波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第26回『ほんのおつきあい』全記録(上)

2021年03月29日 | 読書

2月28日の読書交流会の記録。掲載しておかないと2ヶ月間またぎになってしまうので慌ててUPしました。

KK(女) 『海街ダイアリ-』全巻(吉田秋生作:小学館)、キャラのつけ方上手い、ドラマになる「4姉妹」、チカの存在が大きい★5。『ニシノユキヒコの恋と冒険』(川上弘美著:新潮社)、魅力的で恋愛できて悲しい主人公を交情のあった女たちが語る切ないファンタジー★4。『あの日に帰りたい』(乾ルカ著:実業之日本社)、南西沖地震にあった翌日、少年は見たこともない町に立っていて通りかかったオバさんの家で親の迎えを待つ間の不思議な体験他、時空を越えた奇跡と希望の短編集、解釈の難しさもあり★4。『天使と悪魔のシネマ』(小野寺史宣著:ポプラ社)、やってくるのは天使か悪魔か?ちょっとした加減で普通の人たちの人生は作られる★5。

ママヨ 昨年の11月に伏せていた時、回復したら読もうと思った本『赤毛のアン』、調子が良くなってから空いた時間で読み続け今9巻目。あの村岡花子訳で無く掛川恭子訳。カナダのTVドラマ『アンという少女』で読みたいと思った。大人になったアンの6人の子どもたちの話を素晴らしい観察と表現で読ませる。第一次大戦に向かう時代の子どもの志願に揺れる親心、戦争が始まる前に何が出来るのかを考えさせられる。読んで良かったので★5。

HF(女) 家庭教師をしている中で読む教科書の小説が面白い。中学の時は道徳的に読んでいた芥川龍之介『蜘蛛の糸』だがお釈迦様は思いつき、気まぐれ、想像力不足で糸を垂らし優しいのかそうで無いのかと思う。太宰治『走れメロス』も人間信頼をテーマとするには違和感。宮沢賢治『オツベルと象』の文末「おや、川へ入っちゃいけないったら」は誰が誰にどんな意味で言ったの知りたい。全体に読み物として面白く★5。『心配しなさんな。悩みはいつか消えるもの』(板橋興宗著:秀和システム)、人生に無駄はない苦しみを知ってこそ人は深まるという大らかな言葉の数々に心癒される★5.『愛と祈りの言葉』(マザーテレサ、渡辺和子翻訳:PHP研究所)、生涯を神への信仰と貧者の救済に捧げたマザー・テレサは知っていても言葉はあまり聞かない、本当の豊かさとは何かを考えさせられる★5。  ※続きは「下」に続く。


久しぶりに参加者6人、このぐらいが交流人数としては限界なのかなあ。(波風家のテーブル席が6人)。昨日が今月の読書交流会の予定だったがママヨさんが体調崩し急遽中止。来月の予定日は各々にメールでお知らせします。4/25都合が悪くなりましたので。

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