お絵描き帳
「波風食堂、準備中です」、昨日は「鍋焼きうどん」、今日は「静かな時間」で更新前に『波風食堂』開店を騒ぎ立て、なんだかんだで来年実現しそう。そうなったら「波風食堂、準備中です」はどうしようかなあ?なんて悩みを抱えたい最近の波風立男氏である中学生と一緒に講演を聞いた。喜多川泰さんという方。塾の先生だけあり、バランスが良く、子どもにも、おじさんの立男にも届く話だった喉が痛い。トローチ、ウガイ薬、直接噴射スプレ買う。「病院に行けば」とママヨさん。病院は…嫌いだ。
「ふつうがえらい」(佐野洋子著:新潮文庫)の解説(河合隼雄)にあった小学校1年生の詩。
えらい人より
やさしい人の方がえらい
やさしい人より
金のない人のほうがえらい
なぜかというと
金のない人は
よくさみしいなかで
よくいきているからだ
(加島和夫編「続1年1組 せんせいあのね」理論社)
解説者は、「最初の『えらい』は『おえらいひと』で大人の判断」だが、2度目の「えらい」は「自分の意見として本当に立派」という意味で使っていると言う。子どもの澄んだ目で見た「えらい」だと言う。佐野洋子のエッセイはこんな「子どもの知恵に満ちている」と続く。
波風立男氏は未だこの本を読んでいない。別のを読んでいる最中だからだ。ふと開いた解説で出くわした詩。解説者の指摘したところと違い、その後の「金のないひとは」からにとてもどきどきした。生きるもの悲しさ、切なさが無慈悲に、無防備に言葉になっている気がした。思わず周りを見回し「誰も聞いていないよな」という感じだ。人を食い物にする上から目線は忌み嫌われるが、ここまで上空の目線なら笑うしかない。庶民的「上から目線」はあっと驚く面白さだ。人間の子というのはこんなことも考えられるのだな。
4年前に発刊の本書、定価1円、郵送料250円。表題が既に、航空的というか宇宙的な「上から目線」。
バランス
「こんなにがんばってるのに」という思いは、ときどきとても自己中心的なものになる。そのバランスがとても大事で、しかも難しいのだなと、この頃考えている。
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自分に置き換えれば、やはり育児。「まめたと過ごす時間が長いのはわたし、わたしが1番頑張っている」という考え方がどこかにある。結果として、まめたを言い訳に、他者の声に耳を貸さなくなる。
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その点、相方さんは鋭く厳しい。努力の方向が間違っているときは「がんばっている」ことを評価しない。方向が間違っているのに「努力していること」を取り出して褒めてしまうと、その方向に突き進んでしまうからだ。
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そんな指摘を素直に受け入れられるときと、そうじゃないときもやはりある。謙虚さと卑屈さも紙一重だなぁ、そのバランスも難しいなぁ、と、そんなことも考えている。