波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

中村哲さんのこと。

2021年01月30日 | 読書

 

さだまさしさんがラジオで話していた『カカ・ムラド ~中村のおじさん』(双葉社)。アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師の功績を伝える現地で刊行された絵本。「訳・文/さだまさし他」。そんな関係は広く知られていることかもしれないが。
養老孟司さんが、中村哲さんの生き方を淡々と語りながら、深く敬愛していることも知った。先進国もタリバンも荒廃したアフガニスタンに平和な暮らしを現地の人たちと実現している中村さんを心底怖がっていることを知り何とも言えない気持ちになった。2人が子どもの頃からの昆虫好きで、中村さんがアフガニスタンに足を踏み入れた理由の一つに蝶のことがあるとも言っていた。

養老孟司さんも、さだまさしさんも特に理由はないが何となく軽薄に思うところがあった。波風氏がベストセラーを簡単には手にしない性格から来ているのだろう。『バカの壁』も随分後に読んだ。二人の中村さんとの関係を知って驚き見直すところがあった。それ以上に、中村哲さんと言う本物の医術を使う人のことを思った。中村さんを「カカ・ムラド」=ナカムラのおじさんと現地の人が言う名医を。

今朝の新聞に、アフガニスタンに駐留している米軍撤退の記事。トランプがタリバンと合意して今年5月に米軍撤退を決めたが、バイデンがそれを見直すかもしれないと書いている。中村さんのことを知らなければ、まず読まない国際政治記事。アフガンとアフガニスタンは同じことなのかどうか、いったい地球上のどこにあるのか、なぜテロが続いているのか・・・・いや、そんな知識も大事かもしれないが、中村さんの志を知りたい。人間として生まれたはずだから、少しでも人間らしく消えていきたいと思う。


昨日届いたこの絵本、発注して2週間かかった。奥付に、第1刷発行2020年12月6日、第4刷発行2021年1月19日とあり、売れているのだなあと嬉しかった 明日、今年初の読書交流会。とても楽しみだ公式裏ブログを『新  一円切手』で更新。昨年冬の『一円切手』のその後のことで何だか嬉しかった話。

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珈琲をめぐる記憶

2021年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

 

の珈琲は、手回しのミルでひくことが増えた。良い香りの目覚めは、今日は良いことがありそうな予感する。2018年秋の地震で停電した時、何より先に買ってきたのが小さな手回しミル。石油ランプの手元明かりでゆっくり飲んだ記憶。

 

動ミルは、珈琲教室で「子ども食堂」応援に力を貸してくれている教え子夫妻がくれた。一つ穴の大きなドリップホルダーは孝子さん、魔法のランプみたいな銅のポットは節子先生、秤は近所の知人から。ミルクポットは色々使い残ったシンプルなもの。ママヨさんお気に入りの珈琲カップは2度割って梅鳳堂で買い直した。波風氏のは、剣淵町・道の駅で売っている福祉施設の方々が作る皿や丼鉢、珈琲カップを少しづつ求めたもの。大事な珈琲豆と珈琲の淹れかたを懇切丁寧に教えてくれたのは前述の珈琲焙煎士夫妻。
たった一杯の珈琲に、たくさんの方々との思い出が絡んでいる。暮らしというのは、あまり意識しないがそういうことの連続で成り立っている。


画像は今朝の食卓。瓶は息子が送ってくれたピーナッツバター。昔から、パンは1枚(チーズとバターのトースト)、ご飯は1杯。たいていは野菜スープあるが、今日は波風氏が用意したので無い。昨日の夜、野菜たっぷりの「けんちんうどん(つけ麺)」作ったからいいだろうと。

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言葉のケイコ【その七拾】

2021年01月26日 | 【保管】言葉のケイコ

いざ、図書館

約3週間ぶりに図書館を訪れる。返す本はないので真っ直ぐ新刊スペースへ。こういうご時世ゆえ、手に取ってあれこれ品定めをすることはできないので、馴染みのある作家さんの本に狙いを定める。そうして手に取ったのは、山崎ナオコーラさんの『肉体のジェンダーを笑うな』。山崎さんの本は何冊か読んでいるし、何よりこの、出世作をもじったタイトルには興味をそそられる。読み始めてこれは違うなと思えば途中でやめてもいい。図書館で本を借りるときはそういう気持ちで借りることができるので気が楽だ。久しぶりにたくさんの本に囲まれると、やっぱり私の居場所はここにもあると思うことができる。気分が良くなったので、ゆっくりと本棚の間を歩きながら、しばし時を楽しむ。途中、村山由佳さんや有川浩さんの本などを手に取り、合計6冊を借りた。1年前はⅠ週間で読みきる量だったが、今は2週間あってもどのくらい読めるかはわからない。雪かきもしなきゃいけないし。でも、やっぱり本を借りて、いつでも読める状態にあるのは心地がいい。

1年以上このブログの原稿を書かせていただいているが、未読の本について書くのはこれが初めて。別に読めなくてもいいのだよと思いながらも、どこかで本を読むモチベーションを求めている自分がいる。よし、まずは読書交流会までに、借りてきた本を2冊は読み切ろう。誰がそう言うわけでもないが、ケイコと読書は切り離してはいけない気がするから。


【波風氏談】今月末予定の読書交流会は、いつもの公開参加呼びかけをしません。これまで参加いただいている方にメールでご連絡いたしますのでご了解下さい。

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うどん いないと困る

2021年01月24日 | 新聞感想


どんの評価でこんなに的確なのは初。そうだよ、そうなんだよと膝を打った(嘘)。うどんの旨さは、理屈なんか一つもいらず、「とりわけ身に優しいもの。腹に収めると体が芯からほどける」のだ。感覚そのものなのだ。


作りしたうどんが(冷凍保存)残り少なくなると、何だか寂しくて心細い感情になるのは「出来の悪い家族ひとり」だけど「いないと大事な奴」なんです、ということなのかと言い当てられた感じがした。

 

日三度の食事は、パンと麺と米の指定席のため、うどんの登場回数は多い。さすがに朝はないが、昼はもちろんだが夜でもかまわない。波風食堂開店までは冷凍うどんで満足していたが今は手打ちというか足踏みうどんなわけで、他で買ってくるのは「家族」と違い受け入れ難い。自分で打つまでうどんは嫌いでは無いが、今のように好きではなかった。「手をかける」「手塩にかける」という言葉が『うどん』作りを表すように響くようになり、「いないと困る奴」に昇格した気がする。今年で4年だけど。


公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」の連続更新がもう少しで3ヶ月。肩の力を抜いて言葉探し楽しむのがコツだね  コロナ禍のオンライン授業、先生の脱線話や隣とのヒソヒソ話の楽しさ味わえない学生諸君を気の毒に思う。先生もだ、一見脱線話みたいな興味搔き立てる話術を本時目標達成に巧妙に生かせる先生が授業の上手な先生なのだから。集中できない生徒を授業に引き込む技もだね。

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WILD FOX №11/地吹雪舞い上がって

2021年01月22日 | 【協力】Wild foxギャラリ

どこから地吹雪で、どこから雲なのかわからない不思議な光景だった。

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