波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

雨降り連休

2021年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 

今まで、畑や木工の外でやる仕事を「外仕事」、調理や掃除などを総称して家事と言っていた。コロナ禍で会社仕事を家でやるのを「家仕事」と聞きフーンと思った。波風氏的に言わせてもらうと、「家事」はまさしく「家事労働」で「家仕事」、無賃労働と賃金労働が一緒くたになったようで変な感じした。ある筋の統計調査で家事労働は年間約300万円(専業主婦350万~共働き主婦225万)の給与換算の仕事と言われるが、子育てや親戚・近所交際、細々した事務処理、介護や看護も入れるとそんな額で収まる筈が無い。
波風氏は今後、これまでの家事労働を『家(うち)しごと』、従来の家の周りの仕事を『外しごと』とし、家で行う会社の賃金労働を『家(いえ)しごと』とする。こんな区別しても我が国的にはなんの影響も無いが、波風本人の気分が違う(笑)

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家(うち)しごとの基本は「食器洗い」とママヨさん。調理が家族の命と健康を守り、食事が暮らしにリズムを与えるけれで、調理道具や食器が清潔に準備されてこそですと言う。最初意外に思ったが、そうなんだね。あの土井義晴さんも同じようなことを言っていた。波風氏が調理に本格参入して10年、やっとこの頃料理の出来上がりと調理道具の片付けが同時になってきた。逆に、そうしないと安心して卓について箸を握れない。

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煉瓦、黒御影ピンコロ石、砕石や砂を準備した。家から波風食堂入り口まで煉瓦小道を作るんだ。畑の周りに昨年よりも質高く鹿よけ網を巡らせたい。連休であろうがなかろうが関係無い無職老人だが、「休みだけれど働いた」気分が欲しくて連休に作業する積もりだった。それがほぼ雪とか雨の予報。すべて気温10℃以下らしいから気落ちする。連休は外しごとあきらめ、家しごとだな。


画像は、竹輪の穴にチーズ入れ燻煙した「スモーク竹輪チーズ」。チーズ+ワサビもあり。脱気してあるから冷蔵保管すれば2~3週間は大丈夫 4年目の手作りウドン、昨年から出来上がったのを小分けした塊(2人前250グラム)で冷凍保存。具合が良いので出来上がりを麺切りして冷凍したらこれも使える。発見の家しごとだね漱石『道草』読み終わる。この大作家をとても身近に感じる。最後の妻の言葉に漱石の愛を感じる。

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言葉のケイコ【その八拾参】

2021年04月27日 | 【保管】言葉のケイコ

 

うちのジンベエさん


イコは小さな頃からぬいぐるみが大好き。弟と遊ぶときも、半ば無理矢理ぬいぐるみ遊びに付き合わせていた。あまりにぬいぐるみを可愛がりすぎて、お気に入りのぬいぐるみは首が取れそうになるほどぼろぼろに。大人になるにつれ、そうやって可愛がりすぎることはなくなったけれど、やっぱり今でもぬいぐるみには癒やされる。仕事を離れてからは、家にいる時間が増えたせいで、ぬいぐるみをそばに置いて過ごす時間が多くなった。その中でも特にお気に入りなのが、ジンベエザメのぬいぐるみ。数年前に大阪の海遊館で購入した、小さくて丸い、ジンベエ。なんとも愛らしい表情をしており、じっと見つめていると思わず笑みがこぼれてしまう。そんなジンベエにはともちゃんも癒やされるらしく、たまに膝に乗せている。ごくまれにともちゃんとちょっと険悪な雰囲気になったとしても、ジンベエを触っているといつの間にか心が和んできて、そうするとともちゃんの心も落ち着く。今や無くてはならない存在のジンベエは、今日も愛らしい表情でケイコの隣に鎮座している。ああ、可愛いなぁ。

っと誰にでも、癒やされる存在があるのだろう。家族でも友だちでもアイドルでも、生き物でも本でも雑貨でも。ストレスの多い日常を送っていればなおさらにその存在は大きい。そしてその存在を大切にするように、自分のことも、周りのことも、大切にできたらいいなぁ。

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知人の猫【イラスト準備】

2021年04月23日 | 図工・調理

知人宅(WILD FOX氏)の2匹の猫。前に作ったラインスタンプの猫版。まずは写真からイメージをつかむつもりでラフスケッチ。今回は色鉛筆で彩色してみた。どちらが年長かは不明だが、メスのハナさんはシットリ系の美人、オスのチョロさんはワイルドなイケメンの兄妹(か姉弟)。
さてこれをもとに、どんなふうに作るかなあ。カッチリかソフトか、インクかクレヨンか、さてさて楽しみだなあ。

