波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

気分は始まり

2024年04月25日 | 図工・調理

油ストーブの温もりで双葉から本葉に育つマリーゴールド。何回も練習して運動会の開会式に整列しているような幼い命。桜開花日が先週予測より早まり今月末らしいが、雨模様10℃ではまだ外には出せない。風に当てらないから弱々しく徒長してしまうのが心配。
日、家の前の小さな畑に堆肥を蒔く。晴れたら石灰だ。連休明けに苗を植える。昨年と同じく胡瓜、茄子、ピーマン、シシトウ、春菊、ミニトマトを植えよう。ママヨさんが広げた畳1枚分の苺畑に新しい苗も植えよう。裏の畑も4月の準備しなければ。豆と大葉と大根とズッキーニだな。
風食堂前、と描いたバス停風のターフ用支柱も立てたし、外の苗床も用意した。外水栓と波風食堂用水道をつなぎ、食堂オープン準備も済んだ。長かったコロナ委縮期間が終わり、やっと波風食堂ゴッコ再開かな。


画像は、色画用紙に緑色のクレパス、墨汁で土を描いた。春の気分を形に 蓬(ヨモギ)採りに行きたいが近所に熊出没注意報、恐怖と食欲の葛藤。いただいたアイヌネギ入りの野菜炒め味わいながら思案教員の長時間労働改善で文科省、教員の残業代なし・給与の現行4%上乗せを10%増額案。金使わない小手先いじりのタダ働き継続案。『消滅市町村』予測で、お腹の子に出てきたいかどうかを聞く芥川竜之介『河童』思い出す。安心と希望が無いところに人は本能的に近づかない。

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4月末の読書交流会案内

2024年04月22日 | ご連絡

回数だけ節目ですがいつもと変わらず、次のように開催します。

■場所:まだ寒いので波風家本宅
■日時:4月28日(日)14:00~16:00終了予定
■参加費:お茶代200円
■交流:読んだ本が、①どんな内容、②その感想、③5段階評価で★いくつか。
■その他
・準備の都合もあり、参加希望ありの時に以下にメールでご連絡ください。
 → namikazetateomail.com
・聞くだけ参加も歓迎します。


この頃小説を読んでいないので、AIが教えてくれた「波風立男氏に文体の似た小説家」から、恐れ多いが江國香織さんという一度も読んだことの無い方の本を読んでみよう。短編だから交流会には間に合うだろう  この交流会に参加してみたいなあと思いつつ、敷居を髙く感じたり、知っている人がいないからなあなんて二の足踏んでいる方がきっといるはず。そこらは自分で解決して靴を履いて波風宅に向かってください(笑)TVドラマ『舟を編む』が昨日終わってしまった。話が面白く、役者が上手で一人一人に愛着が持てた、こういうのは久しぶり。仕事の描き方が秀逸。

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第39回『ほんのおつきあい』全記録

2024年04月19日 | 読書

3月31日、いつも通り月末日曜の14:00から読書交流会。年度末で皆さん忙しく初の波風氏とママヨさん2人だけの熱い(笑)集まりが行われた。

ママヨ

荒野の胃袋』(井上荒野著:潮文庫)、2014年刊行の単行本、冷やし中華、牡蠣の炊き込みご飯、コンビーフサンド・・・身近な食卓のおいしいもの50品目にまつわる思い出の風景。火宅の井上光晴家で食卓が『家族』だった記憶。普段着で行ける間に合わせ的な店が無い悩ましい外食の話や、父は許さなかっただろうカニカマ使った「秘密のカニ丼」が可笑しかった。食に惹かれて図書館で偶然手に取る★4。

木霊草霊』(伊藤比呂美著:岩波書店)、詩人の著者がこんなに植物が好きだと思わなかった。植物の科名を調べて水や光を知る育て方に驚いた。熊本からカリフォルニアに移り見たこと無い植物に季節毎に出会い、動物と違って名前を知るのも簡単で無く、草木をとことん育てたくさん殺して観察して彼らに仏性を感じ、死んだと思っていたら春に生えてきて簡単に死なないんだとあった。
私は蒲の穂、ヤチブキ、独活、蕗、蕨、山葡萄、こくわ、胡桃など植物に囲まれて育ったのでこの種の本に惹かれる。『キツネフリ』という種を飛び散らせる生存戦略で生き延びている野草が大好きだったが、大人になって礼文で名前を知って嬉しかった。自分は深入りしなかったがトコトン調べ詩人の巧みな言葉で表現して貰い嬉しい★5


続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著:講談社BOOKクラブ)、42年ぶりの続編、笑いながら「えっ、もう終わりなの」と読み終えた。前作より「戦争は絶対にダメだ」という訴えが強く響く。著者が自分を成功者だと思っていない生き方を尊敬する★5。


波風立男

作品集『柚木沙弥郎ノ100年』(女子美柚木沙弥郎展実行委員会:青幻社)、このブログで紹介した『喜び鳥』の作家作品集。変哲無いものに触発された色と形の粋さ斬新さ、平面の親しみやすさと民芸の職人気質に見とれる。101歳で亡くなるまで持続した時代を超える表現性とエネルギーに圧倒される。普段使いから離れず、いつも身近にいてくれる優しさをこの本で確信した。
小学校の図工の時間、茶色の手提げ紙袋にデザインしたとき、思いつきで「かみぶくろです。」という文字を大きく裏表につなげて描いた。絵の好きな先生が褒めてくれた。その時の興奮を、この本の全作品から感じた。実際、文字だけの作品が何点もあった。「こういうので良いんだな」と思ったし、「こういう職業選択もあったかもなあ」と考えたりした。★5

