波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

『ヘタレ』論

2016年06月29日 | 日記・エッセイ・コラム

はどうせ『ヘタレ』だから、の言葉を続けて聞いた。こういう人たちは、間違いなくそんな玉じゃない。ヘタレと正反対の人に限ってこんな自虐で相手を煙に巻く。何に対してヘタレなのかが問題で、謙譲の自己表現方法に騙されちゃあいけない。弱気、遠慮、オドオドといった自己保存方法はなかなかのもので、本気で『ヘタレ』と思う度合いが強いほど、その擬態は完璧になる。

持ちの辞書にこの言葉が無かったので、PC検索で調べた。「愚痴にもなっていない泣き言を、口から屁を垂れ流している様」に笑う。「屁」や「垂れる」は、まさしく俗語。薄暗い路地裏、ジメジメした土、怪しげな遊びでケタケタ笑うようなイメージに通じる。文字通り子ども時代はみんな『ヘタレ』だ。生理的にも、言語的にも。だが、精神的には違う気がする。泣き言や愚痴は、大人になって無くなるわけじゃない。むしろ深刻さを増す。人は、人生を通じて『ヘタレ』を歩き続けるのだ。

民のそこはかとない諧謔、哀切のイメージが『ヘタレ』から湧き出すのは、語感とともに「私はどうせ…」の人柄からだろう。じーっと地面すれすれから世の中を見渡すように生きようとしている感じ。「私はどうせヘタレ」を公言できるとかなり楽に生きられるような気がする。カッコつけの立男は、今更『ヘタレ』とは言いずらい。こういう点で、ママヨさんには…怖いものが無い。いいなあ

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【その270】 遠征 

2016年06月28日 | 【保管】一寸凡師コラム
17 遠征
 作家 喜多川泰さんの講演会に参加する為、千歳に遠征。喜多川さんの本は今まで何冊も読んでいたこともあり、とっても楽しみにしていた講演。実際に話を聞いてみ ると、予想以上に素晴らしい内容。時間をかけて車を走らせた甲斐があった。夜の講演だったため、帰りは途中で車中泊。忙しい時期だったが、都合を付けて参 加して良かった。参加させてくれた荒馬さんにも感謝したい。
 

今日のタイトルデザインは5年前の凡師コラム(「2011.6.30【その17】伸びる」)から。大家の私が言うのもなんだが、毎週必ず掲載原稿を仕上げるというのは大変なことだと思う。今回の忙しい中の講演参加もだが、秋田県人の何かを感じるなあ波風食堂、準備中です」(老人の用心)今日更新しました(波風立男談)
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第112回/主体性のある学力

2016年06月25日 | 【保管】腹ペコ日記

主体性のある学力 

 最近では、「地域とともにある学校」という表現が政策用語になるまでになったが、「学校が地域に根ざさなきゃいけないのは、なぜなんだっけ?」と、ときどきわからなくなるときがある。

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 困ったときは原点に戻るに限る。ということで、「村を育てる学力」を読み直した。はっとしたのは、「主体性のある学力」という記述。戦後初期、それこそ学力低下が問題視されていた時期に、東井義雄はこう問題提起する。「意識の都市化」によって学力の昂揚を図ろうとすることが唯一の道だとされているが、果たしてそれで良いのか。そうしてついた「学力」は、主体性のあるものにならないのではないか、と。

・・・

 「主体性のある学力」とは、腹ペコ流に言い換えれば「自分から出発できる学力」だと思う。そう考えたとき、子ども自身の生活や、その場面である地域は何より大切だ。自分達の生活や地域と「主体的」に向き合っていくことが、どうしても必要だ。その筋道から、「地域とともにある学校」を捉えなおす必要がある気がしている。

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沖縄少女の「平和の詩」

2016年06月24日 | 新聞感想

  

  昔も今も、ますます「未だこんな状態なのか」と思う沖縄。沖縄戦終結から71年になる23日「慰霊の日」の新聞、「平和の重み 礎に涙」(6/23道新 夕刊)の見出し。車のラジオのスイッチを入れたら耳に入ってきた追悼式で朗読する小6少女の言葉。それが掲載されていた。あれは詩だったんだ、ゆっくり読む。

                        

  あれから46年経つ。初めてデモに出たのが1970年6月23日。沖縄返還、ベトナム戦争反対…騒然とした大学入学直後の初夏。そして今、波風立男氏は「同じ国の大事なことなのに、俺には知らないことだらけだ」と詩を読みつつ思う。同時に、46年前の何かが今でも細々と続いているから、この詩と向き合えるのだろうとも思ったりする。

                       

 花が咲いた。青と藤色の都忘れ、赤とピンクの芍薬が花火のようにきれいだ。未だ蕾だが、青と空色の鉄線ももうすぐだ。沖縄から一番遠い波風家の庭。久しぶりに「絵を描きたい」と思った。梅仕事と大工仕事とばかりやっていた。沖縄の少女に刺激されたこともある。詩は書けないが、理屈とは違う直観を線と色で遊んでみたくなった。


本ブログの姉妹編「波風食堂、準備中です」更新しました。最近は、こちらの方を頻繁に書いてます。本当に「食堂の準備中」を意識し始めたからでしょう。「嘘つきセンセイ」にはなりたくないからね。

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【その269】 肋骨ルール

2016年06月21日 | 【保管】一寸凡師コラム
Photo 肋骨ルール
 息子の運動会。過去の運動会では数々の伝説と笑いを残している長男。今年も大いに盛り上げてくれた。PTA種目は荒馬さんと共に綱引きに参 加。“肋骨ルール”(凡師は以前、綱引きで肋骨にヒビを入れたことがある)により、「目先の栄光」よりも「未来の健康」を優先。今年も無事に帰ってくるこ とができた。明日長男は振り替えで休み。先週紹介した喫茶店が気に入ったらしく、荒馬さんと一緒にご飯を食べに行くらしい。歩ける距離にある喫茶店は、運動不足解消にも一役買いそう。運動不足解消は凡師だけでなく、荒馬さんにとっても喫緊の課題なのだ。
 

今日のタイトルデザインは2011年5月19日【その12】のもの。「歩ける距離にある喫茶店」に近々行ってみたい(波風立男)
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