波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

【その143】 2013年ありがとうございました 

2013年12月29日 | 【保管】一寸凡師コラム

Photo  先日ラジオで「私の今年の学びのテーマは言葉だったんですが・・・」とパーソナリティーの方が。凡師は常々何か足りないものがあるとは思っていたが、このラジオを聞いてビビッときた。2013年は、凡師にとっては「学び元年」。いろいろな人に出会い、本に出会い、考えに出会った1年だった。41年間の凡師の人生を振り返っても、間違いなく最も学びんだ1年だろう。この学びに方向性とさらなる深さをもたらすのが『テーマ』に他ならない。よし、2014年は学びのテーマを設けよう。そして、何かの機会に鼻をフンフン膨らませながら言いたい。「私の今年の学びのテーマは○○○なんですが・・・」と。

 2013年も残り2日。凡師は今年『本厄』だったと昨日知った。鈍感力は間違いなく磨かれている。あと2日、家から出ないようにしたい。 ともあれ、様々な方々に支えられながらなんとか凡師一家も大晦日を迎えられそう。また、来年は午年ということで、荒馬さんの鼻息もますます荒くなることだろう。来年の本コラムでは、いつも以上にパワフルな『荒馬さんネタ』にも注目して頂きたい。


  『波風立男氏の生活と意見』をご覧の皆様、良いお年をお迎え下さい。

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30日PM15:40に更新。「年末の赤飯」のお題で。 右サイドから入れます。

ケニア・ナイロビからお便りが来た。向こうの日本人学校で仕事されている先生ご家族だ。暑さに負けず元気でお正月を。

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「父の晩年」(山口瞳著)

2013年12月28日 | 読書

    「父の晩年」(山口薫著:河出書房新社)読んだ。その合間合間のPhoto_2
年賀状も書き終わった。随筆みたいな短編12。人間への共感、生きる悲しみ、自身へのちゃんとした値踏みを、鋭い言葉と文体で洒落た感じで綴るからついつい読んでしまった。肉親のことを材料にこうも冷徹に書くのが小説家なのか。平成7年没。
    まともな「戦中派」が醸す昭和の上質な空気、真っ当な男の言い分がある。立男はこういうのに惹かれる。恐れ多いが、出世作「江分利満氏の優雅な生活」と、「波風立男氏の生活と意見」は題名だけだが何だか似ている。

 

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 ちょっと長いが引いておく。「2兆9437億円という防衛費を『飢えるアフリカ』に進呈する。専守防衛という名の軍隊を解散する。日本はマルハダカになる。こうなったとき、どの国が、どうやって攻めてくるか、その結果がどうなるのか…私は知らないが、こういう国を攻め滅ぼそうとする国が存在するならば、そういう世界は生きるに値しないと考える。私の根本思想の芯の芯なるものはそういうことだ。」(「男性自身 木槿の花」の中の「私の根本思想」)中曽根内閣の時にこれ書かれて17年経つ、平成14年度予算の軍事費4.9兆円。別に冷徹に考えなくとも、事態は着々と進んでいる。


前出「男性自身  木槿の花」は向田邦子氏追悼で名高いが久世光彦氏の巻末解説もいい。才能と美貌に恵まれた好きな異性を失った時の深い悲しみをこんなふうに言葉で表現できるものなのか…一昨日出した賀状が住所間違いで3枚戻ってきた。向こうから来たら封筒に入れて…と思う。早い内に出すと年内に戻ってくるんだ、初めて知った。

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「めでたし、めでたし?」

2013年12月25日 | 読書

Photo   昨日、新聞開く手が止まった。「ボクの…殺されました」を何度も反芻した。泣いている鬼の子の下に「一方的な『めでたし、めでたし』を生まないために。広げよう、あなたが見ている世界。」の言葉。(ニッポン新聞協会「新聞広告クリエーティブコンテスト」最優秀賞)
     だいぶ前、金子みすゞの詩「大漁」で、「ところで、お前は随分偉そうなこと言っているけれど大事なことをわかっているんだろうな?」と、言葉は童話的だが静かにしかし圧倒的に迫られたのと同じ感じがした。

