波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

『四川風カレー』の昼飯

2017年08月29日 | 図工・調理

例、月一「中華の日」の今回当番は波風立男氏。挑戦料理は『四川風カレー』。至極簡単、野菜満載、日印中親善を、レシピ(愛用している「赤坂 四川飯店 陳健太郎の我が家のレシピ」)で確認。大工仕事で大忙しの身には「これでしょう」。11時に調理開始、12時15分に「いただきます」。最近、手際も向上。甘い唐黍入りキャベツサラダ(コールスロー)はママヨさん。デザートは、最近作ることの多いオレンジゼリー(オレンジピル入りアイスクリーム乗せ)。

              

料が、豚バラ、胡瓜、人参、白菜、もやし。調味料が、豆板醤、花山椒、顆粒スープ、酒、胡椒、唐辛子、そして市販カレールー(今回はハウスバーモントカレー辛口)。水溶き片栗粉でとろみつけたら、仕上げに唐辛子と熱したサラダ油をかけ、花山椒と香菜を乗せる。画像の青菜は、庭のセロリの葉っぱ。「コレ、マエニツクッタ、ヒナベト、オナジデスネ」と中国の知人。そうなんですね、カレー味の「火鍋」。「間違いなくカレーだけど、中国が入ってる」、「何だか飽きない味」と好評。難しければ美味い、というものでもないんだね。さて、次の日の朝。詳しく書けないが、出るわ出るわ。植物性繊維分の効果絶大。印度と中国、やるな。


麻婆豆腐を皮切りに「なんちゃって中華料理」を作り出して半年。チャーシュー、葱豚、麻婆茄子、回鍋肉、担々麺、丸鶏の中華スープ、トマトと玉子の炒め物やスープなんかを楽しむ。「ワショクトチガッテ イイカゲンデモ タベラレルノガ チュウカデス」と中国の彼女。深く納得「波風食堂、準備中です」の方も同時更新しました。

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『ひょっこ』、その筋の見方

2017年08月25日 | 新聞感想

送作家のNHK朝ドラ「ひょっこ」に対する絶賛的な評価(8/22道新朝刊)。文末「みね子の幸せを心から願っている。」で、一人の熱烈なファンだとわかる。一つ上げれば一つ下げるのが同じ業界人、なんて思い込みが吹き飛ぶ。共感して読んだ。内容だけでなく、言葉の使い方、同業者間の姿勢も。

のドラマの魅力は、「登場人物全員が魅力的に描かれており、視聴者は、誰かしらに自分を投影することができる」からなのか。悪意の人間がいない安心感だけではないのだと思った。
昭和が、助けあって生きる人間を描ける新しい『時代劇』になってきており、息苦しさが充満する今の時代にそっと置かれたメルヘンという感じだ。

終話まであと1ヶ月だって。今年も残り1/4になるんだね。なんて早いんだろう。物心ついてから4月始まり3月〆で生きてきた身に、退職後のリズム変化は、日ごと、月ごと、年間としての新しい過ごし方を混乱しつつ身につけている感じ。 
惜しむらくは昨日のNHK『SONGS』見過ごしたこと。転た寝のリズムだけは従来と変わらない。夜10時台のはやっぱり「深夜放送」。           

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野性と知性の人(後)

2017年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

【前号から続く】
「やってみませんか、開放感抜群ですよ」と笑ってる。日焼けした顔が実に素敵だ。屈託が無い。「無精髭がこんなに似合う人はあまりいない」なんて褒めてくれる(笑)。家事全般、一人でこなしている。超健康的である。東北の詩人の話をされていたが、本もたくさん読んでいる。
帰りがけ、お茶と一緒に出した菓子を渡そうとしたら、きっぱり「いりません。癖になる」と言う。彼と同じことは何一つできないけれど、暮らしの中で漫然と繰り返してきたことを少し意識し、「変な癖じゃないのか」と疑う癖をつけてみたい、と思った。「学問のすゝめ」で福沢諭吉が繰り返し言っていた習慣化の話を思い出した。

       ・・・

今春知りあった、林に住む知性の人たちにも学ぶ。先日、若い時代の誠実な仕事の様子を聞き自分を振り返る。「午後においで下さい」と伝えていたら、12時丁度に来られた。連絡を間違えたかな、と思ったがそうでなかった。最初の食事が4時半、次が10時半の一日2回だという。なるほど、なるほど。正午は十分に午後の始まりなのだ。
野性の人も、林の人も、自分のリズムと価値観で生きている。そうか、そうなんだ。ある時期に、そういう自由な日が来るかもしれないと思いつつ、なかなか埒があかず、最近やっと入り口が見えた感じだが、先輩老人の中には見事に実現している方々がいる。「一糸まとわず浜辺を歌を歌いながら歩く」姿を思ったりする。【終わり】


