波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第7回「ほんのおつきあい」全記録(上) 

2019年03月29日 | 読書


今回の読書交流会、参加者6名(内、新参加1名)。最初は、SNさんの非常に残虐な事件を扱ったドキュメンタリー。前回の『イキガミ』もそうだが、支配する・支配される人間への関心があるとのこと。HFさんの『ヨガ』は樋口一葉より一同興味津々(笑)。
 
SN(女) 自分と違う人間の心理に興味。「家族どうしでなぜ殺しあいができるのか」も、遺伝なのか、環境なのか。家族同士7人を殺しあわせた『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』(豊田正義著:新潮社)、その時小1の加害者の息子を、25歳の時に取材した『人殺しの息子と呼ばれて』(張江泰之著:KADOKAWA)。
3冊目は、主犯角田美代子による10人を超える死者・行方不明者を出した事件のノンフィクション『モンスター 尼崎連続殺人事件の真実』(一橋文哉著:講談社)。
2つの事件で共通なのは、首謀者が自分は手を下さず、家族どうしが忖度して殺人に。洗脳による人間支配の恐ろしさ。
 
HF(女)   『たけくらべ にごりえ』(樋口一葉著:デカ文字文庫)。面白くないだろうと思って読み始めたら、句読点が43行目にやっと出てきたり、1人称と3人称が混在していて大変だったが、音読したら読めた。リズムがあり、同じ言葉を使わず、豊かな日本語のタペストリーだと感じた。今も同じな思春期の感情が伝わる。著作権が切れ、PC版の青空文庫でも読めるが、大きな活字で読みたくて購入。
 もう一冊は『YOGAポーズ大全』(久保玲子著:成美堂出版)。運動苦手だが本を参考にヨガ歴10年。Y字バランスも出来るとのこと。一同、感嘆。


次回は、内館牧子著『すぐしぬんだから』、『終わった人』、夏目漱石著『坊ちゃん』。川上健一著『雨鱒の川』、中野京子著『名画に見る男のフアッション』、『運命の絵』。佐伯一麦著『麦の日記帳』、ほしのよりこ作『逢沢りく』。山本七平著『空気の研究』 今回は、小説、ノンフィクション、エッセー、日記、教養、社会思想、健康・・・広範囲な交流ができました。「本の格好していればそれは読書」がルールの集まり。
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さあ、行くよ。

2019年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム



と春の最終決戦に決着がついたような今日の陽気。積雪ゼロになった先週初めのようだが、油断はできない。昨日の夕方、本屋まで散歩。夕陽が落ち始めたら路面に薄氷が張る気配。3月末、転んで骨折された知人が3人。上級老人と格上の中級老人の方々。波風君は未だ若手の中級老人だが、ここで転んでいる場合ではない。

 

ャガ芋の芽。食べる側はちっとも嬉しくないが、食べられる側は子孫繁栄の摂理なわけで、これから茎、葉、花へと育つ希望の先端。芋本体はしなびているが、ピンク色にほのかな緑色が点じた瑞々しい芽が何だか嬉しそうだ。こんなふうに並べてみると、永い我慢の時代を過ぎ、やっと若い人たちに任せる時代が来ました、よーいドンですよ、の感じ。 芋に、親離れ・子離れを思う少しけだるい午後。

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本の読み方3

2019年03月24日 | 日記・エッセイ・コラム


 

(前回から続く)
由に本を選んでいるようで、メディアによって偏見や思い込みに、知らず知らず誘導されているのでは、という不安も前より強くなった。自分以上に、ネットで過激なコメントを書いている方々がいかにも自分の頭で考えているように見せながら、大企業が経営するネット、新聞、テレビの一方的な「これは大丈夫かなあ」と言える情報が巧に擦り込まれているようにも思える。

低迷する出版業界といわれるが、もしかしたら『本』が過去も、未来も、庶民に残された知と真実の最善の入り口かもしれない。問題は、自分の求める最善に辿り着けるかどうかだ。運良く、「これは間違いないようだ」という本に出会えたら、そこを起点に次の本に飛び乗る。そうやって次々に飛び移っているうちに、時々「?」があっても新しい「!」に出会えるかもしれない。そんなことを考えながら、今日は7回目になる読書交流会『ほんのおつきあい』。(以上終わり)


画像は、姿形の乱れたポトスを整え、捨てるのがもったいない一茎を灰秞の小壺に今週は歩いた。リュック背負い、手紙投函、知人訪問、買い物。それでも1日平均6千歩。最低このぐらいは日課にしたい。今日も用事作り外出しなければ。

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本の読み方2

2019年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

(前回から続く)
多な情報が氾濫している時代、無視すれば騙され、過度につきあえば疲れる。
インターネットの便利さと引き換えに、監視され支配されているような感じがする。ネットに「あなたの読みたいのはこの本ですよね」みたいな宣伝が出た最初の頃はドキッとしたが、それが慣れてきたのは包囲網がほぼ完成形の感じ。怖がらせず、「あなたのために」やってあげてるが、最も上手な支配手口。

昨日のブログ『疑問わく新聞記事』をその筋のAIが察知し、「これを書いた人物は、不倫と警察の不祥事、ママヨさんという同居人らしき人物に興味あり」と波風立男に関するファアイルが既に作られていて情報化しているかもしれない。それが笑い話とと言い切れない怖さがある。(長くて面倒くさい文章なので、最終は次回に)


画像は、満開になり散った桜の花びら。ママヨさんが押し花にする前、急いで写す。薄いピンク、黄緑の配色、可憐な姿、最小単位でも美しいものは美しい公式裏ブログ、食べ物3連続。すき焼き→ぼた餅→袋麺。

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本の読み方

2019年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム


書交流会『ほんのおつきあい』で、本の読み方が変わった。何が書いてあり、何を得て、読む価値はあるのかないのかを前より意識するようになった。読み流したり、途中で投げ出すことも少なくなった。お行儀も良くなった、寝転がって読むことが少なくなったから(笑)。

話しを聞いて貰いながら、自分の一面的な見方や偏った考えに気づくのが何より有難い。もともと個人体験の読書は、ともすれば自分中心の落とし穴にはまりやすく、それは読書量と関係無いと思う。

他の人が選んだ本の話で自分の読書世界が広がることも多い。最近読んでいる本の20%ぐらいは紹介されたもの。(長くて面倒くさい文章につき、残りは次回に)


 画像は、自家製スコーンと波風珈琲。ぼた餅にするかこれにするかで迷う除雪後日本の幸福度昨年の54位から58位(156カ国中)に低下(国連調査)と新聞に今日の記事は『メディアと私たち』(別冊NHK 100分de名著)を読みながらメモしたことから。「フェイスブックは人類史上最高の大衆コントロール装置だ」(フェイスブック創始者、マーク・ザッカーバーク談)は、さもありなん

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