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言葉のケイコ【その八拾弐】

2021年04月20日 | 【保管】言葉のケイコ

 

とけて


んなにも雪が降ったのに。毎日のように雪かきに明け暮れたのに。すっかり雪が消え去ろうとしている。どんな厳しい冬でも、やっぱり春は来るのだなぁ。そんなことを考えながら、そろそろ家の前の荒れ果てた花壇とか、裏庭と向き合わなければならないと考える今日この頃。この家に引っ越して丸2年。庭いじりや土いじりが本当に苦手なタイプゆえ、ひどくならない程度に雑草を抜くこと以外ほぼ手を付けないできたツケは確実に溜まっている。悩ましい。波風先生のお宅にお邪魔させてもらったとき、これからますます美しくなる準備が整った玄関前の様子を見て、自分の不甲斐なさに落ち込んでみたりもする。「レンガを50個買ったんだよ」と豪快な波風先生の笑顔が眩しい。黙々と同じ作業を繰り返せばいい雪かきとは違い、庭造りはセンスが試される、と私は思っている。そして何より、美しさを維持するための細やかさが必要。うむむ。ケイコはがさつゆえ、勉強しなくては。とはいえ、この重くなっている腰を上げるためのモチベーションとなる理由をぐずぐずと探してしまう。往生際が悪い。
イコの父は実家の畑で広めの家庭菜園をしているし、母も昔からこまめに草抜きなどをする人だ。祖父も祖母も、朝早くから畑に出ていた。だからきっとケイコも、やればできるはず。よし!ご褒美スイーツさんの力を借りて頑張るか!……ね。


【波風氏談】まずは小さな小さな花畑を作ったらどうですか?種や苗を植えて1本でも花が咲き実がなれば幸せな気持ちになれますよ。こういう世界があったのか、と少し前にわかった波風氏より

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この頃の読書

2021年04月19日 | 読書

昨日の読書交流会で紹介した3冊のことを書いておく。会全体のことは後日UP予定。

クララとお日さま(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳:早川書房)、2017年ノーベル文学賞受賞後の第一作。今まで読んだこの作者の4冊は、いつもザワっとする不安が最後まであった。語り手が本当のことを言っているのか、何か隠しているのではないかという感じだが今回は違う。人工知能ロボットのクララが語り手で、病弱な少女ジョジーの幸せだけを求めるクララに曖昧な言葉というか隠しごとはいらない。格差社会、家族関係、生と死、一筋縄ではいかない愛や魂や知性のことを『ロボット』という補助線を設けることで有機的・動的に示し、「生きる意味」を問う。作者の力量が、あり得ない未来を今の時代とぴたり調和させ古典的な味わいで読ませる。凄いと思う。最初は驚いたロボットの認知の有様(感覚機能を有機的に働かせる過程)や『お日さま』の意味なども効果的。こういうハッピーエンドなのかと意外に思った。★4(読み慣れていないと少し難しいかもしれない)

                
くらしのための料理学(土井義晴著:NHK出版)、最近読んだ本でこれほど説得力のある暮らし方のすすめは無い。家庭料理から一切のストレスを除去する名著(笑)。基本は「一汁一菜」(時間のある時に肉や魚、汁に昨日の残りの唐揚げ入れたっていい)、おいしさを求めない(たまあにご褒美として「おいしい」時があって普通)、食前食後の準備片付けが大事(箸置き、食器選び、端は手前の自分と向こうのご飯の結界で新鮮な気持ちで箸を取る)・・・・・なあんてことを調理の歴史や生物学から説き、調理と食事の関係で家族や地球環境まで分かる言葉で語る。この本は、料理の枠に留まらず暮らし方全般に通じる教科書だと思う。新規・珍奇求めず繰り返しの中に価値を見いだすことはとりわけ老後人生にとって大事だ。お勧め度は★6(笑)

                
14歳からの哲学
(池田晶子著:トランスビュー)、TV『100分de名著』(先月の「災害を考える」)を見て求めた。まだ途中だから感想は控える。難しい言葉を使わず「14歳」では絶対に理解できない(69歳でも同じ)人間理解を説いている。『言葉』は中学校教科書にも掲載されているが『考える』の章と合わせて言いたいことが分かるまで読み込みたい。事実と真実と言葉の関係は、生を考えるときに最大の課題でもあり武器でもあるからね。


読書会の後、『ちいさこべ』(望月ミネタロウち作、原作 山本周五郎:小学館)読む。何度も何度も読めるし読みたくなる好きなマンガ 図書館で買ってもらい返却待ちの方2名(増えているかもしれない)、とのこと。今まで頼んだ本は全部買ってもらっている、前回は『鶴見俊輔伝』(黒川創著)、年金生活者には実に有り難いことだ。

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