波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

№4/学校という組織 ①

2014年05月30日 | 【保管】腹ペコ日記

Photo_3  本を紹介してもらうたびに買っているうちに、少しずつ読むペースが追いつかなくなってきた。そんな中で最近買った絵本が、「からすたろう」。読んだとき、教室・教師・学校という場所が持っている、怖い部分、素晴らしい部分、その両方が、ぎゅっと詰め込まれた絵本だ、と思った。                                                       ・           ・・・

はじめは学校にいてもいなくてもわからないような「チビ」だったのが、「からすたろう」になっていく。先生が子どもをどうとらえるかで、教室の中でのその子のあり様が変わる。その子の一側面しか見ていないと、その子の扱い方が変わっていく。

                              ・・・

 もとは教師を目指していたのに、そことは少し違う道に今はいる。その理由のひとつに、教師の力の大きさに不安になったということがあった。先生が変わるだけで「チビ」が「からすたろう」になったように、教室の中の「先生」は、よくもわるくも偉大だと今でも思う。その偉大さを、「教育」として発揮する自信が、何年か前の私にはなかった。

コメント

大飯原発差し止め訴訟判決文(下) 

2014年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_3 【前号から続く】得体の知れない文章読む。原発訴訟判決文の数倍長い「特定秘密保護法」だ。半年前になる。悪い企みの姑息な説明に興味があった。マーカーペンも使い真面目に読んだが意味がわからない。覚えている言葉が一つも無い。難しい言葉、やたら話が長いのは、中身が無いか、隠しごとや誤魔化しの常套手段だがその見本そのもので、中身はというと恐怖煽って庶民の心をじわり縛る代物だった。この、じわりがくせものだ。庶民は国家転覆に通じる情報なんか知らず漏洩もありえない。お上に楯突くと碌なことがない、をじわり広げる手口だ。
    判決文と保護法では守るべき「国富」が全く違う。保護法で暗く不安な未来を感じ、判決文でやっと一息ついた感じだ。長期予報ではそう遠くない頃に嵐が来そうなのだが、もう一方の予報は時々は晴れだよ、っていう感じだ。

         ・ ・ ・                                                                                              

 庶民の生活を良くする法は、短くてわかりやすいに限る。庶民は忙しく、偉そうな態度やさもったらしさが嫌いだ。時々の政治や法律を横目で見ながら色々考えて生きている。いじめられる側が、いじめる側を迅速・正確に察知できなければ生きていけないのだ。そういう生活を左右する文章が、美しいかおぞましいかは実はとても重要なことなのだと思う。


画像はそろそろ植え替えが必要な観葉植物を上から。緑の重なりが面白い。それにしても寒い初夏。10度に満たない低温で毎日が始まる谷口ジロー再読中。この哀感に身をゆだねる安堵感…。

コメント

【その164】 身に覚えの無い筋肉痛

2014年05月25日 | 【保管】一寸凡師コラム

Photo  1泊2日の出張から戻り、ほっと一息。家で昼寝でもと思ったが、なかなか寝付けず。緊張感が抜けにくくなったというか、そもそも眠るだけの体力が無いというか…。疲れやすく、疲れが抜けにくく、見覚えのない筋肉痛に悩まされる…そんな40代を満喫中。

                                            ▲ ▲ ▲

 さて、以前紹介した複写ハガキ。実は荒馬さんも愛好家。もうすぐ複写ハガキ1冊目(50枚)が終わるとか…。凡師が研修で出会った方々ともハガキのやりとりが始まった様子。夫婦共々、様々なご縁に感謝したい。
 荒馬さんが、心に染みるメッセージ入りのオリジナルハガキを作成中。1枚1枚筆ペンで丁寧に仕上げている。繊細なタッチで心に響くメッセージを表現する荒馬さんに乞うご期待!

コメント (1)

№3/意思表示

2014年05月23日 | 【保管】腹ペコ日記

Photo_3 ついに、風邪をひいた。それが原因で、声が2日くらい出なくなった。ホワイトボードを買ったりして、なんとか話をできるようにしようと思ったけれど、「その瞬間」に伝えたいこと、「その瞬間」じゃないと意味のない場面がかなりあることに気がつく。それと同時に、思ったことを言えないのは、やっぱりストレスがたまるなぁ、とも思った。

              ・・・

声が出るからって思ったことを上手に言葉にできるわけではないし、とりわけ私は言葉にするのに時間がかかるから、人と話していても結局言えずに場面が流れてしまうことが多い。だけど、「そもそもしゃべれない」となると、話がまた変わってくる。

                             ・・・

そんな状況で、ふと、自閉症の妹のことを考えていた。思ったことを言葉にすることができない。だから、何を考えているのか、どうしたいのか、はっきりと自発的に表現することが難しい。その気持ちやストレスは、どれほどのものなのか…わかってあげることはきっとできないけれど、寄り添う努力をあきらめたくないと思った次第です。

コメント (1)

こころノート

2014年05月22日 | 読書

Photo
 朝日新聞に再掲載中の漱石「こころ」。100年前と同じく4月20日開始、今日で24回目。これを切り抜いて貼れる「こころノート」を販売店が届けてくれた。評判の余りかんばしくない「心のノート」みたいだが、こちらは便箋みたいな罫線があるだけの大学ノート風で洒落ている。
           ・ ・ ・
 連載前にちょうど読み終えていたのだが、連載でまた読み、貼り付けてまたまた読んでいる。幼稚園の登園シールを一日一枚貼ってもらって喜んでいる感じだ。老人には、こういう読書スタイルがあっているかもしれない。若いつもりで一気読みすると後が続かず、少し間を置くと読んでいた本の題名さへ忘れてしまう。               ・ ・ ・

 前から定年後は漱石ぐらいは全部読みたいと思っていた。予定より遅れたが、昨年末から手をつけ、「草枕」で4つめだ。読む動機は、実際に読み変わった。読み進むごとに、残念だが時代はより混沌とし生きずらいことになるだろう。そういう時、腰を下ろしてゆっくり考えてみる椅子、いやぼんやりしてみるベンチ、どこへ行くかわかっていない道の所々にあるベンチが漱石だと思う。こういうのが読書する意味だと思う。

今朝、久しぶりに公式裏ブログ更新しました。

コメント