波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

この校長先生は素敵だ

2021年08月31日 | 新聞感想

 

阪で現職の小学校校長のインタビュー記事(8/27朝日朝刊)。今春、市長のオンライン授業に切り替えるという方針に対し、実名で提言を松井市長に郵送した校長先生。市長が「社会の現場を知らない」と怒り、市教委からの文書訓告の処分とともに全国的な話題になった。
子どものオリ・パラ観戦で学校の考えが全く聞こえない中、この校長のことを時々思い出していた。今回、教育の目的、教育の現状と課題、教育者の姿勢に対して感銘をあらたにした。

の国全体の学校教育が上意下達にあるが、とりわけ大阪には疑問を持っていた。30年近く前、大阪に教育調査で訪れたことがあったが、その後に教育行政が大きく変わり、下から上への勇気ある『直訴』(新聞社の表現)は相当の覚悟がいるはずだ。それを、市長への怒りでなく、仲間内では文句を言っても目を付けられないようにうまくやっていた自分への怒りとする点が凄い。来年定年になったら「外からどんどん文句を言ってやろうと思っていた」が「このまま退職したら後悔するだろう」、子どもに言ってきたことと違うという教育者としての爽やかな厳しさを感じた。残り1年を前にして、この校長先生のようになれるだろうか。きっと、やるべきことをやってきた先生なんだろうなあ。

って自分はどうなのか。恥ずかしいが、この校長先生のような勇気はなかった。退職後は、「今の時代の教員だったらどうだっただろう。辞めているかもしれないな」と時々思っている。だから、絶対に今の学校や先生たちに対して偉そうなことは口にしないと決めている。大きな苦労がずうっと連続している時代だから、「運と偶然と無数の支え」があったとしても、耐える力か麻痺する力?が無ければ働き続けるのは難しい。
今回の紙面で、この校長先生の笑顔の写真が何とも言えず素敵だなあと思った。


この頃読んだ本。『洟をたらした神』(吉野せい著:中央文庫)、28歳の時に生徒の読書感想文で知り40年後にやっと読めた。暮らしが造る言葉、言葉で生きる人。松下竜一著『豆腐屋の四季』も読みたくなった 戦争というもの』(半藤一利著:PHP)、『昭和史』読んだので入れる。トップの言葉の重さを考える、それにつけても我が国のトップの言葉は・・・オリ・パラと政局ばかりでTVが大事なニュースを流さない。大リーグもやってない。

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WILD FOX №26/牧場の目覚め

2021年08月27日 | 【協力】Wild foxギャラリ



霧が晴れて牧草ロールも見えだしました

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言葉のケイコ【その百】

2021年08月24日 | 【保管】言葉のケイコ


お知らせしましたように『言葉のケイコ』はシリーズⅠとして一旦終了します。長い間、ありがとうございました、ケイコさん。今日の言葉にあるように身近な暮らしから題材を選んで丁寧に書き続けていただき心から感謝いたします。また、このブログで再会できますよう願っています。 2021.8.24 波風立男

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南瓜を描く

2021年08月22日 | 図工・調理

展覧会の案内に刺激されたことと急に礼状の絵ハガキ作らなくてはならなくなったことも大きいが、今描いておかなければ後悔するという気持ちで麦わら帽かぶり外で描く。実を描きたいのか、葉を描きたいのかはっきりしないが「こんなのが実ってきたんだよ」という空気を記憶したかった。マーカーペンとミリペンで粗く描いてみた。今日のお仕事にした事情は昨日今日の公式裏ブログの記事に少し書いたのでご参照下さい。

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展覧会の案内

2021年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

彫刻の展覧会。ずうっと彫刻作品を作っていた、働いていた時の同僚からの案内。荒れた学校で早朝に体育館の裏で大きな石を彫っていた。この時の子どもたち(今は50歳)も多くが記憶しているはず。案内状で定年退職後もずうっと彫っているんだとあらためて思った。33年ぶりの展覧会とあった。

衰えない創造力に感嘆しつつ嬉しかった。展覧会場の函館に行けないので市内に住む妹に観に行って欲しいと頼む。喜んで、と言う返事。これも嬉しかった。
子どもたちを暴風雨に平然と遠足へ行かせる(パラリンピックに児童・生徒観覧のこと)ようなとんでもないことを白昼堂々、為政者が平然とすすめるこの国。不安と落胆を越え恐ろしさみたいな今まで感じたことの無い感情が湧いてくるこの頃、庶民の側からの小さいが確かな灯火、人間らしさの温もり。

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