波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

老人だらけ

2024年04月15日 | 新聞感想

衝撃受けつつウスウス感じていた近未来日本の『独り暮らし老人』予測。波風氏にとって何が最も恐ろしいかというと、ママヨさん無き老後生活。昔から波風氏早死に説を本人が繰り返し唱えてきた。前にも書いたから繰り返さないが、糖尿病はじめ幾つかの生活習慣病は慢性化し、10年おきに入院手術の病でその裏付けは充分あった。健康習慣を持続し大病無しのママヨさんと、ことごとくママヨさんの言うことを聞かない波風氏であった。

が、波風氏は突然目覚めた、歩き始め、無駄食いしない健康老人へ脱皮。ひとえにママヨさんのおかげなのだが、彼女の方が「前とちがって疲れやすい」となり、コロナ後遺症ですっかり自信なくした。ママヨ先逝きの前兆までは無いが、最悪未来が無いとは言い切れなくなった。そこらのことを、「波風氏の自立を育てる生活習慣」として時々ブログに書いているが。この新聞記事で「我が家だけでは無いよなあ」と強く思った。

石を投げれば独身老人に当たる確率44%は衝撃。過疎化進撃中の当地なら7割ぐらいの命中率かもなあ。結婚したくてもできないのも子どもの出生率が激減しているのも社会的理由が第一。4半世紀後の予測だから、波風夫妻100歳手前の話なのだが、今の政治なら介護保険も介護施設も先輩たち(団塊世代)でパンクするはずだし、死に際の枕元にいてくれる(そうしてね)子どもらのことを思うと安心して逝くこともできない。題名「老人だらけ」は老人ばっかりの意味で、老人がだらけてるということではありません(笑)


町内の中学生が3人で立ち話をしていた、児童公園で小学生が何人かで遊んでいる、赤ちゃん抱いたお母さんを見ることがあった、お客さんと「この頃の珍しいこと」の会話で。当市の今春の全小学校入学188人。昨年の出生数116人 お金のことを考えないで仕事し、仕事でも友人としても裏切った人間を決して感情的に罵倒せず与えられた仕事を黙々と努力する姿に驚く。こういう人間性はどう身につけられるのか、今回のことをどう肥やしにするのか興味尽きない。

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さりげなさが売り

2024年02月09日 | 新聞感想

一見するだけでは何の広告かわからない。目線下げ『れんげ堂』にきて、なかなかやるなと笑う。当市の3軒ある葬儀屋さんの1軒からの宣伝。新聞折り込みチラシをよく入れている「隣のスーパー」を使いつつ、「目立たないのがちょうどよい」と葬儀屋の矜持を表明。小さく会社名を配置するセンス。余白を大きく取りゆったりした感じを持たせ、明朝体で柔らかさ繊細さ真面目さ表現。

地元紙に、こういうセンスの広告が載るととても嬉しい。眼鏡屋さんのエッセー広告に続くヒット。さりげなく自社を売り出そうとしているなあとクスリとさせつつ同業ライバルとの違いも感じさせる高等戦術。新聞の片隅から、当市住民の心を明るくするセンス砲の一発。山田君、座布団3枚持ってきて。


専業主夫見習いの波風氏に「ゴミをどう少なくするか」は関心事。ゴミ捨て担当になり12年、波風農園あるので夏場は少ないが、冬場のスーパーの石油製受け皿や袋の多さに「これなんとかならないかなあ」の心。野菜クズの生ゴミは堆肥で有効活用  老人にこそスマホ、と先日東京往復したママヨさん。飛行機運航状況、ホテルや乗り場の検索、カメラによるメモ、ラインのコミニケーション・・・・使えているうちは大丈夫かも。

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眼鏡屋さんのエッセー

2023年12月15日 | 新聞感想

波風ブログでおなじみの当地ローカル新聞に掲載される眼鏡屋さんの広告。広告と書いたが、優れたエッセー。エッセー(随筆)の本質は自慢話だから相当の筆力が無ければ読むに値しないと井上ひさしさんが喝破していたが、この『広告』には「俺はエライ」の空気が全くない。題名の『一浪』からして泣かせる。文頭で先代のご苦労を綴り、文末の息子さんの二浪突入も一家をあげた専門的な技術向上を願い、さりげない激励になっている。眼鏡屋さんはその専門性を高める努力を必死にし続けなければならないことをこのエッセーで知る。この眼鏡屋さんの広告は国語教材になると思っているが、今回もだ。連載エッセーの感じがし続きが楽しみ。記録文学の傑作、松下竜一著『豆腐屋の四季』みたいな『眼鏡屋の四季』のような話をいつか読んでみたいなあ。


