詩集「わたしを束ねないで」(新川和江作)に、ドキリの一編。言葉の秘密を知りたくて、書き写したりする。
幼ければ恋、若ければ愛を歌っている詩なのだろう、異性に対する終わってしまった心。立男には、もっと広い人間関係の。前には随分と親しかったのに今は途切れてしまった人たちのことが浮かぶ。「鳴らなくなった」のでなく「鳴らせていない」自分を考える。相手も、こんな気持ちなのかな、なんて思ったりする。
そして、最後の「知らない同士でいたかった」で、もう戻れない、戻りたくも無い人間関係の断絶を思う。自分の、騙される弱さ、怒りと失望の弱さに今も辟易しながら。
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昨日、映画「福島 六ヶ所村 未来への伝言」見る。原子力と命は共存できないメッセージ。「今が良ければ」でなく「前も今も悪い」をタンタンとした映像でヒシヒシと迫る。知らされていない事実と証言、実に自分の問題。3.11解決のかの字も全くないのに再稼働や「輸出」の政治家。…「星が違っていたのですね」では済まない。