書きの『線』も同じ。面白さに従って熱中して手を動かしていたらこんなものができたよ感が。

優柔不断
に見え本当は強いのが好ましい。偉さは底に沈み親近感や優しさが何かの拍子に滲み出る感じ。例えるとTVドラマ『必殺仕事人』の中村主水みたいな。暮らしの道具なら民芸といわれるものが好ましいが公に評価定まればそれに比例して庶民には遠くなる。

車は作れない
から買わざるを得ないが、買うまでが妥協に次ぐ妥協の工業・大量生産品。波風氏は買う時の交渉が面白い。普段ではまず使えない現金をポンと出す買いもの。各人固有の物欲がよくわかる商品、人柄を隠しようなく映す。今まで買う時の色々なエピソードあるが、車自体には興味が無い。デザインと経済性で「走る曲がる止まる」を分相応に照して妥協するだけ。もしくれるのなら画像のVWビートル、線と形が子どもの時から好き。同じ理由でスクーターならベスパ。両方とも歴史に磨かれたデザインの優等生。当地で保守管理できるのなら乗ったかもしれないが暮らしの調和が崩れそう。先日、「車止めたらスクーター買おうかな」と笑わないで言ったら、「その方が車よりよほど恐いじゃないですか(笑)」とママヨさん。いいんだよ、あこがれなんだから。アン王女(ママヨ王女では駄目です!)を前に乗せて街を走り回るハラハラする光景が浮かんだ。今なら、二人ともヘルメット遵守なわけで絵にならないな。


画像のイラストは、もう少しリアルなのを描いた(11/29公式裏ブログ『青いベスパ』)が納得いかず描き直したもの。これも、ヘロヘロ・タドタドシクに至らず情けない。未熟な技術とともに「上手く上手く」の嫌らしい根性がある愛すべき先輩が春に倒れ入院、秋に住居もぬけの殻になり驚いたが顛末分かり少し安心。ここらの安否伝達のこと、人生観というか人間関係のそれぞれの人たちの考え方というか高齢者の暮らし方について考える。

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日曜散歩

2022年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

今年の
「子ども食堂  応援費」を計算。収入の柱「波風食堂  うどん」も「波風珈琲」も「読書交流会」も休業・売上げ減・中止で全然話にならない。「全部1冊10円均一」で書棚整理した古本売上げ6千円(メルカリで売ってくれた方のご好意分含)がほぼ内容。昆布干しアルバイト貯金からいくらか持ってきて少し格好つけたい。来年は疫病退散、健康安全、笑顔満開でありますように。

少しづつ
『書く力 加藤周一に学ぶ』(鷲巣力著:集英社新書)読み始めた。上手い文章とはどういうものなのか?それを書く秘訣は何か?1日の中に楽しく頁をめくる数分間。今のところ難しく無いがところどころで反芻する必要があるので長くは読めない。老いるほど、空々しい言葉、意味不明の文章に騙されず、中身があり意味のわかる文章を読み、それに近づける文章を書けるようになりたい。

古いスキー
買い取ります、のチラシ見て店に持っていく。まだイケると思っていたが「エッジが錆びてますね」で交渉決裂(笑)。出かける前、「ストックは残してね。杖にするんだから」とママヨさん。家に戻ると「売れなかったんですか・・・じゃあ乗りますか」。ストックは真剣、乗るのは冗談。スキーに乗らなくなって15年、買ってすぐ乗らなくなっても売れるわけ無いよなあ。「乗ってみる」は考える余地ありかな。

赤いパーカー
悪くない。白黒灰のカラーでは雨天遠目では全く目立たない。ヨタヨタ・ヨロヨロ・ゼンポウフチュウイ老人は目立って何ぼなのだ。本格的に寒くなりそのままでは外に出られないが、おそろいの還暦正装の感。ジーンズ(リーバイス505)、スニーカー(ニューバランス574)がお揃いなのは、片一方が履いていて「何となくよさそうだな」とうことで。ちなみにパーカーは、このごろ増えたユニクロ(労働環境や自然破壊を注視しつつ)。


今日、千秋楽、今度こそ高安がんばれ、一山本も。7時からWカップ、楽しみだなあ  今年度の波風カレンダーは作るの止めにする。イラストは大丈夫だが主プリンターの調子悪い。その代わりに絵葉書セットを受注生産、と考えている。「子ども食堂」支援で。

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逝った人と暮らす。

2022年11月23日 | 日記・エッセイ・コラム

その人の
思い出がある限りその人は生きている、亡くなった人のことだ。記憶は死に対する唯一の抵抗という話(生物学者/福岡伸一氏と小説家/カズオイシグロ氏の2年前のTV対談)、そうだなあと今は前より思う。スピリチュアルとか霊とか興味は全然無いが、亡くなった人のことを誰もが忘れてしまったら本当に死者になってしまうという真実。

 