画像は2年前の今頃描いたイラスト。母を見舞って遠い故郷を毎週往復していた頃、途中で手にしたズッキーニと玩具新聞で知人の訃報知る。人生をかけて文化を創造し根付かせる覚悟と、美しい柔らかな笑顔の人だった。

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野性と知性の人(前)

2017年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム
そうか、良いと思うことを習慣化すること、『癖』にすることか。
朝4時半起床、般若心経と憲法前文を唱え、新聞コラムと社説(「天声人語」)を声を出して読む。憲法は英文でも読む。時々、写経する。その後は雨の日も行くパークゴルフ、スコアは平均20台前半。現職時の超人的な生活はかなり有名だが上級老人(75~85歳)になってからの暮らし方にも驚嘆した。出会った教師の中で強く記憶に残る人の一人。もう、こういう先生は出てこない気がする。詩人である。山菜を届けてくれ、初めてお経をあげてくれた。嬉しい。
 
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晴れた日に砂浜を素っ裸で歩くと気持ちが良いですよ、なんて話をする。道から見えない海岸縁だし、人影見えたら海に入って泳いで誤魔化すのです(笑)。服は出発場所に石でも乗せて置いておき、そうですね、往復6キロぐらいかな、気持ちが良いですよ。全身を日に焼ける、なんて教えてくれる。【次回に続く】
 

 
イラストは昨年の8/19のもの。秋に個展をやるというのに気分が乗らず、これで描けるようになった記念碑的作品(笑)今年は全然描いていないなあ物置(「浪風食堂」建設地)の内壁を貼っている。計画的な減量がハシゴ登りに絶大な効果腹ペコさんご一家久しぶりのご来宅。大きな白い花(夕顔)を入れて記念写真。
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誤差0.5㎜の喜び

2017年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム

回ブログに書いた左右2つの扉の下に、左右2つの引き出しを取り付けた。画像は、引き出し用のレールの説明書。重量あるものを入れてもスムーズに出し入れできる優れものである。当然だが前回同様1ミリ以下の精度が必要だ。

り付ける棚をいい加減に作ってしまい苦労した扉の前回。平行四辺形に四角形をはめるわけだから尋常では無い(笑)。棚の柱を許される範囲で削る0.5㎜挑戦の作業を、暗くて狭くてサンダーで粉塵舞い散る環境の中で何とか終了。
今回は、それとは比べようのない難しさ。画像の取り付け説明書を見ただけで、全体構造を理解し、木取りまで持って行くのは至難。まして、狂った土台に取り付ける訳だし。入れる物は、左の引き出しにノミと彫刻刀、右に各種ドリル刃。この寸法と、棚の寸法と、それに合った引き出し(固定)と内側の引き出し(移動)の寸法を、材料の厚さと金具取り付け方から決めなくてはならない。

えた寸法を鋸刃の厚さを加えて木取りし、引いた線の通りに切断する。困ったのは、老人なのでメジャーの目盛りがぼやけてしまい正確に読み取れないこと。頭と目と手を真剣に駆使しなくてはならない。ここらは、口先きのテクニックで誤魔化してきた体験はちっとも役にたたないわけで、全くゼロからの出発。一つ問題を解けば次が、そしてその次も…だから面白い。今回は、5㎜ではなく15㎜の狂いからの出発。
一作業ごとに使用道具をすべて片付け、次の作業で同じ物を使う場合には再び取り出すようにしているのは、工具による事故防止の目的もあるが、『歩く』歩数を稼ぐことが大きい。

を次々に突破して何とか出来ました。最初の引き出しに1日かかり、次の引き出しは2時間。失敗を学べば次はたやすい。扉の狂いに見合った引き出しの狂いが残念だが「これが実力」。扉と同じ種類の、お気に入りの取っ手をつけ、何度も引き出しを引いたり押したりして悦に入る。隣家の方が「楽しそうですね」と声をかけてくれ、聞かれてもいないのに説明してしまう波風氏であった。


快晴続き、外が楽しい。木工作業が一段落したのでノミと彫刻刀を研ぐことにしよう。ちっとも上達しないパークゴルフもいいなあ 無精髭が伸びたのは、唇両端が荒れて「バットマンの悪役みたいな唇」(ママヨ談)に刃物を近づけたくないから。日増しに不審者風体に近づく波風立男君である。

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