絵本『希望の牧場』(森絵都作:吉田尚令絵)、テレビ(2024年3月10日のNHK「こころの時代~宗教・人生~」、『185頭と1人 生きる意味を探して 𠮷沢正巳』)を見てハッっとした「これは、あの絵本の現場じゃないか?」。原発事故で売ることの出来ない肉牛をあれから13年間も飼い続けていたのか。急いで本棚からこの絵本を抜き出し読んだ。

あしたもエサをやるからな。もりもり食って、クソたれろ。
えんりょはいらねえ。おめえら、牛なんだから。
オレは牛飼いだから、エサをやる。
きめたんだ。おまえらとこにいる。
意味があっても、なくてもな。

胸が詰まった。黒い肉牛はどれもツヤツヤの毛並みだった。全国からこの牛たちにカンパが寄せられていることを知った。牛が生きる意味、牛飼いが生きる意味、そして自分たち人間が生きる意味を思った。★5

続 窓ぎわのトットちゃん』、その時々の細かな情景と感情を忘れずぴったりの言葉で綴る才能に驚く。疎開先の青森で、芸能人の演芸があり「♪銀座の柳」に家族で月に1度食事や買い物した懐かしさを思い出すが、「私、銀座知っている」なんて言ってしまったら親切にしてくれる友だちが悲しくなってしまうというように。作者の凄さは、出自でも仕事でも人生でも運の良し悪しを承知しながら、価値あるものは平和で優しい人間性という哲学を様々な体験から言葉として記憶し、ぶれずに暮らしの心棒にしていることだろう。★5


漁師のNIさんが、『苦海浄土』でわからなかったことが若松英輔著『100分de名著 悲しみの中の真実「石牟礼道子 苦海浄土」』を読んで納得したと教えてくれた。ママヨさんも同じようなことを言っていた。俺もそろそろ読み始めなければだめだなあ、と思った 鹿よけ網の隙間から入られてチューリップとムスカリを全部食べられた(涙)。使い古した楢の原木に昨年秋に椎茸菌(売れ残りえ半額)を埋め込んだ。運が良ければ・・・・と期待していなかったがニョキニョキ出ている(笑)。1勝1負、網は増設終了。

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老人だらけ

2024年04月15日 | 新聞感想

衝撃受けつつウスウス感じていた近未来日本の『独り暮らし老人』予測。波風氏にとって何が最も恐ろしいかというと、ママヨさん無き老後生活。昔から波風氏早死に説を本人が繰り返し唱えてきた。前にも書いたから繰り返さないが、糖尿病はじめ幾つかの生活習慣病は慢性化し、10年おきに入院手術の病でその裏付けは充分あった。健康習慣を持続し大病無しのママヨさんと、ことごとくママヨさんの言うことを聞かない波風氏であった。

が、波風氏は突然目覚めた、歩き始め、無駄食いしない健康老人へ脱皮。ひとえにママヨさんのおかげなのだが、彼女の方が「前とちがって疲れやすい」となり、コロナ後遺症ですっかり自信なくした。ママヨ先逝きの前兆までは無いが、最悪未来が無いとは言い切れなくなった。そこらのことを、「波風氏の自立を育てる生活習慣」として時々ブログに書いているが。この新聞記事で「我が家だけでは無いよなあ」と強く思った。

石を投げれば独身老人に当たる確率44%は衝撃。過疎化進撃中の当地なら7割ぐらいの命中率かもなあ。結婚したくてもできないのも子どもの出生率が激減しているのも社会的理由が第一。4半世紀後の予測だから、波風夫妻100歳手前の話なのだが、今の政治なら介護保険も介護施設も先輩たち(団塊世代)でパンクするはずだし、死に際の枕元にいてくれる(そうしてね)子どもらのことを思うと安心して逝くこともできない。題名「老人だらけ」は老人ばっかりの意味で、老人がだらけてるということではありません(笑)


町内の中学生が3人で立ち話をしていた、児童公園で小学生が何人かで遊んでいる、赤ちゃん抱いたお母さんを見ることがあった、お客さんと「この頃の珍しいこと」の会話で。当市の今春の全小学校入学188人。昨年の出生数116人 お金のことを考えないで仕事し、仕事でも友人としても裏切った人間を決して感情的に罵倒せず与えられた仕事を黙々と努力する姿に驚く。こういう人間性はどう身につけられるのか、今回のことをどう肥やしにするのか興味尽きない。

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猫柳1

2024年04月14日 | 図工・調理

猫柳の花言葉は、自由、思いのまま、開放的、素直、気まま、努力が報われるもの、と姪が教えてくれた。幼く可愛らしい感じのする春1番の蕾。予想と違って心が明るくなる言葉が並んでいる。こういう感じで日々を過ごしたい。
桜の華やかさは無いけれど、柔らかくしみじみとした優しさを愛でる花。初めは薄い空色の混じった灰色の毛が、時間とともに黄色い花をつける。


今年も描いた猫柳。曲がった枝の空間の佇まいも面白い。このクネクネ感が蕾のフワフワ感に実に似合っている 来客あり3人で、焼くと美味いブロッコリー、きゃべつのフワフワ千切り、大根のシャキシャキ福神漬け・・・・工作体験発表みたいな話して面白かった。病気と年金と葬式の話なんかしてる場合で無い。

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