ママヨさんの
お母さんがお父さんのために手作りしたガウン。このガウンを着て笑っているお父さんの写真は亡くなる少し前に撮られたものだろう。裁縫を習ったことの無いお母さんの気持ちも思う。二人とも亡くなられたが、波風氏の尊敬する義父母が残してくれた形を波風氏が着させてもらっている。毎晩、とりとめのない昔の記憶がゆったりと身体を包んでくれる。
この頃、波風氏にとって大事な人たち、それは生きている人だけでなく亡くなってしまった人も大勢いて、そういう人たちとの思い出に浸って暮らしている感覚がある。こうした思い出の再生は、老いていく中での新鮮な体験と言える。ちょっとした言葉、眼差し、その時の色彩や音、暑さや寒さ、胸の鼓動なんかの再生。若い頃には考えもしなかった感覚世界、たぶんとても大事な歳の取り方の一つなんだろうなあ、こういうの。

 

亡くなる人
がだんだん波風氏と近い年齢になってきた。怖さや不安はないが、長く生きる人はこういう悲しさ淋しさに耐えているのだなあ、偉いなあ。菩提寺の住職に、来年雪が融けたら葬式や墓の相談したいと話した。それだけで気持ちが随分と楽になった。俺もそんなことが気になる歳なんだ。
「身体のためには歩くのが一番だよ」と電話で教えてくれた知人(波風氏より1歳上)、出した絵ハガキが嬉しかったと電話くれた時の言葉。その日から数日も経たない通夜の時、体調が良かったのでベッドで寝ながら話していたんですよと奥さん。自分を語らず波風氏の身体を気遣ってくれたんだ、今日も少し長目に歩いた。


散歩は1日4000~6000歩(8000歩で停滞、12000歩は毒)、15分は速遅歩きをと鎌田實さん(11/18ラジオ『大竹まこととゴールデンラジオ』)、これ土井義晴さんの「一汁一菜」みたく自堕落な庶民を安心させてくれる 『DS』とは「どうかしてる(人)」のこと(笑)、同ラジオ番組で三浦じゅんさんが使ってた。テレビがどんどん減りラジオが伸してきたよ 醤油1.8リットル、久しぶりの生イカ(2L)をリュック背負って徒歩買い物(無意味な散歩ではありません)。

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「とりあえず」は使わない。

2022年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

の言葉を何の恐れもなく使うようになったら危ない。と、昔から思っている。平気で使っている人も仕事面では信用できない。「事情があって本当の処置・始末はできないので不完全だが仕方なく間に合わせておく」という意味なのだが、恐れるのは「つじつま合わせ」や「場当たり的なやっつけ仕事」で本当に為すべきこと、一番大事なことを曖昧にすること。

 

の言葉を安易に使う人に世間慣れというか、不十分な対応でもやらないよりはましみたいな甘えを感じる。大事な仕事は頼めないなあ。波風氏が使いたくないのは、自分が甘い人間だと自覚しているからで、不十分でも仕方ないべの言い訳を使い慣れると何をやってもいい加減になりかねないからだ。員数を揃える要領の良さが軍隊で生き延びる道、みたいなことを聞いたことがあるがそれと共通する感じ。横道に逸れるが、波風氏が戦争絶対反対なのはこういうのが絶対嫌だからだ。、


これなーんだ?冬に作るオヤツの第一段階、わかるかなあ 今日の「とりあえず」は、のんびり・ゆったりした暮らしを考えていた時に浮かんだ反対の意味。辞書的には恐れなんか必要ないようだが・・・・・歩くのは気持ちが良いことだ。車中心から車+徒歩、そして徒歩+車(バス含)の時代見据えて身体の習慣を作りたい。

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この前の買い物

2022年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

わかったようなわからないようなモヤモ感いつも残る村上春樹作品。映画『ドライブ マイ カー』、ラジオの朗読が良かったので見た。だがやっぱり、なんかなあーだったが、ラジオのトーク番組聞いていてハタと膝を打った(寝ていたのでそんなことできないが瞳孔開いた)。「今の時代なら駄目なのが健全」の言葉。思い当たるセリフ探し、映画の2時間40分目の「奥さんの全てを受け入れられないのですか。あなたを愛することも、他の男の人に抱かれることもすべてを」みたいな言葉に「!ウーム」。自分の思い通りに解釈したがる主人公の駄目さ加減に痛烈な一撃。 寝床のラジオで、戦争やコロナのまともでない世の中でまともに生きるのは無理、駄目が健全と叫んでいたのが泉谷しげる(74)。六角精児(60)・柄本明(74)のNHK『泉谷六角の親爺たちの遠ぼえ』。あの映画は「駄目でいいんだよ」を3時間もかけて言いたかったんだと納得。あーっ、スッキリした。

 

村田兆治氏(72歳)の孤独な死が心に引っかかっていた。実績とプライドの狭間で『変なオジサン』になりきれなかった悲しさ淋しさ。明日19日は、孤独や家庭不和といった男の生きずらさを考える国際男性デー。


画像は一昨昨日(さきおとつい)の買い物。キャベツは野菜スープ、蕪は薄切りにして塩漬け、南瓜はプリン、デミグラソースはシチュウに。暮らしは描く材料をいっぱい提供してくれる 「散歩」でなく「徒歩」。用事なく歩く散歩は嫌い、歩いて仕事に行くとか用事するの徒歩が良しビーフシチュウ作る。詳細は今日の公式裏ブログで夕方に公開予定。

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