波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

しばらく『カムイ伝』

2021年10月31日 | 読書

 

1975年初冬に読んだ『カムイ伝』全21巻を書棚の奥から引っ張り出してきた。ついでに隣にあった全17巻『忍者武芸帳』も。一昨日届いた『カムイ伝講義』は全部読み終わってから。田中優子さんは最後に登場してもらおう。
昨日の夕食時、ママヨさんと半世紀前の感想を話す。話の筋が複雑で登場人物も多かった、『カムイ』の登場が少なかったなあ、読み終えたらこれから始まる感じ、広大無辺な地を飛び続けていたのお釈迦様の手の平の中だけだったみたいな。

 

2021年秋、再読しようと思ったのは、作者のご逝去で「しばらくでした、カムイ伝」だったからだが、今日が投開票の衆議院選挙のことも大きい。今回の選挙の争点は、格差による差別が少しは良くなるのか、それとも放置され悪化するのかだと思う。富と権力の偏在が露わになったコロナ時代の一大決戦。
選挙結果は強く関心あるが、それに一喜一憂はしない。開票速報で心情粟立つのは身体に悪い。選挙の関心少し薄れるまで「しばらく読み続けるカムイ伝」にしよう。世の中は簡単には変わらないが変わらざるを得ないはず、人間が後どのくらい生き延びて努力したら素敵な社会が出来るのかなあ。そんなこと考えるのにこのマンガは具合がいい。


今日は前回の続きで『名著のゲストに』がUP予定記事だったが、キーボード打ち始めたら『カムイ伝』のことを急に書きたくなった。投票にいつ行こうかなあなんて考えていて 今年は絵が描けなかったけれど波風カレンダーでお礼しなければいけないところも多いからアーカイブ編というか『傑作編』(自分で言うと恥ずかしい)にしようかな。昨日、柿、珈琲と紅茶、大根2本もらったし。

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名著でグイグイ

2021年10月28日 | 読書

 

NHKEテレ(『100分で名著』)のル・ボン『群集心理』、テキストを2ヶ月かかって読んだ。番組が面白かったのは解説(ライター 武田砂鉄)が巧みだったからで、そのテキストに原典は難解とあった。テキストも易しくはなかったが、『言葉』の悪魔的な秘密に触れられるかもしれないと思い番組終わった後も少しづつ開いた。

 

み終わって残った言葉は『群衆』。『大衆』『民衆』もつながって浮かんだ、『皆の衆』も(笑)。『衆』は「①多くの人②人数の多いこと」だが、衆がついた言葉でも微妙な違い感じる。群衆は、大勢が目的や規律がなく集まり何かの拍子で過激な言動を起こす群れ。大衆は、上から目線で俯瞰される権力と無縁の多数庶民、その食事処が安くて旨いが売りの「大衆食堂」。民衆は、群とは少し違い一定の良識と規律のある集団みたいもの。
共通しているのは、権力と無縁な一般人の集まり。「皆の衆」はこの名で村田英雄が歌っていた、今思うと調子良過ぎの余計なお世話というか、上から感情支配というか・・・。そんな時代だったんだね。

 

い時はあまり気にならなかった『衆』、それが徐々に怪しく感じ、『個』に傾斜してきた波風氏。『衆』を頼む方々を警戒し、自分は自分だと思う年齢になったからかな。時代の方はというと、情報が力ある者の都合で操作され、いつかまた衆として飼いならされる気配。その点、昔より悪くなっている。たまに、名著と言われる太めの言葉でグイグイ自分の常識を揉んでもらい、痛さ我慢していたら自分のか細い芯でも少しは感じられるかもしれない。


読書交流「本のおつきあい」は今月も休会、来月から再開します。11月28日(日)14:00~16:30、波風宅。会費200円(お茶代100円+子ども食堂応援費100円)。交流本3冊まで。「聞くだけ参加」も歓迎。久しぶりですね、前回が4月18日ですから7ヶ月ぶり今日の記事は、書き残しておきたかったこと。UPできて嬉しいな。一つの言葉がきっかけで考えが拡散し、言葉でまとめておくと落ち着く。読書交流の目的も似ている。読みっぱなしの読書ではもったい。

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今日の話題

2021年10月26日 | 新聞感想

室の方がご結婚。ああ、そうなんだ、それ以上でもそれ以下でも無い話。今まで、この話題の新聞もテレビも遠ざけている。重大な人権侵害に加担するようでそんな恐ろしいことはまっぴらだ。税金で暮らしが成り立っているのだから何を言われても当然というのは間違っている。生活保護を受けていたら、家族や結婚問題などのプライバシーを世間に晒されてもかまわないということになってしまう。天皇制是非の問題で無く、基本的人権の問題。自分が同じ問題に直面したら・・・・耐えられないな。

日の新聞(10/26朝日朝刊)、北海道の「教員試験 受験者減少続く  小1.9倍 中4.1倍」の記事。小は道が1.4で札幌3.2倍まで減り、倍率があるのが不思議という感じに限りなく近づいてきた。昔から複数県合格者の道採用辞退は少なくない。難関県の受験者数も激減模様だし。


画家の白戸三平氏ご逝去の報(享年89歳)、半世紀前離島に就職して(あの時の試験倍率は3倍だったな)最初に買った本が『カムイ伝1部全巻』。陸地の小さな本屋で注文して1ヵ月後に受け取った段ボール箱の重さ、船に乗って住宅まで抱えて持ち帰った時のワクワク感を覚えている。さきほど、江戸学研究の田中優子著『カムイ伝講義』を注文。絵が変わって遠ざけた『カムイ伝2部全巻』、きっと読むことになるだろうな。


今日の公式裏ブログ『波風食堂、準備中です』の視聴者数が久しぶりに3桁越え。たいてい裏は表の半分というところなのに、喜ぶべきか怪しむべきか 貧乏と貧乏くさい、清潔と清潔感、似ているようで違う。さあ、風呂に入ってヒゲ剃ろうっと。

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WILD FOX №29/アライグマとの遭遇②

2021年10月25日 | 【協力】Wild foxギャラリ

 

道路を渡りたいアライグマと、その写真を撮りたい私とのにらみ合いが30分続きました。
しびれを切らして何匹か道路に出てきました。


【波風氏談】この場所はあそこかなあなと思いながら見る、一家総出でカメラを注視するアライグマのご家族(だと思うのだけれど)。身近でこんなに伸び伸びと暮らしているのか。熊と言うより狸、毛がふさふさしているがどうやって暮らしているのだろうね。それにしても「にらみあいが30分」とは凄い、両者とも。

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WILD FOX 特別版/イラスト絵ハガキ

2021年10月20日 | 【協力】Wild foxギャラリ


【波風氏談】晩秋の安否確認というか体調祈願みたいな絵ハガキを送ったらお返事いただいた。その中に、写真で無く楽しいイラストの返信が。
お二人の感じも、構図も、色彩もとても良くて唸った。メールでお礼を言ったら、絵の苦手な自分がこんなに一生懸命絵を描いたのも、褒められたのも初めてですとあった。お二人を知っている方なら、このイラストは凄いと間違いなく思うはず。似ているのです。今気づいたが、スプーンの柄がネコさんなんですね。


もっと描いたら良いですよと促したら、これが最後です、ブログに載せたいという要望はその記念としてOKですということだった。写真を撮る人は絵を描いても面白いなあ。
文中の「にしん」は波風家で作った甘辛煮鰊、裏ブログ記事「にしん蕎麦」のタネのこと。とても寒い今日、にしんうどんの昼にしようかな。

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