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 今、3度のご飯をちゃんと食べられる波風家。昨日の夜は、ケーキだって出た。子ども時代のXmasの朝、枕元に鉛筆2本と消しゴム1個が。ケーキは無かっただろうなあ。親を困らせないよう靴下は吊さなかった。だいぶ後に親から一番切ない頃だったと聞いた。ほとんどのものを親からもらって大人に育ててもらったが、こういうのは忘れられない。あの朝、このことは忘れちゃいけないんだ、覚えていなくちゃダメなんだと思った。50年以上経っても、毎年12月25日に思い出す子どもに対する親心。ここ数年、ママヨさんと相談している年末募金。少額だが今年もユニセフに。


いつも30日頃完成の年賀状、今年は珍しく半分書いた。もう少しだ…と思って本なんか読んでやっぱり30日頃になった去年 自衛隊の銃弾提供、軍事費増強、沖縄基地…20年前の山口瞳著「私の根本思想」(男性自身「木槿の花」)再読し、立男自身の考え方の芯なんか考える。

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【その142】 クリスマス

2013年12月23日 | 【保管】一寸凡師コラム
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   凡師ラストプレゼンツの「忘年会」も無事に終了。昨年の忘年会を超えることができたかどうかはわからないが、参加者の笑い声を聞いたり、喜ぶ顔をたくさん見ることができて、
凡師自身とても幸せな気持ちになった。幸福感とは、周りの人にやってもらうよりも、周りの人の為に動いた時の方が大きいような気がする。気合いを入れてセレクトしたビンゴの景品。
凡師が当たったのは、エノキダケの形をしたボールペン(5等賞)。ぜひ、使い方を考えたい。
 さて、24日はクリスマス。息子はサンタにせっせと手紙を書いていたが…。凡師も手紙を書いたらサンタクロースがくるのだろうか。息子らへの返事を書いた後で、久しぶりに書いてみるか…。
幸運にあやかってエノキダケの形をしたボールペンで。
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浅ましい人から学ぶ

2013年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

【浅ましい】品性が下劣でみじめで情けない意…呆れ果てたような響きを伴いやすい。→意地汚い、卑しい、さもしい〈語感の辞典:岩波書店〉(形)自分だけ得をしよう、また、得をすればいいという気持ちの見えすいた様子だ〈新明解国語辞典〉(形)①見苦しい、みすぼらしい②いやしい、卑劣である、心が汚い。〈広辞苑〉
                             

  反権力が売りの収賄政治家が知事の座から転落。金で政治売り、最後の最後まで「個人の借金」で言い逃れるつもりのようで反省皆無。作家に戻るって?TVでこの方が映るとめでたい話も今ひとつの気分に。今回その理由がわかった。あさましいのだ。役割で人の上に立つのは「偉い人でなくエライことになったのだ」という恩師の言いつけを思い出した。あの知事は、絵に描いたような「傲慢」や尊大な態度だから、窮地の時に助言してもらえる友人もいないようだ。履歴で学生運動を自己宣伝する奴に禄なのいないが…上手に権力の尻尾にぎりやっと権力にたどり着いたと思ったら権力本体から蹴飛ばされて転落、なんともあさましい。本体の側もこれで真相究明終了っていうんだからおぞましい。飛び火が怖いんだろうな。
                             

 知事辞任あいさつで憑きもの落ちたような表情に少し救われた。自分のあさましさ点検し、決して露見しない正しいへそくりの作り方、ばれたときの謙虚で誠実な謝罪、権力握るママヨさんへの変わらぬ忠誠心の見せ方…北朝鮮の高級幹部粛正もあって、ここらは大変重要だ。それにしても、黒鞄にやっと入る5千万円と吹けば飛ぶ5万円ではなあ…。冬季限定ラミーチョコ鬼太鼓を隠れて買い食いするぐらいしかできない。

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「波風食堂、準備中です」更新しました。お題は「大好きカレーパン」右側からお入り下さい。更新したら、道楽なのに一仕事終えたみたいな清々しい気分さて、本業の方もやるか。

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