公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」に『カジトモ』をUP。今日は文字通り、洗濯、地中海ヨーグルづくり(種菌の初回から70回目)、掃除、調理、蜜柑の返礼のホタテ送付、そしてパチンコという家事忙殺の日であった。明日、カジトモに鍋焼きうどんの馳走予定 ママヨさんの長期不在で困るのはクスクス笑う相手がいないこと。単身高齢者として覚悟しておくべきはここらへんだね。

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舌が決める幸福

2023年12月03日 | 新聞感想

生の玉ネギとチーズは息が長く続くんだと父さんがナイフで小さく切ったのを食べて僕は潜った。今までより深く深く、そして大きな黒真珠を採った。姉さんの花嫁準備のお金もできた・・・・小学校の教科書にあった南洋の真珠とり家族の物語。12/2朝日『折々の言葉』を読んで思い出した。同じ飴でも家と違って学校の方がうんと美味しいように、授業で食べ物が浮かぶ勉強は楽しかったことも。

引用の小説は読んだことがないが、「12日間もうまいものを食っている」、「(朝食の支度の)所作は正確そのもの」、「男を朝食にさそった」と、引用者の「余剰の無い簡素さ、搾取されない労働。充足」の言葉を反芻した。幸せの真実がわかるような気がして。幸せってシンプルに違いないって。何が貧しく何が豊かなことなのかなあ。


こんな政治がまだ続くならこの国は終わりだなと暗澹たる気持ちで、少数だがまだ希望を捨てていない真っ当な人の話TVで聞いて心のほてり鎮める 炭水化物、脂質、タンパク質はOK。だけど野菜が少ないですね、スープ作っておくと楽に取れますよとママヨさん。タクワンでお茶漬けサラサラはほどほどにしなければ寒い日が続くこの頃、今日は踵が冷たいなあと座って足裏見たら500円玉大の穴。町内会が敬老の日にくれた商品券で買った思い出のやつ(笑)安易に捨てる気になれず、繕って履くほどでもなく・・・・

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相談回答の『一線』

2023年07月23日 | 新聞感想

相談者の老人、といっても波風氏より10歳ぐらい若いから老人見習いだが、その行動力に驚く。「2歳年下のバツイチの方と仲良くなり・・・携帯メッセージ交換までたどりつき・・・公園でデート」、なかなかやるじゃないか。それ以上の関係を求めず、大体を家族も知って反対してないのだからこれで何を悩む?家庭を壊す気も妻をないがしろにする気も無いのだし。新聞に投稿する時点で「私、がんばってますよ、皆さん」を言いたくてたまらない感じ。※画像は7/15朝日新聞『悩みのるつぼ』から

コンビニで煙草を買っていた50歳時の波風氏、そこに挨拶や笑顔のとても素適なアルバイトの娘さんがいて、いないと寂しい気持ちになった。これを職場で話をしたら、同僚女性から「いやらしい」と言われ驚いた。好きとか交際したいでなく、感じよい応接を口にするのは憚られることかなあと疑問に思った。この方に相談者がもし相談したとしたら「私の側に寄らないで。キモ、キモ、キモーーー」とバリヤー張られるな(笑)

ほのかな恋心を抱くぐらいはいい、肉体関係を求めないを貫け、今のままが一番と回答者(あの美輪明宏氏)。常識的な回答で万人完全納得回答だが1つ疑問残る。『肉体関係』求めなければ、という点。求めなくても相手から『求められたら』どうする?肉体でなく愛情が人生史上最高に熱く燃え上がってもOKなの?『一線を越える、越えない』という言葉があるが、不倫の厳密な境界線に『一線』は有効かなあ。肉体が精神より確実な重い意味があるの?説得的な合理性あるのかなあ?相談者の言動は波風的に言えば既に『一線』を越えている、のだが。


金沢で暮らしている教え子が顔を見せてくれ、波風氏製作の時計にどうして段ボールの工作で針が動いているのですか?感心の深さに「持って行く?」と言ったらその喜びようといったら。ずうっとトイレで使っていたものだけど・・・ 『生きることの意味』の著者・高史明氏、91歳でご逝去。本箱から探し再読、10年に一度ぐらい読む精神の土台本。鶴見俊輔氏の解説「日本にめざめる一つのいとぐち」、いつも立ち止まる。

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